麻生副総理:デフレ脱却「3年以上かかる」との認識示す
毎日新聞 2013年01月15日 21時26分(最終更新 01月15日 21時52分)
麻生太郎副総理兼財務・金融担当相は15日、12年度補正予算案を決定した臨時閣議後の記者会見で、政権が最優先課題とするデフレ不況からの脱却について、「3年以上かかる」との認識を示した。さらなる経済対策の可能性についても「状況次第だ」と述べ、欧州など世界経済の動向によっては検討する考えを表明した。今後も、財政支出拡大の可能性が高まりそうだ。
麻生財務相は08年に首相に就任した際、「日本経済は全治3年」と述べ、その間は経済再建を優先させる考えを示していた。この日の会見では「(当時は)3年と言っていたが、(民主党政権の)3年間でくちゃくちゃにされているから、もう少し時間がかかる」と述べた。今回の経済対策で5.2兆円の国債を増発したことには「経済の再生、不況の脱出の優先順位が一番だ」として、やむを得ないとの認識を示した。【清水憲司】