代行車を途中で返し飲酒運転

　∞　防止へ業者に協力求める　県警

　いったん運転代行車を頼んだものの、途中で代行車をかえして飲酒運転をする事案が増加傾向にあることから、県警は、県内の自動車運転代行業者に協力を求めて、飲酒運転の防止に努めている。

　県警交通指導課によると、代行車を途中下車して飲酒運転し摘発された例は２０１２年で７件あり、４件だった前年の倍近くとなった。途中下車した理由としては「代行料金が高い」「自宅を知られたくない」「買い物でコンビニなどに立ち寄り、代行の継続をやめた」などで、途中下車の場所の半数はコンビニだった。

　こうした事態を受けて県警は、各署で運転代行業者を対象にした会議を開き、利用者が途中下車する場合は「自宅まで代行しなくていいんですか？」などと代行の継続を促すこと、途中下車した客がいた場合は警察に通報することなどを求めた。

　会議には県内の２３２業者のうち約７割にあたる１６２業者が出席したという。同課は「欠席の業者にも個別で協力を求めたい」としている。