経済回復に「積極的な金融緩和」不可欠=石破自民幹事長
[東京 17日 ロイター] 自民党の石破茂幹事長は17日、都内で講演し、経済を回復基調に乗せるためには積極的な金融緩和を行っていかなければならないとの認識を示した。
過度な円高は是正されなければならないとしながらも、最近の円相場については「過度な円高を脱出しつつある」との見解を示した。
<政権発足1カ月 順調なスタート、過度な円高を脱出しつつある>
安倍政権が発足して1カ月。石破幹事長は「円は過度な円高を脱出しつつある。株も上昇。内閣支持率も順調な滑り出しとなった」と市場の好転などを挙げ、政権の順調なスタートを強調した。
その上で「(12年度補正予算と13年度予算による)15カ月予算を早期に成立させることによって、経済回復を本格的なものにしていかなければならない」と指摘。7月の参院選では自民・公明合わせて「何としても過半数を取る」との決意を語り、自民党への期待感をどうやって形にするかが1月末召集の通常国会の大きな課題だと語った。
<積極的な金融緩和に期待感、過度な円高は是正されなければならない>
最優先課題に経済回復を挙げ、金融緩和や適切な財政出動、規制改革を柱とする経済成長の3つを「きちんと実行することによって、経済を回復基調に乗せなければならない」とした。
安倍晋三首相は政権発足前から繰り返し「大胆な金融緩和」を主張。昨年12月には日銀は一段の金融緩和に踏み切った。石破幹事長は「金融緩和で株価は高くなった。円も安くなった。良い成果が出ている」と評価しながらも、「金融緩和は積極的に行っていかなければならない」とさらなる金融緩和にも期待した。 続く...
日銀、無制限緩和検討へ
日銀は無制限に国債買い入れなどの金融緩和を続けることを検討する。付利撤廃の是非も議論する。関係筋が明らかにした。
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