政府、情報収集急ぐ…首相の指示で２回目の対策本部会合

　政府は１７日夜、アルジェリア軍攻撃開始の情報提供を踏まえ、タイ・バンコク訪問中の安倍晋三首相の指示で２回目の政府の対策本部会合を官邸で開催、情報収集を急いだ。

　菅義偉官房長官は記者会見で首相から（１）対策本部の至急開催（２）正確な情報収集と集約（３）邦人の無事確認に全力を挙げる――の３点の指示があったと明かした。

　これに先立ち政府は人質事件の解決に向け、関係各国との連携を強化。安倍首相は同日、英国のキャメロン首相と電話会談し、関係国が結束して犯人グループに人質解放を要求すべきだとの認識で一致。岸田文雄外相と菅氏はそれぞれ、来日中のキャンベル米国務次官補と会い、日米の協力促進で合意した。

　日本政府は午前、対策本部を設置して初会合を開き、人命第一の対応方針を確認。安倍首相はバンコクでの記者団との懇談で、「政府一丸となり、人質が解放されるよう全力を尽くす」と語った。