トップ |行政・社会 |事件・事故 |経済・農業 |まちの話題 | ||
談合有罪の業者に券販売 今村衆院議員パーティー | ||
衆院佐賀2区選出で、自民党県連会長の今村雅弘元農水副大臣(61)の資金管理団体が昨年4月、東京で開いた政治資金パーティーで、県発注の港湾整備工事に絡む談合事件で元幹部2人が有罪判決を受けた佐賀市の建設会社にパーティー券50万円分を販売していたことが分かった。今村氏は「道義的に控えるべきだった」として10日、同社に代金を返還した。 資金管理団体は東京に事務所を置く「鉄輪21・政策研究会」。政治資金収支報告書によるとパーティーは昨年4月24日に開き、パーティー券は1枚2万円で販売。756人が購入し、約2460万円の収入があった。このうち談合事件に絡んでいた建設会社は25枚、50万円分を購入していた。 この会社は住ノ江港(杵島郡白石町)と諸富港(佐賀市諸富町)のしゅんせつ工事指名競争入札で、ほかの県内2社と共謀し、自社が落札できるように談合していることが発覚。元幹部2人は昨年3月、佐賀地裁で有罪判決を受け、パーティー開催の約2週間前に刑が確定していた。 今村氏の佐賀事務所は「談合事件は知っていたが、パーティー券の購入は幅広くお願いしており、その時点では気づかなかった」と釈明。同氏の指示を受け、10日に代金を返還した。今後、政治資金収支報告書を修正する。 今村氏は「秘書に任せていたので、この会社が購入していたかどうかは把握していなかった。法的に問題はないが、道義的に遠慮すべきであり、チェックが不十分だった」と話している。 |
||
2008年11月11日更新 |