国際【から(韓)くに便り】ソウル駐在特別記者・黒田勝弘 中国は韓国の富士山+(2/3ページ)(2013.1.16 03:26

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【から(韓)くに便り】
ソウル駐在特別記者・黒田勝弘 中国は韓国の富士山

2013.1.16 03:26 (2/3ページ)韓国

 中国があれだけ大きくなり、影響力を拡大しつつあるなか、隣国の韓国としては中国の存在を気にせざるをえないのは当然である。歴史的にみても19世紀末、日清戦争で清(中国)が日本に敗れるまで朝鮮半島は中国の支配下にあった。

 この地が中国大陸の動向に敏感かつ目ざといのは日本の比ではない。この「目ざとさ」で民族として生き残ってきたといっていい。

 財閥・現代グループの御曹司で昔から大統領になりたがっている、朴氏と同世代の鄭夢準(チョン・モンジュン)氏も最近、「韓中議員外交協議会会長」に就任した。昨年までは「韓米議員外交協議会会長」だった。早速、米国から中国に“乗り換え”たのだ。

 韓国の政治や外交は今、目ざとく中国になびきつつある。マスコミや識者は米中の間で「均衡外交」とか日中の間で「調整役割」などと威勢がいい。韓国が日中の対立をどう“調整”してくれようというのかなかなか想像できないが、これから「中国の威」を借りて米国や日本にモノ言おうというのだろうか。

 ところで韓国に長く住んでいて、韓国人は本音のところでは中国を好きではないように思う。むしろ嫌いなのではないか。韓国の中華料理はまずいし漢字も捨ててしまったし…。いわゆる中国モノへの大衆的関心など見当たらない。

 日本では浅田次郎、北方謙三、宮城谷昌光氏ら人気作家による中国史を舞台にした歴史小説が無数に出版されているが、韓国にはそんな文化現象はない。

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