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'13/1/18

全日空、欠航長期化の懸念


 全日空の最新鋭機ボーイング787の高松空港への緊急着陸を受けた同型機の運航見合わせに伴い、山口宇部空港(宇部市)など中国地方を発着する全日空の東京線が窮地だ。17日の12便に続き、18日も10便が欠航するが、国土交通省の運航停止命令で欠航の長期化も懸念される。中国地方には新幹線に対抗するため、最新鋭機が積極導入されたが、その戦略が裏目に出た格好だ。

 全日空は787を17機保有し、国内線の12路線61便に投入している。中国地方は山口宇部が4〜5往復で1日最大10便、広島空港(三原市)が1往復2便、岡山空港(岡山市北区)が4往復8便。山陽路の3空港で国内全体の便数のほぼ3分の1を占めている。

 国土交通省の17日の運航停止命令で同型機は運航できなくなり、全日空は支障を最小限に抑えようと機材繰りに奔走。全国では18日の欠航は17日の35便から24便に減少する。

 しかし、広島は午後5時20分の出発便と午後4時35分到着便の2便▽宇部は午前8時、午後4時50分の出発便と午後4時5分、同8時45分の到着便の4便▽岡山は午前7時35分、午後0時10分の出発便と午前11時20分、午後8時50分の到着便の4便―が欠航予定。中国地方が全体の4割強を占め、影響は深刻だ。今後の見通しも「未定」で、同社は欠航状況は前日夕方ごろに発表するという。




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