朝赤龍が復帰１勝、現存最長１３５年ぶり高砂部屋関取消滅危機…初場所５日目

　◆大相撲初場所５日目　○朝赤龍（寄り切り）木村山●（１７日・両国国技館）　左足首を痛め初日から休場していた西十両６枚目・朝赤龍（３１）＝高砂＝が５日目から出場し、同４枚目・木村山（３１）＝春日野＝を寄り切り白星を挙げた。所属する高砂部屋は１８７８年６月場所の響矢から関取が途絶えたことがなく、現存する相撲部屋で最長。１３５年ぶりに関取が消滅する危機の中、４勝以上がラインとみられる十両残留を誓った。

　左足首はテーピングが欠かせず、万全には程遠いが「出る限りは頑張らないと」と気合。初代・西ノ海、男女ノ川、朝潮、朝青龍らの横綱や大関・小錦、関脇・高見山ら人気力士を輩出してきた名門の歴史の重みは、モンゴル出身とはいえ分かっている。「部屋の歴史を途切れさせたくない。絶対に頑張らないといけない」。残り３勝に向け闘志をみなぎらせた。