らいくあらーめん

　お休みの日は愛犬の散歩。
　いつもより遠い場所まで散歩してきたけど、愛犬はいつもより長かったことが分かったのだろうか。

　12時を過ぎたところで慌てて家を出て平塚へ。
　ひょんなことからライブの情報を知り、何年ぶりか分からないほど久し振りにOSC湘南シティへ、バイク置き場がちょっと分かりにくかったです。
　会場に着いてみたらちょうど演奏の準備をしていて「あけましておめでとうございます」と挨拶しました。
　「ツイッター、楽しみに読んでいます。○○って何のことですか？」と最近のツイートのことを聞かれてびっくり、簡潔に説明したけど上手く伝わっただろうか。
　ライブは30分ほどだったのであっという間、それでも身体を揺らして聞き入ってしまいました。

　昼営業が終わらないうちにとバイクを飛ばして味の大西茅ヶ崎店＠茅ヶ崎市へ。
　絶滅寸前の小田原系を救うべく、去年、小田原に三代目味の大西がオープンし、一息つけたかと思ったらそのお店の親戚筋（店主さんのご兄弟）が茅ヶ崎にオープン。
　この、血を血で繋ぐのが小田原系、世代交代にまんま何十年も掛かってしまいます。

　店内は小綺麗にまとめられていて、この先10年20年と営業が続いても飽きることのないデザイン、飲食店やさんはこうでなくっちゃ。
　券売機は三代目味の大西と同じで醤油ラーメン、酢ラーメン、野菜ラーメンと揃っていて、ビールのお供につまみチャーシューと野菜炒めが用意されています。
　食券を買ってカウンター席に座り、店内をぐるりと見渡すとカウンター7席、2人掛けテーブル2卓、奥の小上がりは8人ほど座れそうです。

　店主さんの調理を目の前で見たり、奥のテレビを見たりしながら待つこと5分で醤油ワンタン麺850円。
　ふわっと辺りに漂う醤油の焦げた香り、香りをかき分けてスープを味わってみると濃く甘い味わい、旨いですねぇ。
　濁りのない豚骨スープに醤油ダレでしょうか、小田原系の王道の味わいにもう一歩。
　麺は小田原系御用達の室伏製麺ではなく麻生製麺、中太の平打ち縮れ麺はスープと相性は抜群ですので、製麺所を云々言うのはどうなんでしょうか。

　水餃子を入れたのかと勘違いするほど餡がたっぷりなワンタン、ここまで餡を楽しむワンタンも珍しいですが、小田原系では当たり前の味わい。
　大きめのチャーシューは肉自体が美味しい、ワカメ、茹でモヤシ、きざみネギ、メンマも多めに入っていました。
　ああ美味しかったご馳走様でした。
　既に地のお客さんも通い始めているようで、小田原系が十年、二十年という時間をかけて息を吹き返してきています。

　来た道を戻る感じでバイクを走らせ、産業道路を南下すると右手に円熟屋中島店＠茅ヶ崎市が見えてきます。
　随分前に開店していながら中々訪問できずにいました。
　店内に入るとやや照度を落として真っ黒い床と椅子、先ずは食券を買うとかと券売機に向かうとどれがオススメか分からないほどのメニュー。

　上から順番に鯛しお、鯛しょうゆ、塩豚骨、豚骨正油、しお伊勢海老、みそ伊勢海老、野菜海老、魚介豚骨、魚介野菜、みそ野菜、野菜とんこつ、中華そば、タンメン、など。
　限定であぶらめん、焦がし正油などもあって、ごはん物もあります。
　12席のテーブルは埋まっていたので5脚のカウンター席へ、まあ、一人客だからカウンター席に座るべきでしょうけどね。
　目の前の厨房では手際よく調理されているのですが、藤沢（遠藤店ね）もそうだったし、当時の本店で今の若宮店（山梨県中央市）もですが、調理がとても丁寧で時間が掛かります。

　丼を茹で湯の湯煙で温めておくのはよく見かけますが、チャーシューまで提供前に茹で湯で温めるお店は中々多くないですよ。
　卓上に支店一覧があって、伊勢原の支店は閉店してしまいましたが、山梨の４店と藤沢はそのまま、荻窪の井草店を東京本店にしたんですね。
　調理は男性店員さん1人が孤軍奮闘されていて、お手伝いの女性店員さんもテキパキとこなしていますが、それでも追いつかない感じ。
　なので提供を待たされますが、これだけ待たされるのに、待たされることを分かっていて、お客さんはひっきりなし。

　20分ほど待って塩豚骨590円、真っ白い丼が眩しいですね。
　旨み調理料がきっちり利いた豚骨スープはラーメン二郎のそれに酷似しているほどの美味しさ、色合いがかなり違うのはタレがカネシ醤油ではなく塩ダレだから。
　自家製麺かと思うほどぷりぷりの丸い太麺はかなり美味しく、スープとの絡みもかなりのレベル。

　チャーシューも柔らかくて美味しいのに、板海苔もぱりぱりなのに、ほうれん草と薬味ネギの残念さには驚きました。
　いやはや美味しかったです、ご馳走様でした。