2011年05月26日(木) 09時41分13秒

塗装不良(はがれ その2)

テーマ:ことばを理解する
★今週の塗装用語

塗装不良(はがれ その2)

★★読み方

「とそうふりょう」 (はがれ その2)と読みます。

★★★意味

今週は、 「はがれ」 の 「その2」。
テーマは、

「はがれが、いつ、露見したのか」 によって、
塗装不良かそうでないかが決まる!

です。

製造業における塗装の場合、
多かれ少なかれ
大体次のような順番で製品化されていきます。

各部材の製造 → 検査①  → 塗装   
→ 検査②  → 組み立て → 検査③  
→ 出荷   → 販売

この流れでいくと、検査②の段階で、
塗膜がはがれていた場合は、問題外。

「塗装不良」 で言えば、
最たる不良。

品質異常という点では、
異常中の異常。

適合・不適合で言えば、
不適合にすら該当しない不適合の中の不適合。

と、いうことになります。

ところが、ほんの少し工程が進んで、
組み立て中に塗膜がはがれたりすると、

たとえば
「なにかにあたって
その衝撃で塗膜がはがれてしまった」 をはじめ、

少し厄介です。

これを不良と呼ぶか否かはともかく、
いったん組み立てがはじまってしまうと、

これから先は単独で塗装できなくなるため、
にわかに慌ただしくなってきます。

緊急のタッチアップ。場合には再塗装。

やれやれ。

同時に、金属塗装の場合、
脱脂不足によるはがれが露見するのは、
8割がこのタイミング。

組み立て中、もしくは検査③の段階で
発覚します。

特長は、

これを 「はがれ」 と呼ばずして
なにを 「はがれ」 と言うか!

鬼のような形相で叫んでもいいくらい
わかりやすくはがれてくれます。

もっとも懸念されるのが、
溶剤脱脂による 「脱脂洩れ」 ですが、
化成被膜処理が施されていても、

安心はできません。

「あきらかに脱脂不足」

というケースは少なくないのです。

さて、注目いただきたいのは、
さかのぼって

各部材の製造 → 検査①

の工程です。

じつは、この工程に
塗装不良(はがれ)の原因が
内在しているケースがあるのです。

すべての部材が、
塗装のことまで考えてつくられているわけではない

からです。

)いつの間にか鋼板の種類が変更されていた

)素材が収縮・膨張・亀裂・ひずみが発生する可能性があった

)被膜処理剤の液残りしやすい構造になっていた

)塗装しようにも、塗料が入らない構造になっていた

・・・・等々、塗装のことは、ほぼ眼中になし

と、いうときだってあります。

こうなると塗膜は、
はがれるべくして、はがれます。

要するに、塗装する前から
「塗装不良」 は、はじまっていたことになります。

かといって、
塗装のことだけを考えて手を打っても
他の工程からすると、
不都合が生じないとも限りません。

要するに、

塗装の前工程ではじまっている
目には見えない 「塗装不良」 の原因に目をこらし、
その上で「全体最適」をめざせ!

ということになるのですが、
これはまた、別(次週)の話。

以上、
塗装する前からはじまっている塗装不良(はがれ)は、
思いのほか手強いぞ

というお話でした。

★★★★この用語を使って会話する

「塗装の責任範囲って、思っていたより広いんスね」
「広いよ。海よりも広い。」
「知らぬうちに素材の種類が換わっていて・・・・」
「はがれてもナ。驚くしかないワな」
「責任持てないでしょ」
「持てない。責任感の強い人ほど持てない」
「どうするんスか?」
「だから、伝えるための言葉が必要なんだよ後輩」

★★★★★類語

「剥離」    「密着不良」    「層間剥離」

★★★★★★今週のコメント

次週は、「全体最適」 と 「部分最適」 のお話です。

★★★★★★★この用語の性質

用語の難易度   ★★★☆☆
用語の深み度   ★★★★☆
用語の面白度   ★★★★★


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だからこそ「塗装環境」のために
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2011年05月19日(木) 08時54分14秒

塗装不良(はがれ)

テーマ:ことばを理解する
★今週の塗装用語

塗装不良(はがれ)

★★読み方

「とそうふりょう」 (はがれ)と読みます。

★★★意味

塗膜が 「はがれ」 ることを、
「はがれ」 と言います。

「そのまんま」 なので、
とても覚えやすい用語のひとつです。

一方で、
「わかりやすいと値うちがない!」 と言わんばかりに、
専門用語風の、
一度聞いただけではピンとこない難解語が多いのも
また事実。

「はがれ」 のことをわざわざ 「剥離」 (はくり)と言ったり、
「密着不良」 と言ったり、
あるときは 「層間剥離」 のような

「故事成語」 を彷彿とさせる
ヒネリの効いた用語もあります。

なにが違うンだ!はがれは、はがれで、いいじゃないか!

そんな気がしないでもないのですが、
これから述べるような「考え方」もあります。

つまり、こういうことです。

結果だけ見ると、「はがれ」 は 「はがれ」 なのだけれど、
その原因は、
じつにさまざま。

同じ 「はがれ」 であっても、
原因が異なるのだから
なんでもかんでも 「はがれ」 だと、かえってわかりづらい。

例えば、「間抜け」 は 「間抜け」 でも

愛嬌があって、
ほほえましくもある 「天然」 という意味の 「まぬけ」 と
どこまでボンクラなんだ 「死んじまえ!」 的な「まぬけ」 と、
文字通り間のヌけた
「のんびり屋さん」 としての 「まぬけ」 の、

3つの 「まぬけ」 があるように、

「はがれ」 も、その原因に応じて
「密着不良」 と言ったり、
「剥離」 と表現したり、
「層間剥離」 と呼んだりしたのではないか、と。

じつは、「はがれ」 にも3種類のはがれ方があって、
英語ではつぎのように区別されているのです。

塗膜が、まるでガムテープのように
ペロンととれてしまうようなはがれ方。
=perishing(ピーリング)

塗膜が、まるで魚をおろすときのように
薄く、削りとられたようなはがれ方。
=flaking(フレィキング)

塗膜が、まるで魚をおろしたときのウロコのように、
厚めにとれてしまうはがれ方。
=scaling(スケィリング)

英国では、
はがれた箇所の半径が3mm以下であれば、
flaking(フレィキング)。
3mm以上であれば、scaling(スケィリング)というように
なな、なんと!規格化されているのです。

と、いうことは、

「はがれ」 も、その原因に応じて
「密着不良」 と言ったり、
「剥離」 と表現したり、
「層間剥離」 と呼んだりしたのではないかという理由に加えて、

他の国の文献を日本語に翻訳するとき、
原語の意味に忠実であろうとして

「密着不良」 と訳したり、
「剥離」 と翻訳したり、
「層間剥離」 という合成語を世に送り出したのではないかと、
ついついいらぬ推察をしてしまうのです。

そもそも 「用語」 という言葉自体には、
つぎのような意味が含まれています。

単語の用いられ方によって、
その意味は決まる、と。

つまり、どんなことについて述べられた文章であるかという
「文脈」 の中で、
はじめて言葉の意味は決まってくるのだ、と。

そういった意味でも
ひとつひとつの言葉の意味を知ることもたいせつだけれど、
その背景(文脈)についても、理解を深めておかなければ、
あやまった言葉の用い方をしてしまいます。

気を引き締めてかからねばなりません。

さて、いよいよ次週は、

「はがれが、いつ、露見したのか」 によって、
塗装不良かそうでないかが決まる!

についてお伝えしようと思います。

ご期待ください。

★★★★この用語を使って会話する

「その言葉が使われるようになった背景を知れ」
「いい話ですよね先輩」
「まあな」
「でも、伝わりゃいいって気もするけど・・・・」
「まあな」
「ハガレとハクリの違いは?なんて言われてね」
「まあな」
「そりゃ、ハガレとハクリはちがいますよ」
「まあな」
「ハガレはやっぱ、『はがれ』でいいんですよ先輩」
「どっちなんだよ、おまえは」

★★★★★類語

「剥離」    「密着不良」    「層間剥離」

★★★★★★今週のコメント

「剥離」 という言葉がむずかしく感じる理由のひとつは、
漢字で書くとややこしいから、です。

「ハクリ」と書くと、
ホッとしてきませんか?(笑

★★★★★★★この用語の性質

用語の難易度   ★★★☆☆
用語の深み度   ★★★★☆
用語の面白度   ★★★★★


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2011年05月12日(木) 09時16分40秒

塗装不良(ゴミ・ブツ・ホコリ その3)

テーマ:ことばを理解する
★今週の塗装用語

塗装不良(ゴミ・ブツ・ホコリ その3)

★★読み方

「とそうふりょう」 (ごみ・ぶつ・ほこり その3)と読みます。

★★★意味

前回のブログにひきつづき、

今週は、ゴミ・ブツ・ホコリの 「その3」 として、
お金(コスト)との関係に目を向けます。

これ以上の予防・対策費をかけても
却ってコスト倒れにおわってしまうような
「水準値」 のようなものは存在するのだろうか。

題して、

ゴミ・ブツ・ホコリ対策は、
どこまでが得か損か?
その境界線はどこにある?

さて、このテーマ、
はっきりさせようとするなら、

つぎの3つの 「前提条件」 が
満たされていなければなりません。

優先度の高い順に列挙します。

1)
塗装不良による手直し、再塗装に、
どれくらいの費用がかかっているか。
つまり現状の 「損失金額」 が明らかであること。

2)
「損失金額」 の算出方法に妥当性があり、かつ
合理的で、
算出された数値は、経営指標として扱えること。

3)
外観検査(合格とするか、それとも
不適合とするか)の基準が一定であること。

と、書くだけならたやすいのですが、
いずれの条件も満たすとなると、正直、たいへん。

3)の外観基準は、他と性格の異なるお話なので、
脇へ置いておくとして、
1)と2)だけでも、ひとつのハードルであることはたしか。

たとえば・・・・

手直し、再塗装にかかわる 「損失金額」 を算出するとして、
塗料費、副資材費、光熱費、・・・・
さて、どこまでを組み入れるか?

「損失金額」 に人件費は組み入れるか?組み入れないか?

人件費を組み入れるとして、どのようなかたちで
「損失金額」 へと反映させるのか?

日々、これらの数値管理とチェックはどうするか?

・・・・等々、いずれにせよ、
現場の協力なしには進められませんから
会議を開いたとして、たちまち
「小一時間×参加人数分」 の間接経費がかかってきます。

つまり、ある程度の
「マネージメント費用」 を覚悟しなければなりません。

大手メーカーであればともかく、
私たちにとって 「管理業務」 は、シンプル、かつ
合理的な 「最小限管理」 がのぞましい。

ただでさえ内部管理の類は、
「完璧」 を求めてしまう傾向があり、
いたるところで間接経費を産み落とす可能性があります。

いわんや 「管理のための管理」 は、
極力避けなければなりません。

では、このジレンマを
いかにして乗り越えるか。

もっとも簡単な方法は次の通り。

これ以上、不良防止のための管理費用をかけても
そのことで得られる利益との 「差額」 はゼロである

その「分岐点」を求めること。

「現実」 はひとまず脇へ置いて、
すべてを 「仮説」 として
試算する方法があります。

要するにざっくりとした 「傾向」 をつかむ。

この 「不良対策の経済性分岐点」 の算出には、
会社なら会社、部門なら部門ごとの 「不良率」、
あるいは 「不良発生件数」 のほかに、

(会社なら会社の、部門なら部門別の)売上
売上に連動して発生する変動的な費用
売上にかかわらず固定的に発生している費用

などの数値が必要となります。

つまり、通常いわれている 「損益分岐点」 をベースにして
個別にはアレンジを加え 「試算」 すれば、
仮説ではありますが、
おおよその 「経済性分岐点」 を求めることが可能です。

ここまでくると、
「塗装用語」 というよりも、「会計用語」 ですね(笑

くわしくお知りになりたい場合は、
ご一報ください。
個別に対応させていただきます。

★★★★この用語を使って会話する

「ゴミ・ブツ・ホコリ対策の話じゃなかったのかよ」
「話の後半、めまいがしました」
「損益分岐?知らねぇよ、そんなこと」
「おいらも知りません」
「でも、ま、塗装は商売。これもまた、仕方がないか」

★★★★★類語

「チリ」    「粉塵」    「微粒子ゴミ」

★★★★★★今週のコメント

これで 「利益感度分析」 なんて言うと、
石ぶつけられそうですね(笑

★★★★★★★この用語の性質

用語の難易度   ★★★☆☆
用語の深み度   ★★★☆☆
用語の面白度   ★★★☆☆


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2011年05月05日(木) 09時32分19秒

塗装不良(ゴミ・ブツ・ホコリ その2)

テーマ:ことばを理解する
★今週の塗装用語

塗装不良(ゴミ・ブツ・ホコリ その2)

★★読み方

「とそうふりょう」  (ごみ・ぶつ・ほこり その2)と読みます。

★★★意味

まず最初に  「ゴミ・ブツ・ホコリ」  という  「塗装不良」  を
しっかり定義しておきましょう。

塗膜表面、もしくはその内部に  「異物」  が固着して、
小さなぶつぶつが全面、
もしくは局所に生じている状態のこと。


これを  「ゴミ不良」  と呼んだり、
「ブツが多くて不適合」  と評されたりします。

本来は  「ツルッと仕上がらなければならない」  のに、
「異物」  =  「ゴミ・ブツ・ホコリ」  のせいで、
ざらついてしまい、
塗膜表面が平滑ではなくなってしまう。

つまり、「異物」  =  「ゴミ・ブツ・ホコリ」  によって
塗膜表面の平滑性が失われ、
外観(=美観)が損なわれてしまうことが  「不良」  もしくは
「不適合」  と呼ばれる所以です。

逆に言えば、
平滑性が失われないくらい
微小で微細なゴミ・ブツ・ホコリであれば、
「ゴミ・ブツ・ホコリには該当しない」
とも言えるワケですね。

さて、ここでひとつ、厄介なことがあります。

ひと口に  「ゴミ・ブツ・ホコリ」  と言っても、
いろいろな
「ゴミ・ブツ・ホコリ」  があります。

しかも  「ゴミ・ブツ・ホコリ」  の発生要因も、
多岐に及んでいます。

となると、
問題解決の第一歩は、

「その正体を突き止めること」

にあります。

そのためにも、まず、事例。

数々の事例が頭に入っていれば、
原因にたいする解決方法その  「仮説」  を
いち早く導き出しやすくなりますね。

さっそく、いままで私たちが経験してきた
「ゴミ・ブツ・ホコリ」  の事例を、
いくつかのケースに分けて、
まとめておきましょう。

その1.
塗料に起因するケース

のっけから言い出しづらいのですが、
何度も経験してきた事例です。

あまり大きな声では言えない事例です。
なので、小文字でお伝えしますが、

開封する前から塗料の中に
様々な異物が混入しているケースがあります。
原因は、あれこれ考えられるのですが、
「まさか」  と思ったときには、一度確認してみてください。


その2.
素材に起因するケース

素材のケバ、切り粉、バリなどが残存していて、
にもかかわらず塗装をして、
凹凸が生じてしまった。

また、塗装の  「前処理」  にあたる
化成被膜の薬剤が残留することで、
ブツが生じるケースもあります。

いずれにせよ、「塗装はわるくない」
と言ってもあとの祭りです。

前もって注意しておきたいポイントです。

その3.
塗装中に付着してしまうケース

エアーガンで塗装している最中に、
塗料のちいさな塊が、
ダマになってガン先から噴射され、
塗装表面にポチッとついてしまう現象。

「おや?」  と思いきや、
次の瞬間、いや~な感じがします。

少なくとも気持ちのいいものではありません。

「塗料の固形分が溶解(粒子化)していなかった」
「塗装ガンの清掃が行き届いていなかった」
「皮張りしていた塗料を強引に混ぜ合せた」
「しかし、混ぜ合せ方が充分ではなかった」
「塗料に溶剤を入れ、しばらく漬け置き状態にあったため、
顔料が変質してしまった」

などなど、いくつかの原因が考えられます。

ピンとこない方もいらっしゃるかもしれませんが、
「ポチッ」  という擬音と
「いや~な感じ」  で、この現象を覚えておいてください。

その4.
作業者の衣類が原因のケース

作業者の衣類や軍手から派生した
通称:繊維ゴミが
付着しているケースです。

代表的なものに  「糸ゴミ」  があります。

その名の通り見事なまでの糸くずが、
くっきりと、はりついているケースです。

「ミミズ」  と呼ぶ人もいます(笑

その5.
塗装直後、あるいは乾燥中に発生するケース

飛散した塗料ミストが、
乾燥して、
粉塵として舞い戻ってくるケースです。

飛散した塗料ミストは、
いたるところに付着しています。

作業者の衣類、塗装具、ジグ、塗装ブースの壁面、
上は塗装室の天井から
下は塗装室の床面まで、
はては乾燥炉の中にまで入り込んで、

塗装とは、
吹いたそばからゴミ・ブツ・ホコリを生成する営み也


断言してもいいくらいの  「矛盾状態」。

沈んでいく気持を奮い立たせて、
ここは、
「一に清掃、二に清掃」
ひと踏ん張りするしかありません。

その6.
その他の要因

夏場の虫(むし)は、無視(むし)できません(笑

溶剤のなかのある成分に魅了されて、
ふらふらと舞い降りてくる羽虫たち。

彼らに悪気はないのです。

ないのですが、しかし、
塗膜の中に埋葬された彼らの姿を認めるや
イラッとしてしまうのは私たちだけでしょうか。

そう言えば、以前、某所にて、
小指の先くらいのおおきさをしたカナブンブンが、
塗装製品の上で息絶えてしまい、
まるで標本のように
固まってしまっている姿を見た記憶があるのですが、

ここまでくると、

ゴミ・ブツ・ホコリという区分以外に、



というあらたなジャンルが必要だという気がしてきます。

さて、
ざっとではありますが、
代表的な事例をご紹介してきました。

次週はいよいよ、ゴミ・ブツ・ホコリと
お金(コスト)との関係に目を向けます。

その  「さわり」  はと言うと・・・・

ゴミ・ブツ・ホコリによるコストの損失は、
少額に越したことはないのですが、
一方で  「予防対策」  の費用がかさむケースも
少なくはありません。

これ以上の予防・対策費をかけても
却ってコスト倒れにおわってしまうような
「水準値」のようなものは存在するのだろうか。

題して、

はたしてゴミ・ブツ・ホコリ対策は、
どこまでが得か損か?
その境界線はどこにある?

次週、このあたりのことを
考察してみたいと思います。

★★★★この用語を使って会話する

「ゴミ不良で戻ってきた製品にカナブンブン」
「笑うしかないよな」
「先方の品質管理の人も、目のやり場に困っていたらしいゼ」
「けっこう大きかったらしいナ」
「見て見ぬフリできないくらい大きかったらしい」
「笑うしかないよな」
「苦笑い通り越して、大笑いさ」

★★★★★類語

「チリ」    「粉塵」    「微粒子ゴミ」

★★★★★★今週のコメント

ゴミ・ブツ・ホコリをきらいながらも
ある意味、
ゴミ・ブツ・ホコリと共生しなければならない私たち。

もっと  「仲良く出来る方法」  はないものか。

思わずそんなことを夢見てしまいます。

★★★★★★★この用語の性質

用語の難易度   ★★★☆☆
用語の深み度   ★★★☆☆
用語の面白度   ★★★☆☆


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2011年04月28日(木) 10時03分07秒

塗装不良(ゴミ・ブツ・ホコリ)

テーマ:ことばを理解する
★今週の塗装用語

塗装不良(ゴミ・ブツ・ホコリ)

★★読み方

「とそうふりょう」( ごみ・ぶつ・ほこり)と読みます。

★★★意味

塗装不良のなかでも最大の敵が、

ゴミ・ブツ・ホコリ。

工業塗装の分野で 「ゴミ・ブツ・ホコリ」 と言えば
必ずお名前があがるゴミ・ブツ・ホコリ対策の第一人者、

平田政司・技術士。

以前にお会いしたこと、
覚えていらっしゃるだろうか?

と、いうわけで、この用語については、

一介の塗装事業経営者が、
いくら 「やさしく ふかく おもしろく」 を標榜したとしても、
平田技術士の日々の研さんを待つしかないので、

少し視点を変えて、

品質管理(とくに外観品質)とコストとの関係を、
「塗装現場からのレポート」 と題して、
次週、生々しくお伝えしたいと思います。

なぜ、次週かって?

心の準備がございますゆえ、
一週間のお時間を頂戴したいと存じます(笑

★★★★この用語を使って会話する

「おそるおそる乾燥炉から出したら・・・・」
「一本の糸くずが付着していてアウト!」
「たまらんよな」
「がっくりくるよな」
「修正で済めばいいけど」
「修正痕が目立つようなら、もう一度やり直し」
「たまらんよな」
「がっくりくるよな」
「やり直してもう一度、おそるおそる乾燥炉から出したら・・・・」
「たまらんよな」
「もう、考えたくないよな」

★★★★★類語

「チリ」    「粉塵」    「微粒子ゴミ」

★★★★★★今週のコメント

いよいよ明日からGW。

その直前は、どうしてもあわただしくなります。

想えば、
あわただしさにかまかけて、
ともすれば先延ばしにしてしまう
塗装工場の 「ゴミ・ブツ・ホコリ対策」。

なによりも必要なのは、

「ゴミ・ブツ・ホコリがつかないための工夫」

であることはもちろんのこと、
それを考えるための

「まとまった時間」

なのでしょう。

GWの間、
そんな 「考える時間」 を是非持ちたいと思っています。

★★★★★★★この用語の性質

用語の難易度   ★☆☆☆☆
用語の深み度   ★★★☆☆
用語の面白度   ★★★☆☆


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2011年04月21日(木) 09時00分06秒

塗装不良(スケ その2)

テーマ:ことばを理解する
★今週の塗装用語

塗装不良(スケ その2)

★★読み方

「とそうふりょう」(すけ その2)と読みます。

★★★意味

スケをなくそう!

というスローガンを掲げて、

業務カイゼンにいそしむとき、
最初に必要なことは、

適切な質問を用意し、
それにちゃんと答えてから
アクションプランに移行する、という習慣です。

適切な質問とは、
たとえばつぎのような質問を指します。

1)そもそもスケとは何か?
2)なぜ、スケが起こるのか?

そもそも」と「なぜ」という言葉を使って、
まず、スケという現象を定義する。
次に、現状はどうなっているかを把握する。

これが問題解決への第一歩となります。

さいわい、1)そもそもスケとは何か?
については、前回、つぎのように解説しました。

おさらいしておきましょう。

何らかの事情で
被塗物に対し、塗料が充分塗装されなかったせいで、
下地が透けてみえる、あるいは
露出している状態のことを「スケ」と言います。


こうして定義しておくと、
メンバー同士の認識の食い違いがなくなります。

必要なステップですね。

次に、できるだけ多くの事例(=情報)を集めます。

このとき、注意しないといけないのは、
「事実」と「意見」は、
はっきりと分けること。

「意見」を集めるのは、
このあとのことで、
まず「事実」のみを集めます。

そうすると、
以下のような「事実」がわかってきました。

1)塗装場が暗く、よく見えないときがあった。
2)被塗物の形状によって、スプレーが届かない箇所がある。
3)被塗物の形状と塗装ガンのパターンが合っていなかった。
4)被塗物の形状と塗装ガンの口径が合っていなかった。
5)塗着した塗料の乾きが速すぎたとき、よく起こる。
6)塗料粘度が低いとき、よく起こる。
7)被塗物の入り組んだ箇所や影になる箇所でよく起こる。
8)塗装マンの見落としが原因だった。
9)ガンの運行スピードが速すぎたとき、よく起こる。
10)吐出量とエア圧の調整がアンバランスなとき、起こっていた。
11)シロをはじめ、うすい色彩や、赤・青・黄色などの特彩色を
塗装しているときに、よく起こる。

・・・・・・・・と、列挙しただけでも、原因は多岐に渡っています。

しかも、スケという現象と一見無関係に思える内容が、
じつはスケの根本原因だったりするので、
思いのほか厄介です。

こんなときは、「個々の事実」を
いくつかのグループに振り分けてみます。

たとえば、

1)塗装場が暗く、よく見えないときがあった。

であれば、
「スケの原因が塗装場の環境にあった場合」
という括りをつくって、
他のよく似た事例も、ここへ放り込んでいくワケですね。

2)被塗物の形状によって、スプレーが届かない箇所がある。

であれば、
「原因が被塗物の形状にあった場合」
という括りをつくる。

3)被塗物の形状と塗装ガンのパターンが合っていなかった。

というのなら、
「原因が塗装器具の設定にあった場合」というように、
「具体的な事実」を
ひとつのテーマへと「抽象化」していきます。

すると、現場スタッフによる「意見交換」も
テーマがしぼられているので「混乱」や「脱線」することなく、
「どういった対策を打つか」
スムーズに議論を進めることができるのです。

トヨタ自動車ではこのステップのことを
「要因解析」と呼んでいますが、
塗装不良の対策にはなくてはならないプロセスです。

以上、スケという塗装不良の原因を突き止めるためには、
突き止めるための「方法」とプロセスが大事、
というお話でした。

★★★★この用語を使って会話する

「スケにもいろんな原因があるんスね」
「現象自体は単純なんだがな」
「塗装マンの腕のせいにばかりはできないな」
「つーか、さまざまな因果関係がわかっている・いないも」
「塗装マンの腕っスか?」
「すなわち塗装力!」
「なるほどね」

★★★★★類語

「隠ぺい」 「トマリ」 「ムラ」

★★★★★★今週のコメント

私たちのオリジナルカリキュラム
「塗装力養成講座」の一コースでは、
「塗装不具合の原因探究シート」をお配りしています。

コツさえつかめば、
「もれなく・だぶりなく」
不具合の要因が洗い出せるので、とても便利です。

機会をみつけて、あらためてご紹介しますね。

★★★★★★★この用語の性質

用語の難易度   ★★★☆☆
用語の深み度   ★★★☆☆
用語の面白度   ★★★☆☆


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2011年04月14日(木) 09時46分33秒

塗装不良(スケ)

テーマ:ことばを理解する
★今週の塗装用語

塗装不良(スケ)

★★読み方

「とそうふりょう」 (すけ) と読みます。

★★★意味

もっとも知名度の高い塗装不良に
「たれ」 と 「スケ」 があります。

このうち、先週のブログでとりあげた 「たれ」 が、
水戸黄門でいうところの
「助さん」 だとすれば、
今回、ご紹介する 「スケ」 は、 「格さん」 にあたります。

そう!そうなんです!

水戸黄門でいう 「助さん」 「格さん」 は、
塗装不良では、
「たれさん」 と 「スケさん」 になるのです!

あははははは・・・・あ~あ。 (と、ため息)

(気をとり直して) では、なぜ、 「たれ」 と 「スケ」 が、
もっとも知られる存在となったのでしょうか。

目に見えるからです。

専門家でなくとも判定できるからです。

「たれ」 も 「スケ」 も、 「美しくない」 という点では、
小学生の目にも明らかだからです。

ちなみに、今回の 「スケ」 は、

何らかの事情で
充分に塗料が塗装されなかったせいで、
下地が透けてみえる、
あるいは露出している状態のことをいいます。

このことを業界では、

「塗料のノリがわるくてスケる」

と言ったり、

「塗料が入らない箇所だったので、スケちまったナ」

と言ったり、

「シロはとまりがわるいので、どうしてもスケるな」

と言ったりします。

こういった言い方をしていると、
いかにも 「現場のことがわかっている人」 らしく
見えてくるので、

「スケ」 の場合は、用語として理解するよりも、
こういったフレーズや文脈で、
使いこなすことによって会得した方が賢明です。

それでは、恒例の「なぜ」の時間です。

なぜ、「スケ」という現象が起こるのでしょうか?

じつは、 「スケ」 自体は、
ひと目で判別できる 「わかりやすい現象」 なのですが、
その原因は、
「一概には言えない」 ことが多く、
解説には注意が必要なのです。

やさしく ふかく おもしろく

がモットーの 『製造業の塗装用語』。

次週、ていねいに解きほぐして
ご案内したいと思います。

★★★★この用語を使って会話する

「ノリがわるくてスケやがるな」
「塗料のせいにするんじゃないよ」
「そうじゃなくて先輩。スプレーで吹いてもうまく入らない」
「だからスケるってか?素地のせいにするんじゃないよ」
「色がシロなんスよ先輩。トマリがわるくて・・・・」
「色のせいにしなさんな」
「このほかに、スケの原因ってありますか?先輩」

★★★★★類語

「隠ぺい」    「トマリ」    「ムラ」

★★★★★★今週のコメント

単純に言って、

塗料を過剰に塗った場合の不具合が、
「たれ」 だとすれば、
塗料が不足している場合の不具合が、
「スケ」。

塗装しているにもかかわらず、
塗装できていないことによる不具合だとも言えます。

つまり、 「スケ」 ばかり出していると、
塗装業を営んでいるのに
塗装業ではなくなっていくワケです。

関係者のみなさま。くれぐれもご注意ください。

★★★★★★★この用語の性質

用語の難易度   ★★★☆☆
用語の深み度   ★★★☆☆
用語の面白度   ★★★☆☆


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すべては「塗装」のために
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2011年04月07日(木) 09時49分31秒

塗装不良(たれ)

テーマ:ことばを理解する
★今週の塗装用語

塗装不良(たれ)

★★読み方

「とそうふりょう」  (たれ)と読みます。

★★★意味

あなたの目の前にある
地面と垂直な関係にある面、
あるいは傾斜面に

塗装したとき、

乾燥するまでの間に
塗料自体が流れてしまう現象を

「たれる」  と言います。

「たれる」  では、
あまりにも  「まんまやん」  なので、

略して  「たれ」  と言います。

ひと口にタレといっても、
おおきく二種類のタレがあります。

ひとつは、甘口。もうひとつは辛口・・・・

失礼しました。
タレと表現するからややこしくなるのです。

「たれ」  で統一しましょう。

ひと口に  「たれ」  といっても
おおきく二種類の 「たれ」 があります。

長い棒状に流れる  「たれ」  (run)と
波型に
まるでカーテンがたるんだように流れる  「たれ」 
(curtaining)。

では、どんなときに  「たれ」  が起こるかというと、

1)塗料の粘度が著しく低い時
2)希釈用シンナーの揮発がおそい時
3)一度に厚く塗り過ぎた時

といっても
一般の方々にはピンとこないのはないでしょうか。

なので、
100発100中、必ず  「たれ」  が生じる塗装方法を
お伝えして、
具体的にイメージしていただきたいと思います。

塗料にシンナーを加える際、
塗料100にたいして、
シンナー20の  「重量比」  で混ぜ合せるところを、
少なくとも
シンナー50(所定値の2.5倍以上)
の割合で混ぜ合わせてください。

これだけでも  「たれ」  に一歩近づくはずです。

さらに希釈用のシンナーは、
乾きのもっともおそい専用シンナーを使ってください。

とくに気温の低い冬場は、  「たれ」  にはもってこいの季節。

もっとも乾き(揮発)のおそいシンナーを使ってみてください。

これだけでも、
ずいぶん  「たれ」  やすくなるでしょう。

最後の詰めは塗装方法です。

エアーガンで吹き付ける場合は、
エアー圧を上げつつ
塗料の吐出量も上げ、
ガンの運行スピードは速め。

車のワイパー状に
左から右へ、右から左へ、5往復以上させて、
しっかり塗り込んでみてください。

まるで冬場の窓ガラスが、
結露してしまったかのように
みるみる塗料が、たれているはずです。

つまり、塗料の  「たれ」  を避けるには、
「すべてこの逆」  をおこなえばいいワケですね。

OKでしょうか?

★★★★この用語を使って会話する

「たれの原因の60%は、シンナーとのミスマッチ」
「のこる40%は・・・・」
「塗り方だろ、やっぱ」
「塗装マンの腕、ちゅーやつですね先輩」
「といっても、大半の塗料には、たれ防止剤が入っているから、
楽と言えば、以前よりも楽なんだが・・・・」
「それだけに、タレるとカッコわるいスよね先輩」
「まあな」

★★★★★類語

「だれ」    「流れ」    「たるみ」

★★★★★★今週のコメント

焼付塗装の場合、
乾燥炉に入れるときには何ともなかったのに、
焼付後、
乾燥炉から出したときに
「たれ」  が生じている場合があります。

乾燥炉の熱によって
固化しつつあった塗料の粘度が、
いったん落ちてしまうことが原因です。

完成直前のこの不具合。・・・・正直、痛いですよね(苦笑

★★★★★★★この用語の性質

用語の難易度   ★★☆☆☆
用語の深み度   ★★★☆☆
用語の面白度   ★★★☆☆


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2011年03月31日(木) 09時59分37秒

3回目のメッセージ

テーマ:ことばを理解する
★今週の塗装用語

『製造業の塗装用語』からのメッセージ

★★読み方

『製造業の塗装用語』からのメッセージです。

★★★意味

東日本太平洋沖地震発生から
3週間が経とうとしています。

被災されたすべての方々に
深くお見舞い申し上げます。

また、
被災地の救援活動に関係されているすべての方々に、
心から敬意を表したいとおもいます。

わたしたちのために
ほんとうにありがとうございます。

そして
いま、このとき、
日本において事業を営むすべての経営者の方々へ。

今回の大惨事に
まったく無関係だった企業、事業はないだろうと
おもいます。

これからも
無関係であり続ける企業、事業はないだろうと
おもいます。

その「つながり」が連帯を生むのか。
それとも、
卑しいエゴを生み出すのか。

いずれにせよ、これまでも
そしてこれからも
問われるのは、私たちのマインド。

懸念されるのは、
いたずらに常識化していく自粛ムード。

放射能汚染に関する「風評」が、
じつは、
経済に与える影響がいちばん大きいように、

マーケットの「心理」や「感情」が、
じつは、
株価の値動きを決めているように

私たちのマインドが、
これからの経済復興を左右するのだといっても
けっして過言ではありません。

震災の影響で
おおきく傾きつつある日本経済を少しでも矯正し、
停滞から循環へと
流れを変えていくこと。

それが経営者の責務です。

そのためにも、もう一度、商人として
なにが求められているかを考え抜くこと。

わたしたちにできる
経済復興。

ちいさな一歩、その総和が、
日本に再び、活力を呼び醒ますのです。

★★★★★★今週のコメント

需要と供給の不均衡はじめ、
市場(マーケット)の「ゆがみ」や
「ひずみ」、「弊害」ばかりが強調され、
報道されていることが多いのですが、

ビジネスには、
必ず反動エネルギーが働くものです。

「創造」と呼ぶにふさわしい
「日本復興」の気運は、
早ければ今夏にも、
たちあがってくるものと私は予想しています。

あしたは4月。

次回、4月7日(木)の『製造業の塗装用語』は、
いつも通りのかたちに戻ります。

よろしくおねがいします。


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2011年03月24日(木) 10時19分38秒

いまの状態

テーマ:ことばを理解する
★今週の塗装用語

『製造業の塗装用語』からのメッセージ

★★読み方

『製造業の塗装用語』からのメッセージです。

★★★意味

地震がありました。

津波が日本を襲いました。

多くの方々の過去と現在が、
ひきはがされ、
流されてしまいました。

交通機関が止まりました。

街の機能が停止しました。

そして原子力発電所が、
こわれてしまいました。

電力が足りなくなりました。

これからも足りなくなるだろう、
と予測されました。

多くの方々が救いを求め、

多くの方々が救いの手を差し伸べ、

そしてまた、多くの方々が、
黙々と
自らの任務を遂行しました。

そんなとき、
私たちの業界にも
異変の波が押し寄せてきました。

塗料の主成分である
一部「樹脂」の生産が、
止まってしまったのです。

塗料がつくれなくなりました。

また、溶剤に加える添加剤でも
同じようなことが起こり始めています。

私たちにとって、
塗料と
そして溶剤は血液に等しい。

その血液が止まり始めているのです。

地震がありました。

津波が日本を襲いました。

多くの方々の過去と現在が、
ひきはがされ、
流されてしまいました。

末来もまた、
流されそうになっています。

「経済」という名の末来が。

★★★★★★今週のコメント

一次被害の次に必ず訪れる
二次災害の影響。

いま、
もっとも必要とされるのは、
なにが起こっても驚かない覚悟、
なのかもしれません。


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