詩織と一哉SP 


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【5】

バスルームに入ると、取りあえずシャワーのノズルを手に取りお湯を出す。

お湯はすぐに適温になり、いつでも使うことが出来る様になった。

『あ〜っと、姉さん・・・、座る?』

俺はなるべく姉さんに視線を合わせない様にして聞いた。

でないと、理性がぶっ飛びそうだから・・・。

『ん、このままでいいわ』

『じゃ、シャワーかけるよ?』

『うん、お願い』

姉さんの片手を掴むと、首から上に水飛沫が飛ばない様に気をつけながら、シャワーを掛け始めた。

しかし何より気を使ったのが、シャワーを使いながらも自分のいきり立った剛直が、姉さんに触れないように気を使わなければならなかった事だ。

もしも姉さんに欲情してしまってる事が知れてしまったら、俺は姉さんに一生顔を向ける事は出来ないだろう。

俺の中で、緊張と興奮が入り混じる・・・。

姉さんは、僅かに胸を隠していた手を退ける。

温かいシャワーが心を落ち着かせ、俺の存在を一瞬でも忘れさせたのかもしれない。

何も着ていない姉さんの身体を、シャワーのお湯が流れ落ちていく。

それを俺は、まるで誘われるように正面から見てしまい、均整のとれた美しい姉さんの身体に目を奪われた。

抱きしめたら壊れてしまいそうな程の細い肩に、小ぶりだけど張りのある形の良い胸・・・。

それに、くびれた腰から柔らかくハリのあるヒップライン。

適度に肉の付いた太股に細い足首。

その全ての感触を確かめ、自分のモノにしてしまいたいという欲望が理性を断ち切ろうとする。

その邪念を振り切るように頭を振ると、姉さんに声を掛けた。

『えっと、そろそろ身体洗う?』

『ん、スポンジ取って』

俺は姉さんが愛用してる少し大きめのスポンジを手に取ると、ボディーソープを付けて泡立てる。

『はい』

俺は姉さんの空いた片手に泡立ったスポンジを手渡した。

『ありがとう』

姉さんは、受け取ったスポンジで全身を洗い清めてゆく。

最初は肩から腕にかけて、そして胸部へ。

形の良い乳房がスポンジに押され形を変える。

どんなAVよりも生々しく、いやらしく・・・、白い泡を纏った姉さんはとても官能的だった。

『一哉、背中洗ってくれる?』

『えぇ?!』

姉さんは足まで洗うとスポンジを俺に手渡した。

(あ、洗うって・・・、どうするんだ?!)

俺は手渡されるままスポンジを受け取ると、怖ろ怖ろ肩から腰にかけて、なるべく優しくスポンジを動かした。

(うわ〜)

人の感覚って凄いと、改めて思い知らされる。

スポンジを軽く動かすだけで、姉さんの肌の柔らかさがハッキリと伝わってくる。

まるでゼリーやマシュマロで出来ているのではないかと錯覚するくらい柔らかかった。

終えたのを告げるのが、とても勿体無く思える。

『はい、終わったよ』

興奮を押し殺すのに苦労する。

しかしコレ・・・、毎日続いたら、理性が絶対もたない。

『ありがと、一哉も後からしてあげるからね?』

『ええっ?い、いいよ!気にしないで!!』

『だって、悪いもの・・・私ばかり迷惑かけて』

『迷惑だなんて、思ってないって!』

『そお?あ〜でも柿崎さん・・・だっけ?彼女にならしてもらいたい?』

『えぇ?な、何言って・・・』

『私の裸なんて見ても、誰も喜ばないだろうしね・・・』

『・・・・・・そんなことは・・・ないと思うけど・・・』

姉さんの自虐的な言葉に、俺は小さく反論した。

『え?』

『姉さんはスタイル良いと思う。それに、包帯が取れれば・・・みんな気付くよ』

俺はそう話しながら、手早くシャワーで泡を落とす。

『な、なにを?』

『目が治れば、分厚い眼鏡も掛けなくて済むだろ?姉さんが美人だって誰でも気付くさ』

『わ、わたし・・・、美人なんかじゃ、ない』

『結構、イケてると思うけど?』

『そ、そんな事、ないよ・・・』

『そうなの』

『ち、違うもん・・・』

『・・・』

『・・・一哉、怒ってる?』

『別に、怒ってないよ・・・』

怒ってる訳じゃない。

ただ・・・、少し寂しいだけ。

自分しか知らない宝物の価値がバレてしまう・・・、と言ったら大袈裟だろうか?

分厚いメガネをかけ、お洒落を諦め、異性を意識的に遠ざけようとしていた姉さんは、もう過去のモノになろうとしている。

『別に、男の人に好かれなくたって・・・』

姉さんは少し唇を尖んがらせて言った。

『いつまでも一人って訳にもいかないでしょ?』

『いーよ別に!そんなことより、スポンジ貸して!』

『え?ちょっと・・・』

『私ばかり、悪いじゃない!背中くらい、洗ってあげるよ』

『い、良いよ、気にしないで!』

『ほら、恥ずかしがらない!』

(そんなん無理―)

思わず姉さんから逃れる為に、一瞬手を放してしまった。

急に支えが無くなった姉さんは、驚いてバランスを崩したんだ。

『きゃっ!』

『姉さん!』

タイルに残った泡に足を取られ、姉さんが滑って壁にぶつかる軌跡に自らの体を割り込ませる。

何とかギリギリに姉さんの身体を受け止める事に成功する。

しかし俺は、体を上手くクッションに出来た代わりに、壁に肩を激しく打ち付けた。

『痛ぅ・・・』

あまりの痛さに、膝が落ち尻もちをつく。

『くっ・・・、姉さん、大丈夫?!』

・・・返事がない。

『姉さん!』

『あ、うん・・・、大丈夫・・・』

間近で見る姉さんは、痛がってる様子もなく、ビックリして固まってるだけのようだった。

『よ、よかった〜』

心底ホッとした。

そして、やっと気がついた・・・。

姉さんと今までにないくらい、密着してしまってる事を。

そして、姉さんが固まってる本当の理由を・・・。

姉さんの手の平の下に、元気なままの俺の剛直が納まっている。

倒れた時に、たまたま手を突いたところが、俺の一番隠し通したい場所だったんだ。

姉さんには、自分の手の平の下にあるモノがナニか分かっているはずだった。

苦痛な沈黙・・・

時間にしたら、10秒にも満たないと思う。

それが、永遠に感じられた。

『一哉・・・』

『・・・う、うん』

無期懲役を言い渡される囚人の気分だ。

『私の、身体・・・見て?』

『あ、あの・・・ごめ・・・ん』

最後の言葉が、自分でさえも聞き取れないくらい弱々しいものになっていた。

それでも硬度を失わない、剛直を呪わずにいられない。

『男の人のアレって・・・、ホントに固くなるんだね』

『え?』

『それに・・・凄く熱い』

姉さんは怒っている・・・というよりも、初めて手にした小動物に興味を示した子供の様だった。

そして、その小動物の感触を確かめる様に指を滑らしていく。

『うあっ?!』

予想外の刺激に、思わず俺は呻いてしまう。

『ごめん!痛かった?!』

びっくりした様に指の動きを止める姉さん。

勿論、これくらいで痛みを感じるコトはく、むしろその真逆だ。

ただ、『痛い?』と聞かれて、『気持ち良い』 なんて、決して答えられるモノじゃないから答えに困ってしまう。

『い・・・、痛くは、ないけど・・・』

『そう・・・、痛い訳じゃ・・・ないんだね』

そう言うと姉さんは、自らの指に少しだけ力を込めて、俺の剛直をゆっくりと上下させた。

『うっ、あああっ』

姉さんの手に残る泡が潤滑油の役割を果たし、自分では到底生み出すことの出来ない刺激を俺に送り込んでくる。

『ちょっ、待って姉さん!?』

一体、何が起こってる?!

目の前には、俺の剛直をゆっくりと上下させる姉さんの指、手の平・・・。

そしてそれは、俺の思考を完全に停止させてしまう程の快楽を送り込んでくる。

(と、止めなくちゃ・・・)

しかし、思考と同時に肉体をも俺は支配されていた俺は、拒む事も、勿論動く事すら出来ず、反対に姉さんの指で達したいと願ってしまう。

『くぅ・・・姉さん・・・』

『気持ち・・・良い?』

俺は答える代りに、コクリと小さく頷く。

たぶん経験もない・・・。

勿論、テクニックだって・・・。

それなのに・・・

それなのに、すっごく気持ち良い!

恥ずかしい(情けない?)話だけど、絶頂はすぐにやってきた。

『くっ、ああっ!』

『きゃっ?!』

ほんの十数秒で吐き出された白い濁流は、姉さんの胸辺りに飛散し、一部は頬を汚した。

頭の中が真っ白になるという言葉は、本当はこういう時に使うんじゃないかと思う。

とにかく、身構える余裕もなく姉さんに 逝かされた。

まさか、姉さんがこんなコトするなんて・・・。

身体と頭が軽いパニックを起こし、全身の力が抜け、荒く息を吐き出す事しか出来ない。

姉さんに視線をやると、何が起きたのか一瞬分からなかったみたいに硬直している。

だけど、自らの手や胸に絡み付くモノを感じる事で、理解したみたいだ。

俺が、イってしまったのを・・・。

『ね、姉さん・・・ごめん、俺っ・・・』

『謝るなら私の方だよ』

『え・・・』

『痛くなかった?』

『痛くは、ないけど・・・』

『そう・・・良かったぁ。こんなコト、誰にもしたこと無かったから』

姉さんは少し照れた様子で笑いながらも、自分の身体に降り注がれた俺の精液をすくい取ると、その感触を楽しむ様に指に絡める。

『ど、どうしてこんなこと・・・』

『どうしてだろ・・・。もしかしたら、ちょっと嫉妬したのかも、柿崎さんに』

『えぇ?!』

『あの子に盗られる前に、一哉の1番が欲しかったのかも・・・馬鹿だね、私・・・』

『姉さん・・・』

こういうの、『イジラシイ』って言うのだろうか。

姉さんが俺のことを姉弟愛以上に考えてるかは分からないけど、俺は姉さんが欲しくて仕方がなかった。

そのまま姉さんを抱きしめると、俺は無意識に近い状態で姉さんの秘部に指を滑り込ませた。

『あっ!』

姉さんの身体はビクンと震え、慌てて足を閉じようとしたが、全く間に合わない。

そればかりか、姉さんの身体に付着したボディーソープの残りが、俺が求める場所へと進む助けになる。

そして、ソコへはすぐに到達したと、本能が理解する。

未経験の俺だけど、指に伝わる熱と感触がそうだと認識させる。

俺は姉さんの許可をまたずして、自らの中指を秘部の割れ目に沿って奥からゆっくり動かした。

(うあぁ・・・)

指先から伝わる熱、そして蕩けてしまうのではないのかと錯覚するくらいに柔らかな淫肉。

『か、一哉っ・・・、駄目ぇ!』

姉さんが耐え兼ねた様に叫んだのは、ちょうど小豆くらいのコリコリとしたモノを指の腹部分が通り過ぎた時だ。

俺はもう一度、指の腹部分でその部分を転がす様に刺激を与えてみる。

『くぅ・・・』

姉さんは低く呻き、形の良い眉をひそめる。

(姉さん、感じてる?)

ただ姉さんの瞳を覆う包帯で、苦痛なのか快楽なのか正確に読み取ることは出来ない。

俺は一瞬迷うも、なるべく痛みを与えないよう気を付けながら、もう少しだけ指に力を加えてみた。

『きゃうっ!』

キュンと姉さんの身体は軽く弓なりに反り、次いで自らの声にハッとして、手の甲で口を塞ぐ。

必死に何か叫び出すのを我慢しているようだ。

『姉さん、痛いの?』

俺は、姉さんが痛いのを我慢してるのではないかと、指の動きを止めて訪ねた。

『・・・』

少し沈黙があった後、姉さんは俯きながら、小さく首を振った。

『じゃ、気持ち良い?』

『・・・っ』

今度は俯いたまま答えない。

少し躊躇ったけど、俺はもう一度だけクリトリス(といったか・・・)を刺激してみた。

『んっ・・・、はっ、あぁ、あ、あ、ああぁっ!』

姉さんは、遂に我慢しきれなくなったのか、啜り泣くような叫び声をあげた。

これは・・・

苦痛の悲鳴じゃない!

俺は心臓の高鳴りを覚え、身体の体温が1、2度上昇したように感じられた。

姉さんは、感じている。

それも、俺の指でに因って声を漏らしてしまう程に・・・。

俺は、感情を高ぶらせながらも、デリケートな部分だと聞いたことがあるので、慎重に指を動かした。

『あんっ、ん、ん、いっ・・・うあぁ・・・』

 

クリトリスをコリコリと刺激するたびに、姉さんの身体は小刻みに震え、鳴咽を漏らす。


『ひあっ・・・、か、一哉、駄目っ、止めてぇ!』

 

姉さんの悲痛な叫び。

一瞬迷ったけど・・・、俺は姉さんの言葉を無視した。

それは・・・

 

もっともっと・・・、姉さんの乱れる姿が見たかったから。

姉さんは進入した俺の手を、なんとか押し戻そうとしたが、本気で止めてもらいたいのか疑問なくらい弱々しい抵抗だった。

俺は姉さんを、左腕だけで抱き寄せると右手に集中した。

クリトリスを擦ったり、弾いたり、姉さんの反応を見ながら観察していたが、指の先端でこねるように刺激するのが1番激しい反応をみせた。

『ね・・・、止め・・・て、これ以上・・・あああっ』

もう、限界に近いのだろうか・・・、俺に必死に訴えかける姉さん。

しかし、自分の鳴咽にかき消されてしまう。

『や、駄目っ!もう、あっ、ああ、ああああああっ!』

最後には俺にしっかりと抱きついていた姉さんは、これ以上無いというほど身体を硬直させ、そして一気に弛緩した。

 

俺は、姉さんが『イッた』のを実感した。

今まで経験がない事でも、まるで遺伝子が知っている様に女性の・・・、いや姉さんの身体に起きたコトが理解出来た。

 

心臓がドクドクと激しく脈打ち、体中の血液が、再び下腹部へと集中するのが分かる。

 

しかし、最愛の姉を逝かせた高揚感はあったが、同時に無理矢理だった気がして、嫌われてやしないか心配になった。

『姉さん・・・、姉さん大丈夫?』

ぐったりして、肩で荒い息をしている姉さんに声をかけた。

『・・・・・・・・・う、ん』

俺はシャワーを手に取ると、姉さんの身体に残ったボディーソープを洗い流した。

『・・・エッチ』

『え?』

『私に、こんなコトして・・・』

『ごめん・・・、嫌だった・・・よね?』

 

正直、俺は姉さんに嫌われても仕方のない事をしてしまった。

 

状況からお互い様とはいえ、こういう場合は男の方に非があるのは間違いないんだ。

 

相手は目の見えない女性で、それも血の繋がった実の姉なのだから。

 

でも・・・

『嫌・・・、じゃ、ないよ』

 

『・・・えっ』

 

『嫌じゃ、ないよ?』

 

『う、うん』

俺はホッとした。

 

やはり、姉さんに嫌われるコトだけは避けたい。

『エッチなコト・・・しちゃったね?』

『うん・・・』

『でも、少し残念・・・』

『え?何が?』

『一哉の初めてはお預けだ・・・』

『姉さん・・・』

 

『残念・・・』

 

そういうと、姉さんは自らの頭を俺の胸へと預ける。

 

ちょうど、俺の心臓の上にある姉さんの耳には、どうんなふうに俺の鼓動が伝わっているのだろうか。

 

『姉さん』

『・・・え?』

『俺のコト好き?』

『・・・・・・・・・うん』

『じゃ、俺と付き合ってよ・・・』

 

『えぇ?!』

 

『だめ?』

『・・・良いの?』

『いや?』

『嫌じゃないよ!嬉しいに決まってる!』

 

『あぁ・・・』

俺は姉さんをそっと抱き寄せた。

柔らかくて、温かい・・・。

 

俺だけの、最愛の女性。

 

俺達は、少しの間そのままでお互いの熱を確かめ合った。

それが、自分のモノになったという自信や安心感はまだないけど、それでも心は満たされる。

 

『一哉?』

 

『なに・・・、姉さん』


『また・・・、一哉の固くなってる?』

(うっ・・・)

 

『・・・ごめん』

姉さんが俺の指に感じ、気をやった時には回復していた。

いつもは、一度出せば落ち着くのに・・・、回復まで5分も掛かってないんじゃないか?

『最後まで、したい?』

『ええ!?』

 

『さすがにそれはー』

『生理、もうすぐだから・・・良いよ』

『う・・・』

 

『したく・・・ない?』

 

『そりゃ・・・したい、けど』

『けど?』

『姉さんの目が治るまで・・・、我慢するよ』

『え?』

『俺さ、スゲー姉さんとしたい!もうメチャクチャにしたいくらい・・・』

 

『一哉・・・』

 

『でもさ・・・、それより、ほんのチョコットだけ姉さんを大切にしたい気持ちが勝ってる』

『うん・・・』

『だから、今は我慢する』

 

『そっか・・・』

 

『うん』

『次・・・、誘ってもOKしないかもよ?』

『あ〜大丈夫・・・、思ったより姉さんエッチみたいだから』

『なっ!?』

『姉さんの方がオネダリするんじゃない?』

 

『しっ・・・、しないよ、そんなの!』

 

姉さんが恥ずかしそうに、俺の胸をポコポコとグーで叩いて抗議するのを笑って受け止めた。

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