ソニーのスマホ、どう巻き返す?
就任から10カ月目。平井一夫社長を直撃
まずはシェア3位を固める
――スマホではシェアトップを目指しているのか。
現実を直視している。いまメジャーな地域でシェア3位となっているが、1位、2位と比べるとシェアは非常に小さい。まずはこの3位というものを確実なものにしていく。2位のところでは、2位を固めていくようにしたい。
――アンドロイドスマホでソニーらしさは出せるのか。イメージセンサーは外販もしているため差異化は難しいのではないか。
イメージセンサーについては最新のイメージセンサーを、まずはソニーモバイルの製品に搭載する。これは単純に供給するのではなく、一緒に薄型化に取り組み、よりコンパクトなフォームファクターにしていくという取り組みをしているので単なる外販とはレベルが違うと認識している。
画質についても、ソニーにはブラビアエンジンなどがあり、やはり違う。音へのこだわりもある。ソニーが持っているさまざまな技術、ノウハウを凝縮することによって、アンドロイドというOSの中でも、ソニーのエクスペリアは差異化できると考えている。
――サムスン電子はアンドロイド、ウィンドウズフォンに加えて、第3のOSとしてティゼンの採用を明らかにしている。ソニーならではの強みということではプレイステーションOSを採用し、プレイステーションのゲームをすべてできるようにするべきでは?
プレイステーションOSはソニーの大切な資産。プレイステーションのOSを使うことで魅力的なプラスアルファを考えてもいいと考えている。今までとは違って、ソニー・コンピュータエンタテインメントも含めていろいろなことを検討している。現在はアンドロイドOSだけになっているが、それは市場の状況がそうなっているから。市場の状況に応じて他のOSについても検討をしていく。