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政治
【水平垂直】アルジェリア拘束事件 政府「人命第一」 考慮されず
城内氏の現地入りについては岸田文雄外相が16日深夜、アルジェリアのメデルチ外相に「人質の人命最優先での対応を」と要請した際にも直接、伝えていた。
メデルチ氏は「全力で人質の無事解放に努力する」と応じていたが、外務省幹部が「アルジェリア外務省と、(治安部隊に関わる)内務省の姿勢にずれがある」と懸念していたことが的中する形となった。
攻撃に関する日本側への連絡は、現地のイギリス大使から日本の次席公使への情報連絡という形で、事実上の「事後通告」に等しいものとなった。
政府は「関係国の足並みをそろえ」(外務省幹部)ようとしたが、フランスはマリへの軍事介入を拡大。人質が多国籍で、事態が複雑な様相を呈したこともあり、「人命第一」を旗印に各国との協調を目指した日本の立場は考慮されなかった。(岡田浩明、バンコク 杉本康士)
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