食品メーカーの農心は17日、韓国食品業界で初めて、世界最大規模のスーパーマーケットチェーンの米国ウォルマートと直接取引契約を締結したと発表した。農心によると、ウォルマートはネスレやコカ・コーラなど売り上げが高く信頼のある企業としか直接取引をしていないという。
農心はこれまで、現地の中間業者を介してウォルマートの一部店舗に商品を供給してきた。今後は全米の約3600店舗に主力商品のインスタントラーメンを直接供給することになる。シン・ドンヨプ米国支社長は「『辛ラーメン』と『ユッケジャン(牛肉の辛口スープ)カップ麺』はウォルマートのアジアン・フードセクションで数年連続1位を記録した。両商品はいまや在米韓国人だけでなく、白人やヒスパニック系の間でも人気を集めている」と話している。
農心はウォルマートとの直接取引を機に、市場の流れに見合った営業活動を行うなど現地でのマーケティングに本腰を入れる。ウォルマート以外の小売業者とも契約を結び、米国支社の売上高を前年比で30%以上増やしたい考えだ。
農心は1971年にロサンゼルスへ初めてインスタントラーメンを輸出した。2005年にはロサンゼルス工場を稼働し、本格的に米国市場の攻略に乗り出した。