『夢を追う若者』を１０００時間以上も追い続けた企画もようやく終了しました。正直な私の感想を書くとするならば、
若者たちは「夢を叶えていない」と思います。
言うなれば、
『失敗』
その一言に尽きると思います。
言い訳になるが、この『失敗』を「本当の失敗」とするか、
「反省点として次に繋げる」かは、今後に掛かっていると思います。
そして「失敗の原因」は、全ては運営と呼ばれる制作陣の責任である。
一番大きな失敗は「組織作り」がしっかりと出来ていなかった事！
アースマラソンと比較すると、
本部と言われる東京チームは、それはしっかりとした組織で、
そのおかげで私は安心して旅を続けられたし、
寛平さんをサポート出来ていたように思います。
それに比べ今回の企画の組織は、
予算の都合もあるが、
本部と言うものがあるのかないのかはっきりとしないし、
その結果、現場でいろいろと考え行動することが多く、
客観的な視点で企画を見れず、
本人たちが気づくか気づかないかは別として、
仕掛けと言われる演出が満足いくほど仕掛けられませんでした。
２つ目は歳のせいにはしたくないが、
ジェネレーションギャップを見誤った（考えていなかった）ことです。
私の幼少時代はテレビのチャンネル争い１つとっても、
自分を主張しなければ見たいものも見れず、欲しい物も手に入れられなかったが、
今回の企画に参加した出演者たちは、
日本という国が円熟期というか、飽食の時代に入った子供たちで、
自己主張をしなくても手に入れることが出来る、
もしくはもらえるという事から、
自ら考え行動する事が苦手で、
さらには何かの企画を伝えても、
その企画の「本当の意味」を見つけられずにいました。
そのことに関して、運営は「何で気づかないんだ、何で分からないんだ」と
地団太を踏むことが多く、
いろいろな仕掛けが後手後手に回ってしまいました。
後半に関しては安易な手法ではあるが、
マスクマンが登場し、意味を伝えることをしていました。
しかしそれでも本当に理解していたかは分かりません。
例えば「カレンダー撮影」
マスクマンは本人たちに来場者数を増やしたい、
コメントを増やしたいと説明しましたが、
本当はそれぞれに裏テーマと言うものがありました。
ある人は、今まで着た事もないような水着や衣装を着る事で
自分の殻を破り、新しい自分をカメラを通して見つけてほしかったし、
ある人は、プロとしてファンを喜ばせるという事がどんな事なのか、
喜んでもらうためには自分のやりたいことばかりではダメで、
求められることをやる事がプロなんだと気づいてほしかったし、
ある人は、今まで自分のやってきた事と違うことをする事で、
自分が本当に好きな事を突き進むことが、
どれほど大変で、どれほど幸せなことなのかを知ってほしかったからです。
しかし若者たちは「やらされている」「夢とは関係ない」と感じてしまったようです。
『夢を追う若者』に関して言うと、
「直接的に夢に向かう」事と、
「間接的に夢に向かう」事の２つの軸が存在していました。
直接的な方は、誰が見ても一目瞭然の頑張りに繋がりますが、
間接的な方は、今までと同じでは今までと同じ結果しか望めないからこそ、
「自分探し」や「新しい自分への変革」といった企画を考え、
それが間接的に夢に向かう企画に繋がっていました。
そういうものをいくつも仕掛けた、しかしうまくいかなかった。
『意味を見つけること』『何かを自らが掴もうとすること』
この点に関して、ヒントや手助けがあったものの、
私は自分で考え、自分で掴んできたという自負があります。
しかし企画で感じた飽食の時代の子たちはそれが違っていたし、
それがジェネレーションギャップを見極められなかったことだと思います。
運営として組織作りをしっかりと出来なかった、
出演者の性格を把握し切れなかった、しっかりと向き合えなかった、
時代背景を見誤った、、、、
運営の1人として、現場の責任者として、
充分すぎるくらい彼たちの夢を掴むための協力が出来なかった、
だから最後に泣けなかったのだと思います。
夢を叶えていても、いなくても、がむしゃらになってほしかった、
がむしゃらになっていたならば、きっと最後の瞬間は泣いていたと思います。
そしてそんな姿を見て泣きたかった！
この企画の「失敗」それは「泣けなかった」の一言に集約されていると思います。
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