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一生成仏抄 パート4

海の文化と村の文化3  於保哲外
 
2からのつづき
 
「御本尊」と言いますが、「本尊」というのは「根本尊敬(こんぽんそんぎょう)」を略した言い方ですね。この根本の「本」と、尊敬の「尊」で「本尊」ですね。
 
これは池田先生の指導ですが、「何を根本として尊敬するのか。それは自身の生命である」。自分の生命を根本として尊敬する。根本ですから、何かができるから尊敬するのでもなければ、大失敗をしたから尊敬できないのでもないのです。
 
どんな境遇にあろうとも自身の生命の尊敬から出発する。これが御本尊を持(たも)つということです。これが大聖人の仏法なんですね。
 
この中で自分のことを100点と思う方?(笑い)ありがとうございます。
素直な方が多いですね。まだ、手があがらない方がいるようですから、最後に一つだけ。
 
御書の中に「然れば久遠実成の釈尊と 皆成仏道の法華経と 我等衆生との三つ 全く差別無しと解りて 妙法蓮華経と唱え奉る処を 生死一大事の血脈とは云うなり、此の事 但日蓮が弟子檀那等の肝要なり 法華経を持つとは是なり」(御書P1337)。
 
これは有名な生死一大事血脈抄の一番重要な御文ですね。この中で「久遠実成の釈尊」とは大聖人のことですね。「皆成仏道の法華経」とは御本尊。「我等衆生」というのは自分自身。したがって、大聖人と御本尊と自分自身がまったく差別なしと解りて(信じて)、南無妙法蓮華経と唱え奉るところに生死一大事の血脈があるのです。
 
したがって、自分のことを60点と見る人は、御本尊のことも60点、大聖人も60点ということになりますね。まったく差別無しですから。こういうのを謗法って言いません?
いや、大聖人や御本尊は100点だけど、私は60点だと思う人は、「全く差別無し」と信じません、ということになりますから、こういうのを不信というでしょ。したがって、自分のことを100点と信じない人は、謗法不信の人になるんですね
この御文の後ろに「謗法不信の者は『即断一切世間仏種』とて仏に成るべき種子を 断絶するが故に 生死一大事の血脈 之無きなり」(御書P1337)。「謗法不信の者は」、自分を100点満点と信じられない人は、「即断一切世間仏種」。すなわち、一切世間の仏に成る種を断つ人だ。
 
法華不信の者は「其人命終入阿鼻獄」と説かれたれば定めて獄卒迎えに来つて手をや取り候はんずらん」(御書P1337)。したがって、臨終のときには、地獄の獄卒が手を取り迎えに来るでしょう。
 「所詮臨終只今にありと解りて 信心を致して 南無妙法蓮華経と唱うる人を 「是人命終為千仏授手令不恐怖不堕悪趣」と説かれて候、悦ばしい哉 一仏二仏に非ず 百仏二百仏に非ず 千仏まで来迎し 手を取り給はん事 歓喜の感涙押え難し」(御書P1337)。
 
自分を100点満点の仏なんだと信じて喜び、大安心の境地で生きる人は千仏までも来迎し、臨終を支えてくれる。「歓喜の感涙押え難し」。獄卒が迎えに来る方か、千仏が迎えに来る方か、どちらがいいですか。ここで手が上げられない人はもう二度と上げられないでしょうから、覚悟してください。
 
では最後に聞きたいと思います。半分脅迫ですけどね、私が脅迫しているんじゃないですよ。大聖人の仰せですからね。「自分自身のことを100点満点だと思う方?」(爆笑)。ありがとうございました。
「偉大な仏が今ここに座っていらっしゃる」とまず決めるんです。決めるということは勇気が要るでしょう。これが勇気ある信心です。「偉大な仏なんだ」と心の底から思うことこれが「南無妙法蓮華経は歓喜の中の大歓喜なり」ということなんです。
 
始めて我心(自分の生命が)本来の仏なり(もともと仏なんだ)と知る(信じる、実感する)を即ち大歓喜と名く所謂南無妙法蓮華経は歓喜の中の大歓喜なり」(御書P788)とおっしゃっているんですね。この後「偉大な仏様がお歩きになっているんだ」と思いながら帰りましょう。「偉大な仏様が鏡に姿をお映しになって、その生命を讃嘆していらっしゃる」。これが勤行唱題の本来の意味なんです。
 
たぶん、これを人に言うと、「傲慢だ」と反論にあうでしょう。その時に、また、「村の文化」に戻ってしまっては困るので、お話しておきます。
 
「傲慢」「慢心」の「慢」とは、人と自分を比べて、自分のほうが優れていると見る心です。すなわち、慢心の人はいつも、人と自分を比べて、私のほうが立派だ、私のほうが金持ちだ、私のほうが良く頑張っている、と言って、自分の優位性を確認することによって安心しようとする、この生命の働きを「慢」というのです。
どうして、人と比べて安心したがるか、はこの生命の奥底に不安があるんです自分への不信がある。劣等感があるんですしたがって、自分の優位を確認してちょっと安心してもすぐに不安になるから、また、次の人をつかまえて「俺の方がすごい、私の方が立派よ」と、これをいつも続けている人を「慢」というんですね。
 
すなわち、慢心の心の奥底には、劣等感と自己不信がある。一番良い例が日顕ですね。劣等感の塊なんです。池田先生が世界で大活躍されて帰ってきて、その模様を報告しても、「ご苦労様」の一言が言えない。どうしてか?劣等感があるからです。「俺の方が偉いんだ」と思わないと安心できませんからねぎらい言葉が出てきようがない。

一方、一流といわれる人物は、「実るほど、頭を垂れる、稲穂かな」。一流人物ほど腰が低い。人を尊敬します。そういう人は自分自身に「自信と誇り」を持っている。その「自信や誇り」は人から認められているから持っている「自信や誇り」ではないですね。世間が見向きもしない先駆的なことをやって、やがて、世間がついてきて認めるんです。
すなわち、もともと自分自身に「自信と誇り」を持つ生き方が一流。すなわち、「自分が偉大な仏なんだ」と「100点満点なんだ」と見ることは、一見、慢心に見えるけれども、実は、それは一流の生き方なんです。
 
だけど、これは慢心に似ているから、これを「法華の慢」という。「法華の慢」は正しい。根本が、慢心と正反対ですから正しいんです。池田先生が、「皆さんが仏です。騙されてはいけませんよ。」と何回もおっしゃいました。だけど師匠の言っていることを信じない人が多い。
 
「本当は違うんだけど、先生は我々を激励するために『皆さんは仏だ』と言っている」と受け取る。師匠の言うことをたとえ激励と言いながらも、本当は信じない。これこそ傲慢ではないでしょうか。一見、慢心に見えるんです。また、ずうずうしい、図太いというのは人から嫌われるように思うんです。だけど、これで行くと不思議に開けてくる。そういういろんな例を見るにつけ実感するんです。
今、多くの真面目な方が行き詰まっていらっしゃる。その根っこに実は「念仏思想」、「村の文化」があるんです。これからの日本は、この「村の文化」では世界から相手にされなくなってくる。自立的な「海の文化」としての法華思想を、いよいよ世界に宣揚をしていく時代が来た。そういう意味で創価学会がその先頭に立つ時代が来ている。その学会の中が「村の文化」で行っていたのでは困りますね。
そういう意味で、寝る時は、「偉大な仏様がおやすみになる」。朝、目が覚めて、それがどんな心境でも、「偉大な仏様のお目覚めだ」。着替えをする時も、また、トイレに行く時も、顔を洗う時も、また、味噌汁を作る時も、「偉大な仏様がお作りになった味噌汁だ」というように、やることのすべてを楽しみながら、味わいながら、自分自身の生命を讃嘆しながら生きていく。
このことを「朝朝仏と共に起き 夕夕仏と共に臥し 時時に成道し 時時に顕本す」(御書P737)。「朝朝(毎朝毎朝)仏とともに起き、夕夕(毎晩毎晩)仏とともに休む」。一瞬、一瞬、喜びの生命で生きる。そこに本当の意味での法華経を身で読む実践がある。
最後に題目を三唱しますが、「自分の生命を讃嘆する唱題なんだ」という思いで、
題目を三唱して終わりたいと思います。
今日は,大変にありがとうございました。
≪終了≫
 
 
いかがでしたでしょうか?
 
次回の一生成仏抄パート5では、創価学会の大幹部が過去に退転し、
攻撃してきた点について、その生命的傾向の推移に焦点をあてた池田先生の分析について載せさせていただきます。
 
 
 
 
 
 
 
 

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