引用符(Quotation Marks)の使い方
テーマ:英文ライティング 2012-04-20 22:58:00前々回のコロン、前回のセミコロンと来たので当然次は「カンマ」が自然な流れだったんですが、あまりに書くことがまとまらないので挫折しました・・・
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まー、実際引用符(Quotation Marks)の方が日本人にとってトリッキーな部分もあって、読み物としては面白いと思います。カンマネタは今後のためにゆっくり暖めておきます。(笑
【使い方】
まずは引用符の基本的な使い方を確認しておきましょう。
これは文字通りの使い方です。小説や新聞の記事などが直接話法で書かれているのを読む機会は多いですが、アカデミックな論文やビジネス文章のライティングで自分が直接話法を使って人の発言を引用することはあまりないと思います。が、読書感想文(book report)などでは必要とされる
引用符で囲まれた単語やフレーズは様々な目的で読者の注意を引くために用いられます。
例)She ran around with a bunch of 'intellectuals'.
ただ、この「目的」の中でも皮肉や反語として使われることがかなり多いので、単に強調したいだけの時に引用符を使うと読み手に混乱させてしまうリスクも伴います。Chicago Manual of Styleでは強調はイタリックか太字で修飾することを推奨しているようですが、個人的にはフォント修飾ってHTMLでもワープロでも面倒だし、もう相当数の「強調引用符」が世の中に存在してるので、今更用途を限定的にするのは難しいんじゃないかと感じています。
ただ、このテーマの最初の記事でも書いたように各学校、会社、業界のスタイルが全てに優先する世界なので、長いものには巻かれておいてください。
また、この強調引用符をジェスチャーで表す「Air Quotes(またはFinger Quotes)」なるものが欧米には存在します。ピースサインした両手を目の高さまで上げて、強調したい単語を話す時に「クイッ、クイッ」って指を二回曲げるアレです。外国人がやるのを見たことあるけど、何の意味かわからなかった、って人結構いるんじゃないでしょうか?
こちらは書き言葉ではないので、まだ従来通りの「皮肉や反語」として単語を使うタイミングでクイクイします。逆にコメディーなどでは全然関係ない単語のところでAir Quotesを使うことでウケを狙ったりします(コレとかコレ)。
【種類】
次に引用符の形自体のバリエーションです。
Single: 'xxx'
Double: "xxx"
違いは完全に「アメリカ式かイギリス式か?」だけです。これについては詳しく後述しますが、自分がニュージーランドに移住したのでこのブログでは今後「イギリス式」を採用することにします。
Straight: "xxx" 'xxx'
Curly: “xxx” ‘xxx’
上記のような引用符、書籍やWebでどちらも見たことありますよね?意味は同じでも見栄えは当然openとcloseが上下反対を向いている「Curly」の方が断然いいんですが、この問題は結構奥が深いんです。
まずコンピュータ上ではこの「Straight」と「Curly」、文字コードのレベルで違うものとして扱われています。が、キーボードからの入力は「Straight」しか行えません(日本語キーボードだと"=Shift+2、'=Shift+7)。
MS-Wordのようなワープロソフトであれば「引用符の自動変換(Smart Quote)」の設定ができるようになっていて(デフォルトはON)、勝手に「Straight」から「Curly」に変換してくれます。
が、Webページを記述するHTMLはちょっとクセがあり、Curlyで表示するには「‚」のようなオマジナイを書かないといけないんです。ということで、編集が面倒だからというだけの理由でこのブログでは以降「Straight」だけに統一させていただきます。
m(_ _ )m
さて、ここまでが前振りです(←長っ!)。
引用符の使い方はアメリカ英語とイギリス英語で大きく異なるため、次にその二つを対比する形でご説明することにします。
【British English】
イギリス英語ではQuotation Marksのことを「inverted commas(引っくり返ったカンマ)」とも呼びます。
Single Quotation Marksが使われます。
引用内に更に引用がある、いわゆる入れ子(nest)の場合は入れ子の方でDoubleを使います。更にその中にも引用がある場合はまたSingleを使い・・・(以下無限ループ)。
例)'His first words', said John, 'were "Have a seat."'
カンマ/ピリオドが引用文に属している場合は後ろの引用符の中に、そうでない場合は外に出します。
例)Maria said to me, 'You're such a gentleman.'
例)She ran around with a bunch of 'intellectuals'.
最初の例の直接話法のように、引用する方とされる方でピリオドが重複しても
~gentleman.'.
と両方のピリオドを残すことは決してありません。
【American English】
Double Quotation Marksが使われます。
イギリス英語と逆なので、入れ子(nest)の場合はSingle→Double→Single・・・と続いていきます。
例)"His first words," said John, "were 'Have a seat.'"
引用した文章に属するカンマ/ピリオドかどうかに関わらず、常に後ろの引用符の中に入れます。
直接話法でピリオド2つで終わらないのはイギリス英語と同様です。
例)Maria said to me, "You're such a gentleman."
例)She ran around with a bunch of "intellectuals."
【AmE、BrE共通】
?と!のことですが、これはアメリカ英語でも上記イギリス英語の考え方に従い、それらのマークが引用文に属しているかどうかによって変わります。
例)○Maria said to me, "Are you serious?"
×Maria said to me, "Are you serious"?
例)○Did Maria said, "You can't be serious"?
×Did Maria said, "You can't be serious?"
下の方の例では引用している文が疑問文、されている文が平叙文ですが、ハテナマークとピリオドではハテナマークが優先されます(ビックリマークも同じくピリオドに優先)。
ピリオドで終わる引用文の後に「he said / she said」などのナレーションが続く場合、引用文の最後のピリオドはカンマに変更されます。
例)I will tell you what to do. It is quite easy.
引用文の間にナレーションが割り込んでくる場合、始めの引用の最後にカンマを追加し、後の引用の最初の単語は小文字のままにしておきます。ただし、このカンマは引用文に属するものとは考えないので、イギリス英語とアメリカ英語で引用符の内か外かが変わってきます。
例:His first words were not clear.
とりあえずこれで全部です。。。書き始めた時は重要なところに絞って、と考えていたんですが、いつも通り書いてる途中で「あれやこれも」になってほぼ全てを網羅しまいました。
せっかくなので是非英語で小説か何か書いて有効活用してやってください。
(。-人-。)
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<centrE><font=""完全甘美に降伏してしまいました"">Spaghettiナポリタンなわたしですが、これからもCosmopolitanになりたいので愛読させて下さいb(^-^)/</centEr></font>