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【プロ野球】

高卒プロも高校監督に 「2年の教員歴」を撤廃

2013年1月18日 紙面から

 立浪氏がPL学園高の監督になれる? 元プロが指導者になるための規定を話し合う「学生野球資格に関する協議会」が17日、東京都内で開かれ、学生側がプロ側に条件緩和案を提示。高校の監督になるために必要な「2年の教員歴」の規定を撤廃し、講義などで学ぶ座学研修だけで資格を認める回答骨子が示された。これにより、高卒プロ選手が母校で監督をするための高いハードルはなくなる。

 プロ経験者が高校の監督になる大きな“壁”が消える。半世紀に及んだプロアマ断絶は、一気に雪解けとなりそうだ。

 この日の日本野球機構(NPB)と日本学生野球協会による協議。昨年6月にプロ側が提案した研修制度案に、日本高野連(奥島孝康会長)など学生側は短期間の研修には難色を示してきたが、今回大幅に譲歩した。プロ経験者が高校などの指導者になるために必要だった「2年の教員歴」を撤廃。教員免許取得と2年の実務実績が必要なくなるのだ。

 日本高野連プロアマ健全化委員会の西岡宏堂副委員長は「現在のプロ選手は断絶に至った経緯も知らない世代であり、元高校球児として純粋に恩返しをしたいという思いを素直に受け止めた」と説明した。

 新しい研修制度は、最終所属球団の推薦を受けてNPBの研修を受けた者が、学生側の研修を受けられる仕組み。両方を修了したものが学生側の審査を経て、指導資格を得る。5月をメドに学生側、プロ側ともに研修の具体的なカリキュラムなどを詰める。

 今秋にも学生野球協会理事会、評議委員会で承認する見込み。承認されたとき、スター選手が母校の監督を務めることも現実味を帯びてくる。たとえば、元中日の立浪和義氏(本紙評論家)が母校PL学園高の監督を志せば、その“門戸”は広くなっている。 (小原栄二)

 

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