大島渚監督が死去……坂本龍一、岩井俊二監督ら各界から追悼コメント続々
坂本は「戦場のメリークリスマス」(1983年)で音楽を手掛けたほか、同監督から役者としても起用され、ヨノイ陸軍大尉役を好演。以後も同監督作「御法度」(1999年)で音楽監督を務めるなど、信頼関係を築いた。“恩師”の訃報に触れた坂本は「Requiescant in pace, Oshima-san(大島さん、安らかに)」と、言葉少なにつづっている。また、「戦場の~」公開時には坂本と結婚していた歌手の矢野顕子も、Twitter上で「戦メリの頃、御夫妻にいろいろとお世話になりました。お互いへの愛にあふれたすてきな御夫婦でしたよ」と、故人との思い出を振り返った。
映画監督の岩井俊二氏も、Twitter上で「大島渚監督‥‥ご冥福をお祈りいたします」とツイート。タレントの松尾貴史は、「大島渚さんと哲学の径を歩いた。吐き捨てる様に『こんなところに哲学は無いっ!』と仰った。脳梗塞で発音が不自由になった大島さんを真似るのは不謹慎過ぎると思い控えていたら『敢てそれをやるのが批評だろう!』と叱られた」と、思い出を振り返るとともに、「表現者の覚悟として真っ当な言葉だと思った。大島さん、有難うございます」と、故人を偲んだ。
そのほか、コラムニストの中森明夫氏は、論客としても知られた大島監督の訃報に、「確実に日本が、論壇が、映画界が面白くなくなる」と残念さをにじませた。
大島渚監督は1959年「愛と希望の街」で映画監督デビュー。阿部定事件を描いた「愛のコリーダ」(1976年)や、デビッド・ボウイ、ビートたけし、坂本龍一が共演した「戦場のメリークリスマス」(1983年)など話題作を次々に発表し、その人気は日本にとどまらず世界中におよんだ。享年80歳。
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