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校長会と橋下市長 入試巡り意見対立
1月17日 18時44分

大阪市立桜宮高校でバスケットボール部の顧問の教師から体罰を受けていた男子生徒が自殺した問題で、橋下市長が体育科などの入学試験を中止すべきだという考えを示しているのに対し、大阪市立の中学校の校長会は17日、入試を予定通り行うよう教育委員会に申し入れました。
これについて橋下市長は、「そういう校長は大阪市にはいらない」と校長会の対応を強く批判しました。

この問題で橋下市長は、普通科をのぞく体育科とスポーツ健康科学科の入学試験を中止すべきだという考えを示し、大阪市教育委員会が中止するかどうか検討しています。
これに対して大阪市立の中学校の校長会は17日、「受験生の動揺が広がっている」として教育委員会に入試を予定通り行うよう申し入れました。
大阪市立中学校の校長会の窪田透会長は「中学3年生の進路の選択に影響を及ぼすことは認められない」と話しています。
これについて橋下市長は17日の記者会見で、「一番、重要なのは亡くなった生徒のことで、どちらが重要なのか分かっていない。そういう校長は大阪市にはいらない。公募でどんどん替えていく」と述べて、校長会の対応を強く批判しました。
また、「来年度、桜宮高校の体育教師が残るなら体育教師の人件費の予算は執行しない」と述べ、ことし4月の人事異動で桜宮高校の体育系クラブの顧問を全員異動させるべきだという考えを示しました。
さらに、「大阪市が高校を抱えるのは危機管理対応能力がなく、もう無理だ。松井知事と市立高校の府への移管を早急に進めていくことで合意した」と述べ、府市統合本部で議論している大阪府と大阪市の高校の再編を前倒しして進める考えを示しました。

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