東日本大震災:福島第1原発事故 京大助教・小出さんが仙台で講演 原発廃絶訴え「子供たちを被ばくさせない」 /宮城

毎日新聞 2013年01月17日 地方版

 「原発はいらない」などの著書で知られる京都大助教の小出裕章さんがこのほど、「福島原発事故に関して、若い人たちに対するお詫(わ)びと期待」と題して仙台市青葉区の東北学院大で講演。学生ら約400人を前に「私の願いは子供たちを被ばくさせないこと。子供には原子力を選んだ責任も事故を起こした責任も無い」と、原子力発電の廃絶を訴えた。【三浦研吾】

 冒頭、「原発事故を防げなかったことを、特に若い人たちに深くおわびしたい。本当に申し訳ありませんでした」と謝罪。その上で、東京電力福島第1原発事故で大気中に放出されたセシウム137の量は広島原爆の168発分と説明し、「原子力をやめても水力と火力があれば電気は足りる」と訴えた。

 さらに「今回の事故を引き起こした猛烈に重たい責任は東電、政府、原子力産業にあり、原子力の旗を振った学者にもある」と話したうえで、「皆さんは“無罪”なんですか。日本は原子力をやると決めて、政府も大企業もマスコミも『原発は絶対安全。原子力をやらなければ未来は無い』という宣伝を流し続けた。それにだまされたとしても不思議ではない。皆さんは『だまされた』と言ってもいいが、それでも皆さんに責任が無いわけではい」と問いかけた。

 参加した同市泉区の同大学3年、石森海生美(あいみ)さん(23)は「小出さんが最初におわびをされて驚いた」、同市青葉区の1級建築士、庄子光好さん(69)は「原発はもともとあってはいけないもの。電力を経済と絡めて論じる人がいるが、それは次元が違う話でおかしい」と話していた。

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