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【人質拘束 事件の経緯】
1月18日 6時27分

事件は、北アフリカのアルジェリアの東部、イナメナスにある天然ガスの関連施設で起きました。

アルジェリア内務省の声明によりますと、現地時間の16日午前5時、武装勢力が3台の車に乗って従業員の拠点となっている施設に近づき、施設から出てきたバスを襲撃しました。
このバスには、外国人が乗っていてイナメナスの空港に向かっていたということで、同行していた警備員と武装勢力の間で銃撃戦になったとみられます。
日揮のアルジェリア事務所によりますと、午前6時ごろ、現場で働いている社員から電話があり、「遠くで激しい銃声が聞こえている」と伝えてきたということです。
アルジェリア内務省によりますと、バスへの襲撃で外国人1人が死亡し、外国人2人を含む6人がけがをしたということです。
この襲撃のあと、武装勢力は施設に押し入り、外国人を含む従業員を人質に取りました。
襲撃から数時間後、イスラム過激派組織とみられるグループは、メディアを通じて犯行声明を出し、日本人を含む外国人41人を人質にしたと明らかにしました。
日揮のパリ事務所は、現場にいた日本人17人のうち、少なくとも3人が拘束されたことを確認しています。
事件の翌日、日本人の人質とみられるキヤマ・サトシさんと名乗る男性が、中東の衛星テレビ局、アルジャジーラとの電話インタビューで、「きのうアルジェリア軍の発砲を受けてけがをしました。今、私の状態は悪くありません」と話しました。
武装勢力は犯行声明で、隣国のマリで始まったフランスの軍事作戦の停止を要求し、武装勢力のリーダーとされる男は、同じ電話インタビューの中で、「軍が攻撃をやめなければ、人質を殺害する」と警告していました。
アルジェリア軍は、早い段階から施設を包囲していましたが、日本時間の17日夜、人質を救出するための作戦に踏み切りました。

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