5月20日 「やっぱり日本がいい!」
おはようございます。帰国後、札幌の自宅に帰り、気がつくとずっと寝ておりました。時差ぼけを治そうとしているどころか完全に治療という感じでした。
帰ってからまず食べたのがラーメンでその次が回るお寿司です。そして、それらをきれいに吐きました。何を食べても空腹感が出てきている毎日です。体重も5キロ痩せていて、横についていたお肉がなくなっていました。それどころか腕の筋肉も衰えた感じがあります。これからまたトレーニングしないといけないですね。
携帯になんと700件のエロメールが来ていました!ほいで友人からのおめでとうメールがなんと5件でした・・エロメールありがとう!
→東京・成田空港 →千歳空港 帰国
本日、日本へ帰国のため、カトマンズを出国しました!
※第2日本テレビより 5月16日いよいよ栗城くんが日本に到着です。
千歳空港には19時30分到着予定。皆さん、お出迎えを!
カトマンズ→バンコク経由→東京・成田空港
カトマンズ
※第2日本テレビより 栗城くんはカトマンズで帰国の準備
カトマンズ滞在
ザンムーという国境の街から5時間かけて、ネパールの首都カトマンズに向いました。
だんだん空気が濃くなり、緑や花が見え始め、生きている感覚がどんどん沸いてきました。しかし、なかなかバスはカトマンズにつきません。道中、反対車線のバスが谷の中に落ちている現場に出会ったり、適当な工事で道が通り無かったりしました。お昼過ぎにちょっとした車の接触で大喧嘩になり、当事者以外の50人近くの野次馬が一斉に路上に出てきて騒ぎ出し、1時間も待たされました。彼らにとってはお祭りのようなものでとりあえず、何か溜まったエネルギーを毎日発散させたいというのをムンムン伝わってきました。それでも砂利道の道路を走り、夕方にはカトマンズのホテルに着きました。ホテルに着くと「これで風呂に入れる」といううれしい気持ちと共に「これで下界の人に戻ってしまった」というちょと寂しい気持ちになりました。ABCにいる時はいつも生きるか死ぬかをいつも考えながら過ごしていましたが、ここに着くと力が抜けてしまい。あの時はいったいなんだったのだろうとボーとしてしまいました。
とはいえ、ここはカトマンズ!あまり可愛いおねぇちゃんはいないけど大好きなアイスクリームでも食べよう。ダンネバード!(ありがとう!)
ザンムー→カトマンズ カトマンズ泊
実はチョ・オユーから無事に下山して、世界最高峰のチョモランマ8850mのベースキャンプに行ってきました。チョ・オユーから下山してそのままカトマンズに行けばいいものの、次なる目標といいいますか僕の最終的な夢であるエベレスト単独無酸素登山のためにチョモランマを一目見ようとわざわざランクルを飛ばし、チベット高原を6時間かけてチョモランマベースキャンプに行きました。
ベースキャンプにはなぜがBCに長期滞在して登らないシンガソングライターが居て、ベースキャンプで歌いまくり、そしてCDを押し売りする人に出会いました。それはどうでもいいのですがエベレスト(別名チョモランマ)は異常にでかかったです。空を突きぬけ、まさに地球のてっぺんという感じがしました。
チョモランマは今までに1500人が登頂に成功して「無酸素登頂者」が30人しかいません。成功率2%です。その2%に今年の秋か来年に挑戦する予定です。なんて頭の悪い奴だと思われるかもしれませんが「絶対に成功する」と思い続けた者だけが無酸素登頂できると思いますし、バカにならなければ夢は叶わないものだと今回のチョ・オユーの無酸素登頂できそうに感じました。
今、僕はザンムー(中国とネパールの国境沿い)でシャワーを浴びています。アカが粘土のようにきれいに出てきます。脱皮です。ちなみに体に負担がかかりすぎたのか足の爪がはがれました。
顔は真っ黒でこれでは女の子にもてません。でも、自然と戦う(向き合う)男ってかっこいいです。でも、こきたないので抱かれたくありませんね。明日はカトマンズです。ネパールエステでも行ってきれいになろうかな。 ちなみにチョ・オユー単独無酸素登頂に関してまだ詳しく語っておりませんが16日に帰国してそれから詳しく書こうと思っています。実は何度も下山を考えた事や幻覚というか現実と幻覚の区別がつかなかったことや各国とのせめぎ合いがあったことなど本当にあったことを詳しく書きます。楽しみにしていて下さい。あと、今日、中国政府の連絡官(山の管理者)から正式な登頂証明書を異例のスピードでもらいました。証明書には単独無酸素登頂と英語で書かれていて本当にうれしかったです。でも登頂時間が間違って書かれていました。ナマステ
エベレストBCからザンムーへ移動 ザンムー泊
※第2日本テレビより ただいまABCからエベレストBCへ移動中です。日記はもう少しお待ち下さい。
ABC(5,700m)下山→エベレストBC
生きるには強い意志が必要なのだと初めて8000m峰で感じました。何もしていなければ頭が停止して寝てしまうのですが、それは死に繋がるのでとても危険なのです。何度も睡魔が襲ってきて、生きているのか死んでいるのかよくわからない世界でした。
それでも無事に登り、今日ABCに帰ってきました。エージェントのティカさんに抱かれた時に思わず泣いてしまいました。山の厳しさと人の温かさを同時に感じ、生きている事に本当に感謝した瞬間でした。山と対話というのが僕の登山のテーマなのですが今回は対話どころかベロチューをしたような感じです。今日は着いたばかりで日記はこれで終わります。後日詳しく、8000mの世界を書きます。今日は寝ます!そして初めて酸素ボンベを使います。超楽しみです。撮影隊用の余りの酸素ボンベなのですが、手足は暖かくなるし、頭は冴えるみたいです。ちなみに酸素ボンベを業界用語で「神」というみたいです。天国にいってきま~す。
カトマンズ(1,300m) → 経由地 → 千歳 変更⇒C2(7,200m)→ABC(5,700m)下山
無事に登頂しました!
悪天候の中で、途中で引き返すべきかどうか何度か迷いましたが、
体が前に進むように、自然と山の上に向かっていきました。
最初、トップで登っていたんですが僕のトレースを使って韓国隊やらいろんな人たちが上がってきて
最後は抜かされました。でもその人たちがいて、最後の頂上への道がだんだんと分かったような気がしました。広いプラットホームに着いて、そこから頂上をめがけて行くときは自分の生きてた中で一番の試練だったと思います。
サーダーが「8000mを無酸素で登るには死ぬ気でいかなきゃ登れない」と言ってましたが、あれは本当だったような気がします。頭の中が朦朧としていて、夢を見ているのか現実なのか、ところどころ映像が切れていました。それだけ酸素がまわっていなかった状態だったと思います。
それでもなんとか頂上に向かえたのは、やはり山が好きなのか、それとも
自分自身に負けたくないのか、よく分かりませんがなんとかがんばれてよかったです。
詳しい話はABCに無事に着いてから、皆さんに報告したいと思います。
とにかく今日は、もう疲れました。ハイキャンプからキャンプ2にかけて記念にスキーを滑りました。心臓が破れそうで、えらいことになっていました。それでも本当に楽しむことが出来てよかったです。ありがとうございました。
凍傷もなく、怪我もなく、ただ単に極度の疲労があるだけです。明日になれば、なんとか治るでしょう。
おやすみなさい
カトマンズ(1,300m) 変更⇒再アタック4日目 C3(7,700m)→頂上(8,201m)→C2(7,200m)
今日は標高7200mのC2から標高7500mのC3に上がりました。疲れてるんですけれど、不思議な事に足が動きます。C2には韓国隊2名がいて他に誰もいないんですが、今は天気が悪く、それがすごく心配です。それでも、チョ・オユーは天候が良くなったり、悪くなったり、ころころ変わるので、すごく奇妙な山です。今は悪いですが、夜中アタックする時、そして頂上に着く時、晴れれば良いなと思っています。前回はプラットホームという広い頂上の所に行ったんですが、そこは認定ピークであって本当の頂上というのは、チョ・オユーからエベレストが見えるところらしくて、そこに是非行ってみたいと思って今回のアタックを決意しました。天候が悪かったら下山します。無理はしませんが、最後まで楽しんでいきたいなと思っています。ちなみに今日の晩御飯は味噌ラーメンとふりかけご飯です。今までの山のご飯の中では一番豪華です。それを楽しみたいなと思います。
※参考
ABCの最低気温-8℃(午前6時半)
最高気温9℃(午前11時半)
午後6時現在 マイナス5度
カトマンズ(1,300m) 変更⇒再アタック3日目C2(7,200m)→C3(7,700m)
今日は、キャンプ1からキャンプ2へ予定通りにあがりました。やっぱり体力的にもちょっと疲れているのか、少しスピードが遅いかなという感じがします。他の登山家の人たちと出会うと「またお前、登りに来たのか」と言われ、それでも「本当の頂上に行ってみたいので」と答えるとみんなから「GOOD LUCK」と言われました。アイスフォールを登っていると、上から人が降りてきて小石ぐらいの氷がたくさん落ちてきて、頭にたくさん当たりました。痛かったです。アイスフォールで叫びながら「ウェイティングプリーズ」と言ってなんとか自分の存在に気づいてもらい氷が落ちてくるのが止みました。
キャンプ2に着くとまたあのきれいな太陽が出ていました。他の山々は下にあって、雲も下にあり、また標高7200mの高いところにいるんだと実感しました。
体調はいいです。
明日、調子がよければ、再びアタックを開始します。みなさん、応援メッセージありがとうございました。
キャンプ2の天候:風はないが、ちらほら雪が降ってきている。
カトマンズ(1,300m) 変更⇒ 再アタック2日目 C1(6,350m)→C2(7,200m)
5月20日 「やっぱり日本がいい!」
おはようございます。帰国後、札幌の自宅に帰り、気がつくとずっと寝ておりました。時差ぼけを治そうとしているどころか完全に治療という感じでした。
帰ってからまず食べたのがラーメンでその次が回るお寿司です。そして、それらをきれいに吐きました。何を食べても空腹感が出てきている毎日です。体重も5キロ痩せていて、横についていたお肉がなくなっていました。それどころか腕の筋肉も衰えた感じがあります。これからまたトレーニングしないといけないですね。
携帯になんと700件のエロメールが来ていました!ほいで友人からのおめでとうメールがなんと5件でした・・エロメールありがとう!
→東京・成田空港 →千歳空港 帰国
本日、日本へ帰国のため、カトマンズを出国しました!
※第2日本テレビより 5月16日いよいよ栗城くんが日本に到着です。
千歳空港には19時30分到着予定。皆さん、お出迎えを!
カトマンズ→バンコク経由→東京・成田空港
カトマンズ
※第2日本テレビより 栗城くんはカトマンズで帰国の準備
カトマンズ滞在
ザンムーという国境の街から5時間かけて、ネパールの首都カトマンズに向いました。
だんだん空気が濃くなり、緑や花が見え始め、生きている感覚がどんどん沸いてきました。しかし、なかなかバスはカトマンズにつきません。道中、反対車線のバスが谷の中に落ちている現場に出会ったり、適当な工事で道が通り無かったりしました。お昼過ぎにちょっとした車の接触で大喧嘩になり、当事者以外の50人近くの野次馬が一斉に路上に出てきて騒ぎ出し、1時間も待たされました。彼らにとってはお祭りのようなものでとりあえず、何か溜まったエネルギーを毎日発散させたいというのをムンムン伝わってきました。それでも砂利道の道路を走り、夕方にはカトマンズのホテルに着きました。ホテルに着くと「これで風呂に入れる」といううれしい気持ちと共に「これで下界の人に戻ってしまった」というちょと寂しい気持ちになりました。ABCにいる時はいつも生きるか死ぬかをいつも考えながら過ごしていましたが、ここに着くと力が抜けてしまい。あの時はいったいなんだったのだろうとボーとしてしまいました。
とはいえ、ここはカトマンズ!あまり可愛いおねぇちゃんはいないけど大好きなアイスクリームでも食べよう。ダンネバード!(ありがとう!)
ザンムー→カトマンズ カトマンズ泊
実はチョ・オユーから無事に下山して、世界最高峰のチョモランマ8850mのベースキャンプに行ってきました。チョ・オユーから下山してそのままカトマンズに行けばいいものの、次なる目標といいいますか僕の最終的な夢であるエベレスト単独無酸素登山のためにチョモランマを一目見ようとわざわざランクルを飛ばし、チベット高原を6時間かけてチョモランマベースキャンプに行きました。
ベースキャンプにはなぜがBCに長期滞在して登らないシンガソングライターが居て、ベースキャンプで歌いまくり、そしてCDを押し売りする人に出会いました。それはどうでもいいのですがエベレスト(別名チョモランマ)は異常にでかかったです。空を突きぬけ、まさに地球のてっぺんという感じがしました。
チョモランマは今までに1500人が登頂に成功して「無酸素登頂者」が30人しかいません。成功率2%です。その2%に今年の秋か来年に挑戦する予定です。なんて頭の悪い奴だと思われるかもしれませんが「絶対に成功する」と思い続けた者だけが無酸素登頂できると思いますし、バカにならなければ夢は叶わないものだと今回のチョ・オユーの無酸素登頂できそうに感じました。
今、僕はザンムー(中国とネパールの国境沿い)でシャワーを浴びています。アカが粘土のようにきれいに出てきます。脱皮です。ちなみに体に負担がかかりすぎたのか足の爪がはがれました。
顔は真っ黒でこれでは女の子にもてません。でも、自然と戦う(向き合う)男ってかっこいいです。でも、こきたないので抱かれたくありませんね。明日はカトマンズです。ネパールエステでも行ってきれいになろうかな。 ちなみにチョ・オユー単独無酸素登頂に関してまだ詳しく語っておりませんが16日に帰国してそれから詳しく書こうと思っています。実は何度も下山を考えた事や幻覚というか現実と幻覚の区別がつかなかったことや各国とのせめぎ合いがあったことなど本当にあったことを詳しく書きます。楽しみにしていて下さい。あと、今日、中国政府の連絡官(山の管理者)から正式な登頂証明書を異例のスピードでもらいました。証明書には単独無酸素登頂と英語で書かれていて本当にうれしかったです。でも登頂時間が間違って書かれていました。ナマステ
エベレストBCからザンムーへ移動 ザンムー泊
※第2日本テレビより ただいまABCからエベレストBCへ移動中です。日記はもう少しお待ち下さい。
ABC(5,700m)下山→エベレストBC
生きるには強い意志が必要なのだと初めて8000m峰で感じました。何もしていなければ頭が停止して寝てしまうのですが、それは死に繋がるのでとても危険なのです。何度も睡魔が襲ってきて、生きているのか死んでいるのかよくわからない世界でした。
それでも無事に登り、今日ABCに帰ってきました。エージェントのティカさんに抱かれた時に思わず泣いてしまいました。山の厳しさと人の温かさを同時に感じ、生きている事に本当に感謝した瞬間でした。山と対話というのが僕の登山のテーマなのですが今回は対話どころかベロチューをしたような感じです。今日は着いたばかりで日記はこれで終わります。後日詳しく、8000mの世界を書きます。今日は寝ます!そして初めて酸素ボンベを使います。超楽しみです。撮影隊用の余りの酸素ボンベなのですが、手足は暖かくなるし、頭は冴えるみたいです。ちなみに酸素ボンベを業界用語で「神」というみたいです。天国にいってきま~す。
カトマンズ(1,300m) → 経由地 → 千歳 変更⇒C2(7,200m)→ABC(5,700m)下山
無事に登頂しました!
悪天候の中で、途中で引き返すべきかどうか何度か迷いましたが、
体が前に進むように、自然と山の上に向かっていきました。
最初、トップで登っていたんですが僕のトレースを使って韓国隊やらいろんな人たちが上がってきて
最後は抜かされました。でもその人たちがいて、最後の頂上への道がだんだんと分かったような気がしました。広いプラットホームに着いて、そこから頂上をめがけて行くときは自分の生きてた中で一番の試練だったと思います。
サーダーが「8000mを無酸素で登るには死ぬ気でいかなきゃ登れない」と言ってましたが、あれは本当だったような気がします。頭の中が朦朧としていて、夢を見ているのか現実なのか、ところどころ映像が切れていました。それだけ酸素がまわっていなかった状態だったと思います。
それでもなんとか頂上に向かえたのは、やはり山が好きなのか、それとも
自分自身に負けたくないのか、よく分かりませんがなんとかがんばれてよかったです。
詳しい話はABCに無事に着いてから、皆さんに報告したいと思います。
とにかく今日は、もう疲れました。ハイキャンプからキャンプ2にかけて記念にスキーを滑りました。心臓が破れそうで、えらいことになっていました。それでも本当に楽しむことが出来てよかったです。ありがとうございました。
凍傷もなく、怪我もなく、ただ単に極度の疲労があるだけです。明日になれば、なんとか治るでしょう。
おやすみなさい
カトマンズ(1,300m) 変更⇒再アタック4日目 C3(7,700m)→頂上(8,201m)→C2(7,200m)
今日は標高7200mのC2から標高7500mのC3に上がりました。疲れてるんですけれど、不思議な事に足が動きます。C2には韓国隊2名がいて他に誰もいないんですが、今は天気が悪く、それがすごく心配です。それでも、チョ・オユーは天候が良くなったり、悪くなったり、ころころ変わるので、すごく奇妙な山です。今は悪いですが、夜中アタックする時、そして頂上に着く時、晴れれば良いなと思っています。前回はプラットホームという広い頂上の所に行ったんですが、そこは認定ピークであって本当の頂上というのは、チョ・オユーからエベレストが見えるところらしくて、そこに是非行ってみたいと思って今回のアタックを決意しました。天候が悪かったら下山します。無理はしませんが、最後まで楽しんでいきたいなと思っています。ちなみに今日の晩御飯は味噌ラーメンとふりかけご飯です。今までの山のご飯の中では一番豪華です。それを楽しみたいなと思います。
※参考
ABCの最低気温-8℃(午前6時半)
最高気温9℃(午前11時半)
午後6時現在 マイナス5度
カトマンズ(1,300m) 変更⇒再アタック3日目C2(7,200m)→C3(7,700m)
今日は、キャンプ1からキャンプ2へ予定通りにあがりました。やっぱり体力的にもちょっと疲れているのか、少しスピードが遅いかなという感じがします。他の登山家の人たちと出会うと「またお前、登りに来たのか」と言われ、それでも「本当の頂上に行ってみたいので」と答えるとみんなから「GOOD LUCK」と言われました。アイスフォールを登っていると、上から人が降りてきて小石ぐらいの氷がたくさん落ちてきて、頭にたくさん当たりました。痛かったです。アイスフォールで叫びながら「ウェイティングプリーズ」と言ってなんとか自分の存在に気づいてもらい氷が落ちてくるのが止みました。
キャンプ2に着くとまたあのきれいな太陽が出ていました。他の山々は下にあって、雲も下にあり、また標高7200mの高いところにいるんだと実感しました。
体調はいいです。
明日、調子がよければ、再びアタックを開始します。みなさん、応援メッセージありがとうございました。
キャンプ2の天候:風はないが、ちらほら雪が降ってきている。
カトマンズ(1,300m) 変更⇒ 再アタック2日目 C1(6,350m)→C2(7,200m)
第2日本テレビより
今朝未明にC3(標高7,700m)を出発し山頂へ向かった栗城くんですが、残念ながら標高8100mまで登ったところで体力の消耗が激しいのと時間的な問題で頂上あと一歩のところでアタックの中止を決断した模様。現在C2(標高7200m)まで下山しています。予定では明日ABCまで下山予定。そのあとの再度アタックを試みるのか?とにかくABCまでの無事の下山を祈りたいと思います。
ABC(5,700m) → エベレストBC(5,200m) 変更C3(7,700m)→山頂(8,201m)→C2(7,200m) 変更⇒標高8,100mでアタック中止→C2(7,200m)へ下山
生きて帰ってこれて本当によかった。今の気持ちはそれだけです。頂上を目の前にしていたのですが、すでに指は軽い凍傷になり、頂上まであと一歩だったのですが、既に時間は午後になり、頂上までいけば下山は夜中になり、力つきていたのかもしれません。8000mを無酸素で行くと頭はハイになり、全ての時間が止まっている様な感じでした。
今日はもう疲れているので明日、未知の8000mの世界を語ります。そして、今後どうするかをお知らせしたいと思っています。とにかく、暖かくして寝たいです。バブ~
ABC 天気:午前晴れ 午後雪 気温:マイナス6度
エベレストBC(5,200m) → ティンリ(4,342m) 変更⇒C2(7,200m)からABC(5,700m)へ下山
無念の敗退から一夜がたちました。昨日は極限に疲れているのか一切眠れませんでした。不思議です。8100mまで無酸素で登ったのですが、正直意識がふわふわとした状態でした。体は冷えているのに太陽は暑く、物音が一切しない世界でした。出発も深夜の1時で、これほどまでに経験した事のない極寒と酸欠で両手の指先が軽度の凍傷になりました。約11時間登り続けて、頂上のプラットホーム(広い雪原)にたどり着き、ここが頂上なのだと思い、無線でABCに連絡すると更に奥の方に歩いていくと本当の頂上がある、と言われました。約2時間ほどらしいのですが、体は酸欠で思うように動かなく、指先は凍傷でやられ、もし本当の頂上にいけても帰りは深夜になり、危険な状況になっていたかもしれません。本当に悔しかったのですが「下山します」と一言いいました。前日にはアメリカ隊が同じように登り、深夜の下山で凍傷に合い、そのまま病院に行ったそうです。自分の判断で下山を決めましたが、ABCにいる仲間からの無線がなければもしかしたら突っ込んでいたのかもしれません。今ままでは全て一人の判断でしたが、仲間からのアドバスがあって本当に助かりました。そして、暖かいご飯が食べれることに本当に感謝してます。
で、今後の予定ですが、帰りの飛行機の日程も決まっており、ビザの期限がなくなり、もう帰らなければ行けないのですが、僕は再び頂上に向かいます!!!!本日、飛行機もキャンセルしてビザの延長もしました。なんてバカなことをしてしまったのでしょうか。しかし、これは僕の信念です。チョ・オユーが「栗ちゃんもうちょっとやで」と言っているような気がして
ABC 晴れ午後曇り 気温朝マイナス11度、昼1度
ザンムー(2,350m) → ティンリ(4,342m) 変更⇒ABC(5,700m)で休養 二日後の再アタックを決定
お昼過ぎに電話がきているよと言われれ、久しぶりに電話をとってみるとなんとT商店会長からの電話でした。僕の再アタックを聞き、そして応援者の代表として電話をしてきてくれました。
「自分の地図にしたがって」と言われました。まるでお父さんのように心配してくれていました。本当にうれしいです。今回の再アタックは悩むことなく、自分で決めました。悩んで決めたというよりは「まだこれから」という感じがします。考えてみると僕の海外登山は全てストレートに登れているわけではありません。頂上を目前して引き返したこともありますし、いろんな障害で登山がストップしたことがあります。でも今まで登ってこれたのは「最後まであきらめなかった」これしかないです。僕は、体力は人並みですし、ちょっと色黒なだけで何も特技はありませんが、ただ自分に純粋に生きてきただけです。今回もその気持ちが通じるのかわかりませんが、究極の極限世界を楽しんできます。皆さん応援よろしくお願いします。
無線で応援メッセージを聞いています。ナマステ
ABC 天候晴れ後午後小雪 マイナス5度
ティンリ(4,342m) → ザンムー(2,350m) 変更⇒ABC(5,700m)休養 明日再アタック開始
何回目のC1でしょうか。2日休んで、再び8,000mの世界に行くなんて、ちょっと無茶しているような気がしますが、気持ち的にはとても幸せです。
体は少しなまっていて、荷物を持っているのですがちょっと重く感じながら、ゆっくり今日はC1にあがりました。
再アタックということでいつもと同じ食事では力が入らないので今日はラーメンに生のたまねぎと生の卵を入れました。とても美味しいです。そしてとても最高でした。
どこまで上がれるか分かりませんが、頂上に向かいたいな、と思います。
今夜は少し冷え込みそうですが楽しんで最後まで行きたいなと思っております。
みなさん、応援よろしくお願いします。そして無事に帰ってきます。
ザンムー(2,350m) → カトマンズ(1,300m) 変更⇒ABC(5,700m)→C1(6,350m)
今日は、キャンプ1からキャンプ2へ予定通りにあがりました。やっぱり体力的にもちょっと疲れているのか、少しスピードが遅いかなという感じがします。他の登山家の人たちと出会うと「またお前、登りに来たのか」と言われ、それでも「本当の頂上に行ってみたいので」と答えるとみんなから「GOOD LUCK」と言われました。アイスフォールを登っていると、上から人が降りてきて小石ぐらいの氷がたくさん落ちてきて、頭にたくさん当たりました。痛かったです。アイスフォールで叫びながら「ウェイティングプリーズ」と言ってなんとか自分の存在に気づいてもらい氷が落ちてくるのが止みました。
キャンプ2に着くとまたあのきれいな太陽が出ていました。他の山々は下にあって、雲も下にあり、また標高7200mの高いところにいるんだと実感しました。
体調はいいです。
明日、調子がよければ、再びアタックを開始します。みなさん、応援メッセージありがとうございました。
キャンプ2の天候:風はないが、ちらほら雪が降ってきている。
カトマンズ(1,300m) 変更⇒ 再アタック2日目 C1(6,350m)→C2(7,200m)
今日は標高7200mのC2から標高7500mのC3に上がりました。疲れてるんですけれど、不思議な事に足が動きます。C2には韓国隊2名がいて他に誰もいないんですが、今は天気が悪く、それがすごく心配です。それでも、チョ・オユーは天候が良くなったり、悪くなったり、ころころ変わるので、すごく奇妙な山です。今は悪いですが、夜中アタックする時、そして頂上に着く時、晴れれば良いなと思っています。前回はプラットホームという広い頂上の所に行ったんですが、そこは認定ピークであって本当の頂上というのは、チョ・オユーからエベレストが見えるところらしくて、そこに是非行ってみたいと思って今回のアタックを決意しました。天候が悪かったら下山します。無理はしませんが、最後まで楽しんでいきたいなと思っています。ちなみに今日の晩御飯は味噌ラーメンとふりかけご飯です。今までの山のご飯の中では一番豪華です。それを楽しみたいなと思います。
※参考
ABCの最低気温-8℃(午前6時半)
最高気温9℃(午前11時半)
午後6時現在 マイナス5度
カトマンズ(1,300m) 変更⇒再アタック3日目C2(7,200m)→C3(7,700m)
無事に登頂しました!
悪天候の中で、途中で引き返すべきかどうか何度か迷いましたが、
体が前に進むように、自然と山の上に向かっていきました。
最初、トップで登っていたんですが僕のトレースを使って韓国隊やらいろんな人たちが上がってきて
最後は抜かされました。でもその人たちがいて、最後の頂上への道がだんだんと分かったような気がしました。広いプラットホームに着いて、そこから頂上をめがけて行くときは自分の生きてた中で一番の試練だったと思います。
サーダーが「8000mを無酸素で登るには死ぬ気でいかなきゃ登れない」と言ってましたが、あれは本当だったような気がします。頭の中が朦朧としていて、夢を見ているのか現実なのか、ところどころ映像が切れていました。それだけ酸素がまわっていなかった状態だったと思います。
それでもなんとか頂上に向かえたのは、やはり山が好きなのか、それとも
自分自身に負けたくないのか、よく分かりませんがなんとかがんばれてよかったです。
詳しい話はABCに無事に着いてから、皆さんに報告したいと思います。
とにかく今日は、もう疲れました。ハイキャンプからキャンプ2にかけて記念にスキーを滑りました。心臓が破れそうで、えらいことになっていました。それでも本当に楽しむことが出来てよかったです。ありがとうございました。
凍傷もなく、怪我もなく、ただ単に極度の疲労があるだけです。明日になれば、なんとか治るでしょう。
おやすみなさい
カトマンズ(1,300m) 変更⇒再アタック4日目 C3(7,700m)→頂上(8,201m)→C2(7,200m)
生きるには強い意志が必要なのだと初めて8000m峰で感じました。何もしていなければ頭が停止して寝てしまうのですが、それは死に繋がるのでとても危険なのです。何度も睡魔が襲ってきて、生きているのか死んでいるのかよくわからない世界でした。
それでも無事に登り、今日ABCに帰ってきました。エージェントのティカさんに抱かれた時に思わず泣いてしまいました。山の厳しさと人の温かさを同時に感じ、生きている事に本当に感謝した瞬間でした。山と対話というのが僕の登山のテーマなのですが今回は対話どころかベロチューをしたような感じです。今日は着いたばかりで日記はこれで終わります。後日詳しく、8000mの世界を書きます。今日は寝ます!そして初めて酸素ボンベを使います。超楽しみです。撮影隊用の余りの酸素ボンベなのですが、手足は暖かくなるし、頭は冴えるみたいです。ちなみに酸素ボンベを業界用語で「神」というみたいです。天国にいってきま~す。
カトマンズ(1,300m) → 経由地 → 千歳 変更⇒C2(7,200m)→ABC(5,700m)下山
※第2日本テレビより ただいまABCからエベレストBCへ移動中です。日記はもう少しお待ち下さい。
ABC(5,700m)下山→エベレストBC
実はチョ・オユーから無事に下山して、世界最高峰のチョモランマ8850mのベースキャンプに行ってきました。チョ・オユーから下山してそのままカトマンズに行けばいいものの、次なる目標といいいますか僕の最終的な夢であるエベレスト単独無酸素登山のためにチョモランマを一目見ようとわざわざランクルを飛ばし、チベット高原を6時間かけてチョモランマベースキャンプに行きました。
ベースキャンプにはなぜがBCに長期滞在して登らないシンガソングライターが居て、ベースキャンプで歌いまくり、そしてCDを押し売りする人に出会いました。それはどうでもいいのですがエベレスト(別名チョモランマ)は異常にでかかったです。空を突きぬけ、まさに地球のてっぺんという感じがしました。
チョモランマは今までに1500人が登頂に成功して「無酸素登頂者」が30人しかいません。成功率2%です。その2%に今年の秋か来年に挑戦する予定です。なんて頭の悪い奴だと思われるかもしれませんが「絶対に成功する」と思い続けた者だけが無酸素登頂できると思いますし、バカにならなければ夢は叶わないものだと今回のチョ・オユーの無酸素登頂できそうに感じました。
今、僕はザンムー(中国とネパールの国境沿い)でシャワーを浴びています。アカが粘土のようにきれいに出てきます。脱皮です。ちなみに体に負担がかかりすぎたのか足の爪がはがれました。
顔は真っ黒でこれでは女の子にもてません。でも、自然と戦う(向き合う)男ってかっこいいです。でも、こきたないので抱かれたくありませんね。明日はカトマンズです。ネパールエステでも行ってきれいになろうかな。 ちなみにチョ・オユー単独無酸素登頂に関してまだ詳しく語っておりませんが16日に帰国してそれから詳しく書こうと思っています。実は何度も下山を考えた事や幻覚というか現実と幻覚の区別がつかなかったことや各国とのせめぎ合いがあったことなど本当にあったことを詳しく書きます。楽しみにしていて下さい。あと、今日、中国政府の連絡官(山の管理者)から正式な登頂証明書を異例のスピードでもらいました。証明書には単独無酸素登頂と英語で書かれていて本当にうれしかったです。でも登頂時間が間違って書かれていました。ナマステ
エベレストBCからザンムーへ移動 ザンムー泊
ザンムーという国境の街から5時間かけて、ネパールの首都カトマンズに向いました。
だんだん空気が濃くなり、緑や花が見え始め、生きている感覚がどんどん沸いてきました。しかし、なかなかバスはカトマンズにつきません。道中、反対車線のバスが谷の中に落ちている現場に出会ったり、適当な工事で道が通り無かったりしました。お昼過ぎにちょっとした車の接触で大喧嘩になり、当事者以外の50人近くの野次馬が一斉に路上に出てきて騒ぎ出し、1時間も待たされました。彼らにとってはお祭りのようなものでとりあえず、何か溜まったエネルギーを毎日発散させたいというのをムンムン伝わってきました。それでも砂利道の道路を走り、夕方にはカトマンズのホテルに着きました。ホテルに着くと「これで風呂に入れる」といううれしい気持ちと共に「これで下界の人に戻ってしまった」というちょと寂しい気持ちになりました。ABCにいる時はいつも生きるか死ぬかをいつも考えながら過ごしていましたが、ここに着くと力が抜けてしまい。あの時はいったいなんだったのだろうとボーとしてしまいました。
とはいえ、ここはカトマンズ!あまり可愛いおねぇちゃんはいないけど大好きなアイスクリームでも食べよう。ダンネバード!(ありがとう!)
ザンムー→カトマンズ カトマンズ泊
※第2日本テレビより 栗城くんはカトマンズで帰国の準備
カトマンズ滞在
カトマンズ
本日、日本へ帰国のため、カトマンズを出国しました!
※第2日本テレビより 5月16日いよいよ栗城くんが日本に到着です。
千歳空港には19時30分到着予定。皆さん、お出迎えを!
カトマンズ→バンコク経由→東京・成田空港
5月20日 「やっぱり日本がいい!」
おはようございます。帰国後、札幌の自宅に帰り、気がつくとずっと寝ておりました。時差ぼけを治そうとしているどころか完全に治療という感じでした。
帰ってからまず食べたのがラーメンでその次が回るお寿司です。そして、それらをきれいに吐きました。何を食べても空腹感が出てきている毎日です。体重も5キロ痩せていて、横についていたお肉がなくなっていました。それどころか腕の筋肉も衰えた感じがあります。これからまたトレーニングしないといけないですね。
携帯になんと700件のエロメールが来ていました!ほいで友人からのおめでとうメールがなんと5件でした・・エロメールありがとう!
→東京・成田空港 →千歳空港 帰国
5月20日 「やっぱり日本がいい!」
おはようございます。帰国後、札幌の自宅に帰り、気がつくとずっと寝ておりました。時差ぼけを治そうとしているどころか完全に治療という感じでした。
帰ってからまず食べたのがラーメンでその次が回るお寿司です。そして、それらをきれいに吐きました。何を食べても空腹感が出てきている毎日です。体重も5キロ痩せていて、横についていたお肉がなくなっていました。それどころか腕の筋肉も衰えた感じがあります。これからまたトレーニングしないといけないですね。
携帯になんと700件のエロメールが来ていました!ほいで友人からのおめでとうメールがなんと5件でした・・エロメールありがとう!
→東京・成田空港 →千歳空港 帰国
本日、日本へ帰国のため、カトマンズを出国しました!
※第2日本テレビより 5月16日いよいよ栗城くんが日本に到着です。
千歳空港には19時30分到着予定。皆さん、お出迎えを!
カトマンズ→バンコク経由→東京・成田空港
カトマンズ
※第2日本テレビより 栗城くんはカトマンズで帰国の準備
カトマンズ滞在
ザンムーという国境の街から5時間かけて、ネパールの首都カトマンズに向いました。
だんだん空気が濃くなり、緑や花が見え始め、生きている感覚がどんどん沸いてきました。しかし、なかなかバスはカトマンズにつきません。道中、反対車線のバスが谷の中に落ちている現場に出会ったり、適当な工事で道が通り無かったりしました。お昼過ぎにちょっとした車の接触で大喧嘩になり、当事者以外の50人近くの野次馬が一斉に路上に出てきて騒ぎ出し、1時間も待たされました。彼らにとってはお祭りのようなものでとりあえず、何か溜まったエネルギーを毎日発散させたいというのをムンムン伝わってきました。それでも砂利道の道路を走り、夕方にはカトマンズのホテルに着きました。ホテルに着くと「これで風呂に入れる」といううれしい気持ちと共に「これで下界の人に戻ってしまった」というちょと寂しい気持ちになりました。ABCにいる時はいつも生きるか死ぬかをいつも考えながら過ごしていましたが、ここに着くと力が抜けてしまい。あの時はいったいなんだったのだろうとボーとしてしまいました。
とはいえ、ここはカトマンズ!あまり可愛いおねぇちゃんはいないけど大好きなアイスクリームでも食べよう。ダンネバード!(ありがとう!)
ザンムー→カトマンズ カトマンズ泊
実はチョ・オユーから無事に下山して、世界最高峰のチョモランマ8850mのベースキャンプに行ってきました。チョ・オユーから下山してそのままカトマンズに行けばいいものの、次なる目標といいいますか僕の最終的な夢であるエベレスト単独無酸素登山のためにチョモランマを一目見ようとわざわざランクルを飛ばし、チベット高原を6時間かけてチョモランマベースキャンプに行きました。
ベースキャンプにはなぜがBCに長期滞在して登らないシンガソングライターが居て、ベースキャンプで歌いまくり、そしてCDを押し売りする人に出会いました。それはどうでもいいのですがエベレスト(別名チョモランマ)は異常にでかかったです。空を突きぬけ、まさに地球のてっぺんという感じがしました。
チョモランマは今までに1500人が登頂に成功して「無酸素登頂者」が30人しかいません。成功率2%です。その2%に今年の秋か来年に挑戦する予定です。なんて頭の悪い奴だと思われるかもしれませんが「絶対に成功する」と思い続けた者だけが無酸素登頂できると思いますし、バカにならなければ夢は叶わないものだと今回のチョ・オユーの無酸素登頂できそうに感じました。
今、僕はザンムー(中国とネパールの国境沿い)でシャワーを浴びています。アカが粘土のようにきれいに出てきます。脱皮です。ちなみに体に負担がかかりすぎたのか足の爪がはがれました。
顔は真っ黒でこれでは女の子にもてません。でも、自然と戦う(向き合う)男ってかっこいいです。でも、こきたないので抱かれたくありませんね。明日はカトマンズです。ネパールエステでも行ってきれいになろうかな。 ちなみにチョ・オユー単独無酸素登頂に関してまだ詳しく語っておりませんが16日に帰国してそれから詳しく書こうと思っています。実は何度も下山を考えた事や幻覚というか現実と幻覚の区別がつかなかったことや各国とのせめぎ合いがあったことなど本当にあったことを詳しく書きます。楽しみにしていて下さい。あと、今日、中国政府の連絡官(山の管理者)から正式な登頂証明書を異例のスピードでもらいました。証明書には単独無酸素登頂と英語で書かれていて本当にうれしかったです。でも登頂時間が間違って書かれていました。ナマステ
エベレストBCからザンムーへ移動 ザンムー泊
※第2日本テレビより ただいまABCからエベレストBCへ移動中です。日記はもう少しお待ち下さい。
ABC(5,700m)下山→エベレストBC
生きるには強い意志が必要なのだと初めて8000m峰で感じました。何もしていなければ頭が停止して寝てしまうのですが、それは死に繋がるのでとても危険なのです。何度も睡魔が襲ってきて、生きているのか死んでいるのかよくわからない世界でした。
それでも無事に登り、今日ABCに帰ってきました。エージェントのティカさんに抱かれた時に思わず泣いてしまいました。山の厳しさと人の温かさを同時に感じ、生きている事に本当に感謝した瞬間でした。山と対話というのが僕の登山のテーマなのですが今回は対話どころかベロチューをしたような感じです。今日は着いたばかりで日記はこれで終わります。後日詳しく、8000mの世界を書きます。今日は寝ます!そして初めて酸素ボンベを使います。超楽しみです。撮影隊用の余りの酸素ボンベなのですが、手足は暖かくなるし、頭は冴えるみたいです。ちなみに酸素ボンベを業界用語で「神」というみたいです。天国にいってきま~す。
カトマンズ(1,300m) → 経由地 → 千歳 変更⇒C2(7,200m)→ABC(5,700m)下山
無事に登頂しました!
悪天候の中で、途中で引き返すべきかどうか何度か迷いましたが、
体が前に進むように、自然と山の上に向かっていきました。
最初、トップで登っていたんですが僕のトレースを使って韓国隊やらいろんな人たちが上がってきて
最後は抜かされました。でもその人たちがいて、最後の頂上への道がだんだんと分かったような気がしました。広いプラットホームに着いて、そこから頂上をめがけて行くときは自分の生きてた中で一番の試練だったと思います。
サーダーが「8000mを無酸素で登るには死ぬ気でいかなきゃ登れない」と言ってましたが、あれは本当だったような気がします。頭の中が朦朧としていて、夢を見ているのか現実なのか、ところどころ映像が切れていました。それだけ酸素がまわっていなかった状態だったと思います。
それでもなんとか頂上に向かえたのは、やはり山が好きなのか、それとも
自分自身に負けたくないのか、よく分かりませんがなんとかがんばれてよかったです。
詳しい話はABCに無事に着いてから、皆さんに報告したいと思います。
とにかく今日は、もう疲れました。ハイキャンプからキャンプ2にかけて記念にスキーを滑りました。心臓が破れそうで、えらいことになっていました。それでも本当に楽しむことが出来てよかったです。ありがとうございました。
凍傷もなく、怪我もなく、ただ単に極度の疲労があるだけです。明日になれば、なんとか治るでしょう。
おやすみなさい
カトマンズ(1,300m) 変更⇒再アタック4日目 C3(7,700m)→頂上(8,201m)→C2(7,200m)
今日は標高7200mのC2から標高7500mのC3に上がりました。疲れてるんですけれど、不思議な事に足が動きます。C2には韓国隊2名がいて他に誰もいないんですが、今は天気が悪く、それがすごく心配です。それでも、チョ・オユーは天候が良くなったり、悪くなったり、ころころ変わるので、すごく奇妙な山です。今は悪いですが、夜中アタックする時、そして頂上に着く時、晴れれば良いなと思っています。前回はプラットホームという広い頂上の所に行ったんですが、そこは認定ピークであって本当の頂上というのは、チョ・オユーからエベレストが見えるところらしくて、そこに是非行ってみたいと思って今回のアタックを決意しました。天候が悪かったら下山します。無理はしませんが、最後まで楽しんでいきたいなと思っています。ちなみに今日の晩御飯は味噌ラーメンとふりかけご飯です。今までの山のご飯の中では一番豪華です。それを楽しみたいなと思います。
※参考
ABCの最低気温-8℃(午前6時半)
最高気温9℃(午前11時半)
午後6時現在 マイナス5度
カトマンズ(1,300m) 変更⇒再アタック3日目C2(7,200m)→C3(7,700m)
今日は、キャンプ1からキャンプ2へ予定通りにあがりました。やっぱり体力的にもちょっと疲れているのか、少しスピードが遅いかなという感じがします。他の登山家の人たちと出会うと「またお前、登りに来たのか」と言われ、それでも「本当の頂上に行ってみたいので」と答えるとみんなから「GOOD LUCK」と言われました。アイスフォールを登っていると、上から人が降りてきて小石ぐらいの氷がたくさん落ちてきて、頭にたくさん当たりました。痛かったです。アイスフォールで叫びながら「ウェイティングプリーズ」と言ってなんとか自分の存在に気づいてもらい氷が落ちてくるのが止みました。
キャンプ2に着くとまたあのきれいな太陽が出ていました。他の山々は下にあって、雲も下にあり、また標高7200mの高いところにいるんだと実感しました。
体調はいいです。
明日、調子がよければ、再びアタックを開始します。みなさん、応援メッセージありがとうございました。
キャンプ2の天候:風はないが、ちらほら雪が降ってきている。
カトマンズ(1,300m) 変更⇒ 再アタック2日目 C1(6,350m)→C2(7,200m)
5月20日 「やっぱり日本がいい!」
おはようございます。帰国後、札幌の自宅に帰り、気がつくとずっと寝ておりました。時差ぼけを治そうとしているどころか完全に治療という感じでした。
帰ってからまず食べたのがラーメンでその次が回るお寿司です。そして、それらをきれいに吐きました。何を食べても空腹感が出てきている毎日です。体重も5キロ痩せていて、横についていたお肉がなくなっていました。それどころか腕の筋肉も衰えた感じがあります。これからまたトレーニングしないといけないですね。
携帯になんと700件のエロメールが来ていました!ほいで友人からのおめでとうメールがなんと5件でした・・エロメールありがとう!
→東京・成田空港 →千歳空港 帰国
本日、日本へ帰国のため、カトマンズを出国しました!
※第2日本テレビより 5月16日いよいよ栗城くんが日本に到着です。
千歳空港には19時30分到着予定。皆さん、お出迎えを!
カトマンズ→バンコク経由→東京・成田空港
カトマンズ
※第2日本テレビより 栗城くんはカトマンズで帰国の準備
カトマンズ滞在
ザンムーという国境の街から5時間かけて、ネパールの首都カトマンズに向いました。
だんだん空気が濃くなり、緑や花が見え始め、生きている感覚がどんどん沸いてきました。しかし、なかなかバスはカトマンズにつきません。道中、反対車線のバスが谷の中に落ちている現場に出会ったり、適当な工事で道が通り無かったりしました。お昼過ぎにちょっとした車の接触で大喧嘩になり、当事者以外の50人近くの野次馬が一斉に路上に出てきて騒ぎ出し、1時間も待たされました。彼らにとってはお祭りのようなものでとりあえず、何か溜まったエネルギーを毎日発散させたいというのをムンムン伝わってきました。それでも砂利道の道路を走り、夕方にはカトマンズのホテルに着きました。ホテルに着くと「これで風呂に入れる」といううれしい気持ちと共に「これで下界の人に戻ってしまった」というちょと寂しい気持ちになりました。ABCにいる時はいつも生きるか死ぬかをいつも考えながら過ごしていましたが、ここに着くと力が抜けてしまい。あの時はいったいなんだったのだろうとボーとしてしまいました。
とはいえ、ここはカトマンズ!あまり可愛いおねぇちゃんはいないけど大好きなアイスクリームでも食べよう。ダンネバード!(ありがとう!)
ザンムー→カトマンズ カトマンズ泊
実はチョ・オユーから無事に下山して、世界最高峰のチョモランマ8850mのベースキャンプに行ってきました。チョ・オユーから下山してそのままカトマンズに行けばいいものの、次なる目標といいいますか僕の最終的な夢であるエベレスト単独無酸素登山のためにチョモランマを一目見ようとわざわざランクルを飛ばし、チベット高原を6時間かけてチョモランマベースキャンプに行きました。
ベースキャンプにはなぜがBCに長期滞在して登らないシンガソングライターが居て、ベースキャンプで歌いまくり、そしてCDを押し売りする人に出会いました。それはどうでもいいのですがエベレスト(別名チョモランマ)は異常にでかかったです。空を突きぬけ、まさに地球のてっぺんという感じがしました。
チョモランマは今までに1500人が登頂に成功して「無酸素登頂者」が30人しかいません。成功率2%です。その2%に今年の秋か来年に挑戦する予定です。なんて頭の悪い奴だと思われるかもしれませんが「絶対に成功する」と思い続けた者だけが無酸素登頂できると思いますし、バカにならなければ夢は叶わないものだと今回のチョ・オユーの無酸素登頂できそうに感じました。
今、僕はザンムー(中国とネパールの国境沿い)でシャワーを浴びています。アカが粘土のようにきれいに出てきます。脱皮です。ちなみに体に負担がかかりすぎたのか足の爪がはがれました。
顔は真っ黒でこれでは女の子にもてません。でも、自然と戦う(向き合う)男ってかっこいいです。でも、こきたないので抱かれたくありませんね。明日はカトマンズです。ネパールエステでも行ってきれいになろうかな。 ちなみにチョ・オユー単独無酸素登頂に関してまだ詳しく語っておりませんが16日に帰国してそれから詳しく書こうと思っています。実は何度も下山を考えた事や幻覚というか現実と幻覚の区別がつかなかったことや各国とのせめぎ合いがあったことなど本当にあったことを詳しく書きます。楽しみにしていて下さい。あと、今日、中国政府の連絡官(山の管理者)から正式な登頂証明書を異例のスピードでもらいました。証明書には単独無酸素登頂と英語で書かれていて本当にうれしかったです。でも登頂時間が間違って書かれていました。ナマステ
エベレストBCからザンムーへ移動 ザンムー泊
※第2日本テレビより ただいまABCからエベレストBCへ移動中です。日記はもう少しお待ち下さい。
ABC(5,700m)下山→エベレストBC
生きるには強い意志が必要なのだと初めて8000m峰で感じました。何もしていなければ頭が停止して寝てしまうのですが、それは死に繋がるのでとても危険なのです。何度も睡魔が襲ってきて、生きているのか死んでいるのかよくわからない世界でした。
それでも無事に登り、今日ABCに帰ってきました。エージェントのティカさんに抱かれた時に思わず泣いてしまいました。山の厳しさと人の温かさを同時に感じ、生きている事に本当に感謝した瞬間でした。山と対話というのが僕の登山のテーマなのですが今回は対話どころかベロチューをしたような感じです。今日は着いたばかりで日記はこれで終わります。後日詳しく、8000mの世界を書きます。今日は寝ます!そして初めて酸素ボンベを使います。超楽しみです。撮影隊用の余りの酸素ボンベなのですが、手足は暖かくなるし、頭は冴えるみたいです。ちなみに酸素ボンベを業界用語で「神」というみたいです。天国にいってきま~す。
カトマンズ(1,300m) → 経由地 → 千歳 変更⇒C2(7,200m)→ABC(5,700m)下山
無事に登頂しました!
悪天候の中で、途中で引き返すべきかどうか何度か迷いましたが、
体が前に進むように、自然と山の上に向かっていきました。
最初、トップで登っていたんですが僕のトレースを使って韓国隊やらいろんな人たちが上がってきて
最後は抜かされました。でもその人たちがいて、最後の頂上への道がだんだんと分かったような気がしました。広いプラットホームに着いて、そこから頂上をめがけて行くときは自分の生きてた中で一番の試練だったと思います。
サーダーが「8000mを無酸素で登るには死ぬ気でいかなきゃ登れない」と言ってましたが、あれは本当だったような気がします。頭の中が朦朧としていて、夢を見ているのか現実なのか、ところどころ映像が切れていました。それだけ酸素がまわっていなかった状態だったと思います。
それでもなんとか頂上に向かえたのは、やはり山が好きなのか、それとも
自分自身に負けたくないのか、よく分かりませんがなんとかがんばれてよかったです。
詳しい話はABCに無事に着いてから、皆さんに報告したいと思います。
とにかく今日は、もう疲れました。ハイキャンプからキャンプ2にかけて記念にスキーを滑りました。心臓が破れそうで、えらいことになっていました。それでも本当に楽しむことが出来てよかったです。ありがとうございました。
凍傷もなく、怪我もなく、ただ単に極度の疲労があるだけです。明日になれば、なんとか治るでしょう。
おやすみなさい
カトマンズ(1,300m) 変更⇒再アタック4日目 C3(7,700m)→頂上(8,201m)→C2(7,200m)
今日は標高7200mのC2から標高7500mのC3に上がりました。疲れてるんですけれど、不思議な事に足が動きます。C2には韓国隊2名がいて他に誰もいないんですが、今は天気が悪く、それがすごく心配です。それでも、チョ・オユーは天候が良くなったり、悪くなったり、ころころ変わるので、すごく奇妙な山です。今は悪いですが、夜中アタックする時、そして頂上に着く時、晴れれば良いなと思っています。前回はプラットホームという広い頂上の所に行ったんですが、そこは認定ピークであって本当の頂上というのは、チョ・オユーからエベレストが見えるところらしくて、そこに是非行ってみたいと思って今回のアタックを決意しました。天候が悪かったら下山します。無理はしませんが、最後まで楽しんでいきたいなと思っています。ちなみに今日の晩御飯は味噌ラーメンとふりかけご飯です。今までの山のご飯の中では一番豪華です。それを楽しみたいなと思います。
※参考
ABCの最低気温-8℃(午前6時半)
最高気温9℃(午前11時半)
午後6時現在 マイナス5度
カトマンズ(1,300m) 変更⇒再アタック3日目C2(7,200m)→C3(7,700m)
今日は、キャンプ1からキャンプ2へ予定通りにあがりました。やっぱり体力的にもちょっと疲れているのか、少しスピードが遅いかなという感じがします。他の登山家の人たちと出会うと「またお前、登りに来たのか」と言われ、それでも「本当の頂上に行ってみたいので」と答えるとみんなから「GOOD LUCK」と言われました。アイスフォールを登っていると、上から人が降りてきて小石ぐらいの氷がたくさん落ちてきて、頭にたくさん当たりました。痛かったです。アイスフォールで叫びながら「ウェイティングプリーズ」と言ってなんとか自分の存在に気づいてもらい氷が落ちてくるのが止みました。
キャンプ2に着くとまたあのきれいな太陽が出ていました。他の山々は下にあって、雲も下にあり、また標高7200mの高いところにいるんだと実感しました。
体調はいいです。
明日、調子がよければ、再びアタックを開始します。みなさん、応援メッセージありがとうございました。
キャンプ2の天候:風はないが、ちらほら雪が降ってきている。
カトマンズ(1,300m) 変更⇒ 再アタック2日目 C1(6,350m)→C2(7,200m)