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2013年1月16日(水) 東奥日報 ニュース



■ ガラス固化試験の結果公表

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B系統炉のガラス固化試験の結果について説明する原燃の石原課長(左)と中村部長
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 日本原燃は16日、六ケ所再処理工場・B系統ガラス溶融炉のガラス固化体(高レベル放射性廃棄物)製造試験のうち、本格的な試験に当たる「ガラス固化試験」の結果を公表した。炉内の状況を詳細に把握し、温度管理の徹底により試験は順調に推移した−と説明。原燃の担当者は「(もう一つの炉である)A系統炉でもしっかり試験できる見通しはある」と述べた。4月か5月にも、A系統炉のガラス固化試験に着手する予定だ。

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 B系統炉の試験は昨年12月7日に開始。今年1月3日まで約1カ月にわたり、ガラス温度などが安定した状態を維持できるかを見極める「安定運転確認」、炉の最大処理能力である1時間当たり70リットルの高レベル放射性廃液を供給して運転できるかを確認する「性能確認」を行った。

 実際の操業を見据えて、3種類の廃液を混ぜた溶液を使う、廃液の流量を上げて短い工程で最大処理能力に到達する−などの条件を設定。「安定運転の観点ではより制御が難しい」(石原紀之保安管理課長)条件下だったが、試験はトラブル無く終了した。

 順調に進んだ要因として、温度管理の徹底を挙げた。過去のトラブルを教訓に、炉内部に温度計を追加するなど対策を講じたことで、炉内の状態を詳細に把握し、加熱のための適切な電力調整ができるようになった。今回の試験でも管理目標の範囲内で温度を制御できたという。

 一時ガラスの流下が鈍る事象も起きたが、温度制御、金属製の直棒を炉底部のノズルに入れる回復策により解消した。中村裕行理事・再処理計画部長は「炉内観察で流下不調の原因を調べ、ガラス固化技術の成熟を図りたい」と述べた。

 A系統炉の試験計画は、B系統炉の試験評価などを基に検討する方針。

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