西日本を中心に宅配ずし店を展開する茶月(京都市)などグループ2社が、従業員らから京都地裁に破産を申し立てられたことが17日、分かった。両社は15日、地裁から保全命令を受けた。
帝国データバンクなどによると、負債総額は計約78億円。茶月は2009年9月期に約115億円の売上高があったが、競合他社との競争激化で、2年後には約75億円に急落。赤字傾向に陥り、不採算店舗の閉鎖などを行ってきたが、給料の支払いにも支障が出ていたという。
茶月のホームページなどによると、西日本には京都、大阪、滋賀などに約80店舗あるが、大半が営業を停止。宅配ずし以外に展開する、カレーショップやラーメン店も休業状態という。
12年10月に関東地区の茶月を、小僧寿し(東京)の子会社に譲渡。首都圏などで現在も、「茶月」の名前で営業を続けている。