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大島監督の「優しさ」と「厳しさ」
2013年01月18日 11時00分

2000年3月、東スポ映画大賞授賞式で、ビートたけしにビールを注がれる大島監督。天下のたけしも敬意を払う巨匠だった

 肺炎のため15日に80年の生涯を終えた映画監督大島渚さん。その死を惜しむ声が相次いでいる。巨匠と評され、数々の逸話も残した大島監督。芸術かわいせつかの論争を巻き起こした「愛のコリーダ」でポルノ規制と闘い、ヒット作「戦場のメリークリスマス」では、後に“世界の北野”となるビートたけし(65)の才能をいち早く見抜いた。あの勝新太郎(享年65)との知られざる“確執”も。そんな大島監督の「優しさ」と「厳しさ」をしのばせるエピソードを送る。

 大島監督は2000年3月、遺作となった映画「御法度」で、第9回東スポ映画大賞の監督賞を受賞した。当時、東京・港区の東京プリンスホテルで盛大に行われた授賞式であいさつに立った巨匠は、たけし(主演男優賞もこの映画に出演したたけし)との久々の再会を心底喜んだ。

「とにかく、たけしさんと会えたことがうれしいんですよ。たけしさんの魅力? それは口では言えないよ。分らないところが魅力。この気持ちはずっと変わらない」

「御法度」はまさに“難産”だった。大島監督は同作品の製作発表を行った翌月の1996年2月、ロンドンのヒースロー空港で、脳出血で倒れて入院。3年間、懸命なリハビリを続けて、ようやく復帰を果たし車イスでメガホンを取って完成させた作品だ。

 一方、大島監督のたけしへの“ずっと変わらない気持ち”は代表作の日英合作映画「戦場のメリークリスマス」(83年)以来、続いていた。たけしは原軍曹役で同作に出演し、名演技を披露。実は当初この原軍曹役には勝新太郎が内定していたが、脚本を入手した勝新が書き換えを要求してお流れになったという逸話がある。後に「原軍曹=たけし以外にこの映画はなかった」と振り返った大島監督。結果として、たけしは勝新の「代役」ではなく「必然」。これが後の巨匠・北野武誕生のきっかけともなった。

 また、大島監督はその後も勝新との“確執”があった。ワイドショーでコカイン事件を起こした勝新を批判。対する勝新は大島監督の着流し姿を雑誌インタビューでバッサリ斬った。2人の関係を問いただした本紙記者を「うるさい!」と一喝したことも…。だが、リハビリ中の97年に勝新が死去した際には「本当の、本物の大役者だった」と哀悼の意を示した。


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