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詩織と一哉?
2006-08-20 Sun 13:06
『あっ、くっ、はぁん』

スライドを続けてるうちに、姉さんの鳴咽に少しずつ甘い響きが洩れ始めた。

『姉さん…、もしかして…、感じてる?』
『え?よく…わからない…、けど、痛いだけじゃ、ない…かも』
『そう、なんだ』

確かに挿入直後に比べて、俺が見てられないほど、苦しそうなのは最初だけで、挿入角度を上向きにしてから極端な痛みは、徐々に減っているようだ。
それなのに、俺の剛直をギュウギュウ締め付けるのは同じで、 抽送を助ける為に、より濃密な愛液がとめどなく涌き出してくる。

『あんっ、はうっ…はっ、はっ、はあぅ』
『姉さん、気持ち良いんだ…』
『え!ちがっ…、私…、初めてだし、そんな…ああんっ!』

初めてなのは、俺達の結合部分を見れば一目瞭然だ。うっすら白濁した淫液には、確かに純潔の証が見て取れる。
しかし、少し強めに差し込んでみると、良い反応が返ってくる。
相性が良いのかは分からないが、少しでも気持ち良くなってくれれば、男冥利に尽きるというものだ。
ただ姉さんは、初めてのセックスで感じるのに、抵抗があるのかもしれない。

(淫乱だとか思われる事を心配してるのかな?)

しかし俺自身、長々と楽しむ余裕は全くなかった。
実際姉さんの気持ち良さそうな媚声を耳にしてから、我慢のキャパが激減したのだ。

『姉さん、ゴメン…、俺、もう逝きそう…』
『うん、良いよ。我慢しなくて、良いから…ね?』

姉さんは、俺の頭をそっと胸に抱き寄せると『このまま、出して…良いから…』と呟いた。
勿論、避妊は何もしていない。万が一妊娠したら…。
もとより近親間でのセックス自体タブーなのに。
…とは言いつつ、俺の腰の動きは、欲望の放出に向けてスピードを速めている。
倫理的な思考など、完全に停止状態…というか、単純に姉さんの胎内に俺の印を穿ちたかっただけかもしれない。
これから先、俺達姉弟が一生二人きりで生きていくことは、二人が望んでも無理だと思う。
いつかは引き裂かれる運命が待ってるだろう。
それでも、姉さんの初めての相手が『自分』であるなら、姉さんにどんな相手が現れても、それを支えに生きていけるだろう…。

あ…、そういうコトか…。

唐突に理解した。
姉さんが、何故俺の一番に執着したのか…。
姉さんも、同じ事を?
もし、そうなら…俺は…。

『姉さん、俺…、中に出すから!』

俺は、伝えたかった…。
姉さんが望むからではなく、俺自身がそうしたいと望んでいるという事を…。

『うん、出して!私の中を一哉でイッパイにして!!』

俺は、姉さんの胎内に『俺』を刻み込む為、加速していった…。






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