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iPad経由で専属の通訳を呼び出せる「リアル通訳」が人気

産経新聞 2012年12月24日(月)16時51分配信

iPad経由で専属の通訳を呼び出せる「リアル通訳」が人気
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iPadに専属の通訳オペレーターを呼び出し、通訳してもらう「テルテルコンシェルジュ」は今、需要が急増している(写真:産経新聞)

 アールシステム(神戸市)が開発した、タブレット型情報端末「iPad(アイパッド)」と高機能携帯電話「iPhone(アイフォーン)」を活用したリアル通訳サービスの利用者が全国的に広がっている。

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 同社は田中良二社長が大手外資系商社をスピンアウトし、平成18年5月に設立した。田中社長は商社で海外出張を重ねたが、その度に悩まされたのが言葉の壁。「安く、簡単に通訳が受けられるサービスがあれば、多くの人が助かる」との思いから通訳サービスを自らの仕事に選んだ。

 最初に手がけた「テルテルカード通訳」サービスは、困ったときに電話をするだけでオペレーターとつながり、通訳や翻訳のサービスが受けられる。購入したカードに記載された9けたの番号を押すとサービスが始まり、料金は時間制ではなく回数で決まる。対応言語は英語、中国語と韓国語。海外旅行に不慣れな高齢者や飲食店での外国人対応サービスとして旅行会社などで取り扱いが増え、同社の経営基盤を確立した。

 急成長を確実にしたのは昨年10月に販売を始めた「テルテルコンシェルジュ」だ。iPadやiPhoneのアプリ(応用ソフト)から同社専属の通訳オペレーターを呼び出し、通訳してもらう。ホテルのフロントに端末を1台置いておくと、外国人客が来たときにアプリを呼び出して外国人客と会話してもらうだけで済む。iPadやiPhoneの「AppStore(アップストア)」に登録されており、無料でダウンロードできるのも強みといえる。

 需要に火をつけたのは東京メトロでの採用だった。まずサービスマネジャーが持つiPad23台にテルテルコンシェルジュが導入された。利用者に好評だったことで現在は主要157駅で使われている。評判が評判を呼び、私鉄、JRのほかホテル、家電量販店、旅行会社、自治体、携帯電話ショップなどで利用者が急増。さらに京都・平安神宮での使用や明治神宮への導入など、外国人観光客の人気スポットでも使用や導入検討が行われている。

 このため同社の業績も急伸しており、25年3月期の売上高は2億円の見込みだが、26年3月期は6億円、27年3月期は12億円を予想。田中社長は「目標としている株式上場も早い段階で実現できそうだ」と声を弾ませる。

 携帯端末で築いた会話システムは今後、ビジネスの裾野を広げそうだ。医療施設と患者、薬局をネットワークで結合。iPadで画像診断や医薬品宅配を行う「メディカルコンシェルジュ」も開発ずみで、「今後、国内5地域でテスト導入も始まる。高齢者の通院負担を軽減したり、病院の医療サービス向上のため積極的に普及させたい」と田中社長は意気込んでいる。

最終更新:2012年12月25日(火)9時57分

産経新聞

 

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