国際対中投資3年ぶりマイナス、チャイナリスク鮮明に2013.1.16 17:36

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対中投資3年ぶりマイナス、チャイナリスク鮮明に

2013.1.16 17:36 中国
2012年9月、反日デモで被害に遭った日系のショッピングセンター=中国江蘇省蘇州(共同)

2012年9月、反日デモで被害に遭った日系のショッピングセンター=中国江蘇省蘇州(共同)

 【上海=河崎真澄】中国商務省は16日、海外からの昨年の対中直接投資(FDI、実行額ベース)が1117億2000万ドル(約9兆8500億円)と、前年に比べて3.7%減少したと発表した。前年割れはリーマン・ショックの影響を受けた2009年以来、3年ぶり。欧州債務危機のあおりに加え、中国の成長減速や賃金高騰、反日デモ暴徒化など“チャイナリスク”の広がりが背景にある。

 日本からの対中投資は東日本大震災後、部品供給網の再構築などが昨年前半に集中したことから、73億8000万ドルと同16.3%増えたが、11年の同55.0%を大きく下回って、急ブレーキがかかった格好だ。日本企業は東南アジアに投資の軸足を移し始めており、対中投資は鈍化しそうだ。

 日本を含めたアジア10カ国・地域からは同4.8%減、欧州連合(EU)加盟27カ国からは同3.8%減と、いずれもマイナスに転じた。米国からは4.5%増と伸び悩んだ。輸出と並んで中国の成長エンジンだった海外からの直接投資の頭打ちは、景気回復の足を引っ張ることになる。

 昨年12月の単月ベースでは、前年同月比4.5%減と7カ月連続マイナス。昨年は5月の同0.05%の微増を除けば、すべての月で前年を下回っている。

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