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詩織と一哉?・終
2006-08-23 Wed 00:50
昨日一日は、色んな事があった。
まさか、あんな事になるなんて…。
もちろん、期待してなかったなんて、嘘になるけど、『血』の繋がった実の姉と肉体関係…。
色んな意味でちょっと気分がバラ色になったりブルーになったり。

結局あれからシャワーを浴び、リビングを片付けて、ベットに入ったのが二時を回ってからだった。
特に、リビングのクッションとソファの一部を汚してしまったので、痕跡を消すのに苦労した。
特にクッションは、廃棄処分するしかなかった。

それでも朝はスッキリした目覚めで六時には目が覚めた。
それと同時に、男子特有の現象苦しむ事になる。
何故かって…、俺の胸の中には、姉さんが寝息をたてているから。

結局片付けの後、姉さんの強い要望で、一緒に俺のベットで寝る事になった。
なんだかんだ、俺自信も離れ難かったから、姉さんのその申し出は有り難いものだったけど、姉さんから香る『女』が、整理現象以上を引き起こす。

『ん、あいたた…』

姉さんが呻いた。

少し迷ったけど、眠りが浅そうなので、声をかけてみた。

『おはよ、大丈夫?』
『…あれ?』
『どうしたの?』

一瞬キョトンとした姉さんだったけど、状況を思い出したのか、『おはよう』と囁いて、頬を俺の胸元に擦り付けた。

『あーうん、下半身筋肉痛みたい…』
『あ?、ソファだったからかな?窮屈だったよね。ごめん…』
『そうかも…。うん、今度はちゃんとベットで…』

姉さんは『はっ』と口を押さえると、ごにょごにょと口ごもった。
自分が大胆な事を言ってると気付いたんだろう。

『ぷっ、そうだね。次はベットで…ね?』

次の事を姉さんが、考えてくれている事が嬉しい。
昨日の事が嘘じゃないって認識出来る。

『もう!からかって…』
『ごめんごめん、もう言わないから。それより、そろそろ起きて病院行く準備しないと…』
『今何時?』
『七時ちょい過ぎ』
『もうそんな時間?!早く準備しなくっちゃ!』
『やっぱりタクシー呼ぶ?キツイんじゃない?』
『う?ん、お願いしちゃおうかな…』
『ん、分かった。じゃ、八時着で良いよね』
『うん…、でも残念』
『え?何が?』
『だって、今だけなんだもん、オフィシャルに一哉と腕組んだりして歩けるのは…』
『ぷっ。だからタクシー止めたの?』

思わず笑った!
何て言うか、可愛らしい。

『あーもう、また笑う』

俺は謝る代わりに、ぎゅっと姉さんを抱きしめた。

『じゃ、行きはタクシー使って、帰りは体調次第で…どう?』
『ん、分かった』

俺は笑って姉さんを抱き起こし、不意打ちのキスをした。
後二週間で姉さんの包帯が取れる。
待ち遠しく、長い二週間だと思ってたけど、それも今では気にならい。
だって、姉さんは…いつでも俺の手の届くところにいるのだから…。

                        
                        詩織と一哉 終







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