詩織と一哉SP
【7】
最後はどうだったのか、あまりよく覚えていない。
俺は、とにかく窮屈なソファの上で無茶苦茶に腰を振った。
姉さんが痛がっていたのか、気持ち良くなっていたのか・・・、最後の瞬間は考えてあげる余裕もなかった。
ただ、姉さんの啜り泣くような悲鳴が、俺の脳を溶かしていたのは覚えている。
『あんっ、ああっ、ひっ、くっ、いっ…、あぁ』
『ねぇ、さん・・・、俺・・・、もうっ』
もう、何も考えられない。
ただ、姉さんを貪り、快楽の頂を求めるだけにのめり込んでいく。
そして、もうもたないと思った瞬間・・・。
『うん、いいよ、きてっ!』
姉さんの切れ切れな悲鳴が、合図となり俺に射意を促す。
『くっ、ああっ!』
不覚にも、女の子のような声を上げてしまう。
でも、そんな事隠している余裕も無いほどの快楽。
まるで体中の水分が吸い取られるような錯覚を覚える。
そして一瞬遅れて、姉さんの一段と高い悲鳴。
『いっ、くっ、あ、あ、あはああぁっ!』
姉さんの身体は、これ以上ないくらいに反り返り、俺の体の下で震え、波打つ。
そして糸の切れた操り人形のように崩れ落ちた。
残ったのは、お互いの乱れた吐息・・・。
心臓が凄い早さで鼓動を繰り返し、汗が滴り落ちる。
俺達は心地よい脱力感に全く動く事すら出来ず、お互い落ち着くまでの間ぴったりと体を密着させて呼吸を整えた。
『ねぇ・・・さん、大丈夫?』
『うん・・・、大丈夫』
『ごめん・・・、痛かったでしょ?』
『ううん、最初は凄く痛かったけど・・・、途中からは・・・その・・・』
『うん?』
『えっと・・・、うん、心配しないで。大丈夫・・・だから』
『・・・そっか、ごめんな。最初だから優しくしようって思ったんだど・・・』
姉さんは、俺に気を使ってくれてるのだろう。
実際、理性を保っていられたのは最初だけで、後は途切れ途切れ・・・。
さらに、セックス未経験の俺が、多少の予備知識と本能だけで、女性・・・それも処女である姉さんを気持ち良く出来るなんて無理だろう。
それでも姉さんは、俺の頭を優しく撫でてくれる。
『ううん!そんなことない。一哉の気持ち、凄く伝わってきたよ。もっと一哉のコト好きになった』
『うん、ありがと』
『それに私、初めてなのに・・・』
『え?』
最後の方は恥ずかしそうに口ごもり、聞き取れなかった。
『あっ、えっと・・・、何でも・・・ない。それより、一哉は、あの、き、気持ち良かった?』
『そりゃ・・・、ごめん、めちゃくちゃ気持ち良かった。ちょっとヤバいくらい・・・』
『そう・・・だよね』
『?』
『一哉のアレ・・・、イッパイ出たもの・・・ね?』
アレ・・・
アレってアレか?!
男が気持良かった証。
『あ〜、いやその・・・』
もう、恥ずかしいのなんのって・・・。
姉さんが、くすくす楽しそうに笑ってる。
大体、風呂場で出したばかりじゃないか?
自分でした時や(健康な男子ですから)姉さんに風呂場で逝かされた時よりも、大量で勢いのある精液が姉さんの一番深い場所へ流し込また。
いや、どちらかと言うと、搾り取られた感覚の方が強いかもしれない。
俺が逝った直後、姉さんの膣壁は、更に強く、生き物のように絡み付き、強く長い奔流を促した。
『姉さんのが、良すぎるんだよ』
『え・・・、そうなの?』
『うん』
『そ、そっか・・・』
『そうだよ・・・』
『・・・』
『・・・』
俺達は、くすくすと小さく笑い合った。
まるで、小さな時に二人して他愛もない悪戯が成功した時の様に・・・。
『さて・・・と、そろそろ寝ないとね?明日は早いし・・・』
『あ、そうか・・・』
もうずうっと一緒に姉さんとこうしていたかったけど、そうもいかない。
いくら夏とはいえ、お互い裸で・・・、それも汗を掻いているので夏とはいえ風邪を引きかねない。
『ねえさん・・・、抜くよ?』
『・・・うん』
『ん?』
『あ、えっと・・・名残惜しいなあ・・・って』
『なにそれ〜』
思わず、笑ってしまった。
『だって・・・』
『うん・・・、でも俺も一緒』
『うん』
『でも、また・・・出来るし』
何か、凄い事言ってしまってる。
『もう、やだ・・・エッチ!』
そういう姉さんも、楽しそうに、そして嬉しそうに笑ってる。
俺はゆっくりと上半身を起こし、今まで姉さんの胎内を掻き回し、今だ硬度の残るペニスを引き抜いた。
『あんっ』
姉さんの唇から、溜息が漏れる。
俺のペニスから白濁色の粘液が糸を引く。
勿論、姉さんの秘唇にもベッタリと同じモノが付着している。
そこは、もう何と言ったら良いのか・・・。
二人の愛の証と、姉さんの初めての証が混じり合い、凄くエッチな状況になっていた。
改めて、俺は姉さんの初めてを得たのだと実感する。
普通なら、誰か知らない男に奪われてしまうモノ。
それを、弟である俺が・・・。
後悔や自己嫌悪なんて、全く感じなかった。
それよりも、今まで感じた事の無い激しい独占欲が俺を支配し、もう誰にも姉さんを触れさせたくないと強く想う。
もう一度抱きたいとさえ想う。
俺は、そんな自分勝手な欲望を胸の中にしまい込むと、未だグッタリとしている姉さんの手を取った。
『立てる?』
『うん』
姉さんは、俺に抱き付く様にしてソファーから身を起こした。
『あっ、いやだ・・・』
『どうしたの?』
『あ、あの・・・一哉の、溢れて・・・』
『え?』
見ると、胎内に大量に放たれた俺の精液が溢れ出し、姉さんの綺麗な内股を汚してゆく。
それがなんとも、俺をドキドキさせてしまう。
『やだ・・・、どうしよ』
『もう一度シャワー浴びた方が良いね?』
『うん、そうする・・・』
俺は姉さんの手を取ると、先程使ったばかりの風呂場に向かった。