「また大徹か」湊川審判、今度は誤信指摘…初場所４日目

　◆大相撲初場所４日目（１６日・両国国技館）　三段目の取組で土俵を割る前に行司が軍配をあげる珍事が起きた。西１０枚目・佐田錦（３１）＝出羽海＝と東１１枚目・木瀬乃若（２４）＝木瀬＝の一番で木瀬乃若は土俵際で残したが、行司の式守一輝が佐田錦に軍配をあげた。

　すると向正面赤房下の湊川審判（元小結・大徹）らが一斉に「出ていない」と物言い。協議の結果、大鳴戸審判長（元大関・出島）が「勝負がついていないのに行司さんが止めてしまったので取り直し」とアナウンス。湊川審判と言えば昨年九州場所９日目の日馬富士対豪栄道との一番で前代未聞の「やり直し」の要因のひとつとなっただけに館内からは「また大徹か」という声が漏れた。

　取り直しの一番は寄り切りで佐田錦が勝利。行司は「出ているように見えた。すいません」。今回は誤審を食い止めた湊川審判は「みんな『出ていない』と言った」と説明していた。