- [PR]
政治
【水平垂直】アルジェリア拘束事件 政府「人命第一」 考慮されず
日本政府はアルジェリアや関係国に、人質の安全確保を最優先にするよう求めてきただけに、発生2日目にアルジェリア軍が攻撃を開始し、事後に連絡を受けるという事態の急変は、思い描いたシナリオとは全く異なるものだったようだ。武装勢力に対して強硬姿勢を示すフランスやアルジェリアとの温度差を露呈する格好にもなった。
攻撃に関する報告を受けた安倍晋三首相は17日夜、訪問先のタイ・バンコクから電話で(1)政府対策本部の開催(2)正確な情報収集と集約(3)人質の無事の確認に全力を挙げる-の3点を菅義偉官房長官に指示した。
これを受けて政府は同日2回目となる対策本部を開き、情報収集と分析を急いだ。タイ首相との首脳会談を終えた安倍首相は記者会見で「邦人の救出に全力を挙げるように指示した」と述べた。
日本政府の「人命を第一とした対処」路線は同日、首相官邸で初会合が開かれた対策本部で確認され、菅氏も事件発生以降の記者会見で人質の安全確保を強調し続けていた。
しかし、攻撃開始は、政府が派遣した城内実外務政務官がアルジェリアに到着する直前の出来事だった。
関連ニュース
- [PR]
- [PR]