［国際］ＮＹ州で銃規制強化法成立　米小学校乱射事件後、全米で初＋（1/2ページ）（2013.1.16 20:37）

　【ニューヨーク＝黒沢潤】米ニューヨーク州下院は１５日、弾倉に装（そう）填（てん）できる弾丸を従来の１０発から７発以下に制限するなどの銃規制法案を可決した。同案は１４日に上院で可決されており、クオモ知事の署名を経て成立した。

　東部コネティカット州の小学校で起きた銃乱射事件後、銃規制を強化する法律が成立したのは初めて。米メディアは「米国で最も厳格な州法」と報じている。

　ＡＰ通信などによれば、法案は共和党が優勢な上院と、民主党が優勢な下院の双方で、圧倒的賛成多数で可決された。

　同法は、精神的な病歴を持つ患者が銃で他人を殺傷する恐れがあるとき、医療関係者に行政当局への通報を義務付けている。インターネットを通じた銃の売買も禁じた。また、家族以外の個人間で銃を売買する際、厳格な身分照合が必要となるほか、実弾を購入する際も同様の措置が必要となる。

　昨年１２月下旬、ニューヨーク州ウェブスターの火災現場に駆け付けた消防隊員２人が射殺された事件を受け、現場で初期対応にあたる当局者らを射殺した場合、仮釈放なしの終身刑が科されることになる。