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【大リーグ】

田沢 先発直訴も 「長いイニング投げたい」

2013年1月17日 紙面から

力強いフォームでキャッチボールする田沢=沖縄県宜野湾市で(臼杵秀之撮影)

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 レッドソックス入りして5年目を迎える田沢純一投手(26)が16日、先発転向に強い意欲を見せた。楽天に入団した斎藤隆投手(42)=前ダイヤモンドバックス=とともに沖縄県宜野湾市で行っている合同自主トレを公開。解任されたボビー・バレンタイン氏に代わって就任したジョン・ファレル新監督(50)に先発復帰を直訴する考えを示した。メジャー1年目には先発で勝ち星も挙げており、原点回帰で躍進を期す。

 米国に移って5年目のシーズンを先発マウンドで迎えるかもしれない。南国の地でじっくりと調整を続けている田沢はスターターへの思いを隠さなかった。

 「先発には先発の、中継ぎには中継ぎのやりがいがある。基本的には球団の方針に従うつもり」と前置きしつつ「もし監督と話す機会があれば、長いイニングを投げたいということは言おうと思う」。新監督のファレル氏はブルージェイズの前指揮官。その前はレッドソックスで投手コーチを務めており、田沢とは師弟関係だった。対話型の指導者としても知られ、強気の“直訴”が実を結ぶ可能性もある。

 もちろん、不安がないわけではない。2010年4月に右肘靱帯(じんたい)の再建手術を受け、復帰後はすべて救援登板。「手術をしてから100球以上投げたことがないのは不安材料」と語るように長いイニングへの対応は未知数だ。それでもレンジャーズのダルビッシュ有投手と同い年の26歳。今が伸び盛りと言えるだけに、もともと適性があった先発投手に再挑戦する価値は十分にある。

 昨季はメジャー初セーブを挙げるなど自身最多の37試合に登板し、防御率1・43をマーク。「僕自身が想像できないぐらい、いい1年になった」という活躍でチームに欠かせない存在となった。08年のオフに日本プロ野球を経ずにメジャー契約を直接結んだ唯一の日本人。ボストンの地元紙でも先発待望論が掲載されるなど、チームで最も期待されている若手投手といえる。

 今季は背番号も「63」から「36」に変更。同僚だった松坂大輔投手(32)=現FA=が去ったフェンウェイパークの先発マウンドに立つ資格は十分に持っている。 (臼杵秀之)

 

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