工場・市場、お客様……すべてを調査して、最適な製品を提案
表面波デバイス商品部の企画・マーケティング担当として、工場の生産状況、市場、お客様の経営状況などを調査したうえで、お客様に製品の提案をしています。営業担当と共に動くことが多いのですが、より工場の生産状況や事情を理解したうえでの提案が、企画・マーケティングには求められます。
入社して最初にぶつかった壁は、語学。いずれは海外を相手に仕事がしたいとは思っていましたが英語はほとんどできなかったので、入社から数年で英語をマスターしてそれから海外を……とのんびり考えていました。ところが、入社5カ月目に「台湾を担当しろ」と上司に言われてびっくり。「私の英語はそんなレベルにない」と焦りました。
その年の暮れには台湾出張に行きました。当初は、お客様の言っていることもなかなか理解できず交渉にも苦労しましたが、「習うより慣れろ」ですね。必要に迫られると、苦手な英語も理解が早くなります。なんとか海外出張や向こうからの急な問い合わせにも、慌てず対応できるようになりました。
最近は北米のお客様も担当するようになり、さらに高度な英語が求められるようになりました。語学はあくまでもツールにすぎないのですが、このツールがないとビジネスの交渉すらできません。なんとか克服して、北米にも多くのお客様を開拓したいです。
長期に渡る交渉で、新興市場のお客様を獲得!
これまでの仕事で一番印象深いのは、当時の金沢ムラタにとっては新興市場となるインドに展開するお客様に、他社製品から当社に乗り換えていただいたこと。インドの市場がよく見えない中での大きな賭けでしたが、商品技術・営業・企画など多くの部門が連携し、数週間交渉した結果が受注獲得につながりました。長期に渡る交渉の結果、お客様の注文を取れたときは本当にうれしかったですね。
入社前、金沢ムラタにはまじめで少々硬いイメージを持っていましたが、いざ働いてみるとやりたいことがやれる自由な雰囲気がありました。こんなことをしたい、こんなことが得意とアピールすれば、社歴に関係なく実行を応援してくれます。
さりげなく後輩に配慮してくれる先輩がいるのも心強いです。以前は苦手に感じていた会議。大きな会議で若手は発言しにくいものですが、先輩が「あの案件については、彼女が詳しいです」と振ってくれたおかげで、落ち着いて自分の意見を伝えることができました。先輩の一言のおかげで、今では大きな会議でもどんどん発言するようになれましたね。私も先輩たちのように、後輩に適切な配慮や助言ができる頼もしい先輩になりたいです。
大学のときに2週間の海外研修に行きました。英語習得までには至らなかったのですが、自分で計画して知らない世界の人と折衝したことが何よりもの勉強になり、今の仕事をするうえでもとても役に立っています。学生時代には、いろいろな経験をすること! それがいつかきっと役に立つときがやって来ますよ。