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小笠原のアホウドリ 初産卵は無精卵か1月17日 15時23分
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小笠原諸島の無人島で進められている、国の特別天然記念物「アホウドリ」の新たな繁殖地を作る取り組みで、去年、初めて産卵が確認された卵は、無精卵とみられることが分かり、期待されたヒナの誕生は次の機会に持ち越されることになりました。
絶滅が心配されるアホウドリを巡っては、小笠原諸島の聟島に新たな繁殖地を作る取り組みを国などが5年前から進めていて、去年11月、島を巣立ったあと再び帰ってきたオスの1羽と別のメスがつがいになって初めて産卵したことが確認され、今月中にヒナが誕生する期待が高まっていました。
ところが産卵後、メスの親鳥の姿が確認できない状態が続き、環境省などは、このままヒナが誕生しても育たない可能性が高いとして卵を保護する方針を決め、17日午前、島にいる研究者が卵の状態を確認しました。
その結果、正常であれば卵の中にいるはずのふか間近のヒナが確認されず、卵は無精卵だったとみられることが分かりました。
山階鳥類研究所の尾崎清明副所長は「残念ながらヒナの誕生はならなかったが、多くのアホウドリが帰ってきているので、次の繁殖期に期待したい」と話しています。
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