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放射線スペクトルメーター TA100U による分析実験 |
このページでは、テクノAP社のTA100Uによる測定結果を考察しています。
TA100U は、CdTe素子が使われていて、NaIより分解性能が良いといわれていますが、Ge検出機などに比べると十分ではないので、このページの結果は、あくまでも参考とお考えください。
◆ 放射性物質を含んでいると思われる茨城県の樹木の腐葉土になる手前の試料を測ってみました。
実験方法
1.空間線量 0.04μSv くらいと思われる都内のオフィスで、ビンに入れた試料をTA100Uで、86991秒(24時間弱)計測
※遮蔽なし
2.翌日同じ室内で、バックグラウンドを8640妙(24時間)計測 ※同じく遮蔽なし
3.得られたデータを、表計算ソフトで加工。
3.1 データの揺れを減らすために、各チャネルの前後を合計し、スムーズ化。
(そのため、数値がほぼ3倍になっています)
3.2 各チャネルごとに、「試料あり」から「試料なし」を引き算。
3.3 その結果をグラフにしたのが、図1です。 (クリックで大きな図が出ます)

図1 腐葉土になる前の枝葉のスペクトル
考察
1. 622 KeV のところにぴったりピークがあるので、Cs137はありそう。
2. 605 KeV より少し左に山があるのだが、Cs134だとすると、796 KeV付近にもう一つ山があると思われるが、
それはほとんどない。
3. 555 KeV付近に山があるのだが、何かは不明。 ネットで調べると、Y-91m が、555,57 KeVと出て
くるのだが、うーん、現状では不明です。
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