美琴SP
【3】
私は食事の後片付けをした後、明日のお弁当の下拵えをし、居間にいる父にお茶を入れると二階の自室に帰りました。
(我ながら主婦してるなぁ)
私はベッドに寝転がると一息つきました。
父は良いお嫁さんになるとよく誉めてくれるけど、まったく想像がつかないです。
この生活が変わるなんて・・・。
でも・・・
最近心配なことがある。
毎週土曜日、父の会社(市役所だけど)のテニスサークルによく参加させてもらってるのだけど、その参加者の中で父に好意を寄せる女性がいます。
父は、人柄も容姿も身内の目から見てもかなり良い方だと思うので、職場の女性にはかなり人気があるみたいです。
しかし、私みたいな大きな子供がいれば、恋愛対象からおのずと対象外になるでしょう。
でも・・・、その中で他とは明らかに違った視線を送るあの女性。
25才くらいの淑やかで可愛らしい人・・・。
何度か話したことがあり、とても良い人そうに見えました。
だからこそ・・・、だからこそ嫌だった。
お父さんを、絶対わたしたくない!
あの人と話す父も万更ではない様子だし・・・、心が凄くモヤモヤする。
『あ〜もう・・・、お風呂入って、さっぱりしよ!』
私は勢い良く立ち上がると浴室に向かいました。
一階に降りると父は居間でテレビを観ていました。
『お風呂行くね〜』
『ん、・・・体調は良いのか?』
私は一瞬何のコトか分からなくって、首を傾げました。
『ほら、風邪気味だって』
『あ・・・、う、うん、大丈夫』
さっきの一人エッチを誤魔化す為の良い訳を忘れていました。
『そうか・・・、ならいい』
安心したのか、父は優しい笑顔で私を見つめてくれます。
(あぁ・・・、この笑顔を私だけのモノにしたい)
さっきまであの女性のコトで嫌な気分だったのに、燻った身体の火照りがまた燃え出しそうです。
(また、お風呂でしちゃいそうだよ)
衣服を脱ぎ、換気扇を止め、浴室に入ると適度なお湯の温かさが心地よかった。
クラスの友達の話だと『オヤジの後のお風呂なんて絶対嫌っ!』て言うけど、私はその反対。
父の残り湯って、何か良いです。
それを狙って後に入る私って、変態さんかも。
ゆっくり10分は浸かった後、お湯から上がって鏡の前で自分の身体を写してみる。
我ながら良い身体をしてると思う。
身長158センチ体重48キロ。
上から87(E)・58・85。
出るトコロはしっかり出てるし、くびれもしっかりある。
昔からテニスで鍛えていたし、スタイルには結構自信を持っています。
(お父さん、こういう体型好きかな・・・?)
そういえばあの人・・・あんまり胸なかったな。
もしかしたらお父さん、ああいうのが好みなのかも。
い、嫌だよそんなの!。
(・・・・・・・・・た、試して、みようかな)
何を?
どうやって?
実の父親を誘惑?!
まさか・・・、そんなこと出来るわけ・・・ない?
お父さんを取られてもいいの?
心の中のもう一人の私が問いかけます。
(そんなのイヤ!)
私は胸の鼓動が早くなるのを感じました。
とりあえず、父が小さな胸の方が好きなのかだけ調べてみようか・・・。
私はボディーソープをスポンジにたっぷり付けると、丹念に胸を洗っていった。
洗い始めるとすぐに、胸の先端の蕾は固く尖ってしまいます。
下半身にも強い疼きを感じ、触れてみると案の定、ねっとりとした愛液が糸を引きます。
『あ、あああぁ』
声を押さえようとしてもわずかに漏れてしまう。
それに、鏡に写る自分の淫らな表情から目が離せません。
私は股を開き、膝立ちした状態で鏡に写る私自身を淫視しながら、胸とクリトリスを刺激していきます。
クチュクチュといやらしい音が浴室内に響いています。
(お父さんに聞こえちゃうかも・・・)
そう思うと指の動きは遅くなるどころか、反対に激しさを増していきます。
(あぁ・・・お父さん、お父さん!)
絶頂は、すぐにやってきます。
『ん、ん、んあっ!』
声を抑えているからなのか、快楽が身体の内で圧縮されて増幅されているみたい・・・。
いつも以上に激しく鋭い刺激が全身に広がり、もうグッタリです。
私はシャワーでヌルヌルになった下腹部を洗い流すと、もう一度お湯に浸かってから浴室を出ました。
『あ、しまった・・・』
いつも持ってくるのに、着替えを忘れていたようです。
(バスタ巻いて行くか)
さすがに自慰の後で、ちょっと恥ずかしい気持ちになりましたが、父に気付かれない様に部屋に戻ることにしました。
その瞬間・・・
目の前が急激に真っ暗に。
(立ち眩み?)
膝の力は抜け、意識が薄れました。
無意識に支えを求める左手が洗面台に置いてあったコップに触れ、けたましい音をたてます。
プラスチックの乾いた音が響き、少し遅れて父の叫び声が聞こえました。
『美琴?!』
『ごめん、なさい・・・。コップ落としたかも・・・』
『バカ!そんなのどうでもいい・・・、大丈夫か?』
『うん・・・、ちょっと、のぼせたみたい』
父は私を軽々と抱き上げると居間のソファーに寝かせてくれました。
『ちょっと待ってなさい』
そういうと父は、タオルを巻いたアイスノンと冷たいお茶を持ってきてくれました。
水分補給と頭を冷やす事により、次第と意識がはっきりしてきました。
ゆっくり目を開けると父の心配そうな顔がそこにあります。
『美琴、大丈夫か?』
私はだいぶ調子をもどしていましたが、もう少し父を心配させたくて・・・、それに困らせたくなりました。
(さっきのアレ・・・試してみようか)
ホントにするの?
いたずらじゃ、済まないよ?
もう一人の私が問いかけます。
私がそうするの・・・知ってるくせに・・・。
まず私は右腕で両目を隠すようにしました。
これで父は私の視線を気にしなくて良いでしょう。
『んんっ・・・』
私は少し苦しそうに呻いてみます。
『ん?どうした?』
『苦しい・・・胸が・・・少し緩めて・・・』
今私は大きめのバスタオルを巻いているだけで、それだけでも結構大胆なことをしてると思いますが、衝動が止まりません。
父の戸惑った気配を感じますが、左の脇でとまったバスタオルを父は慎重に緩めてくれました。
もう・・・
後戻りは、出来ません。