ＵＡＥで再生可能エネルギー会議開催

1月16日 6時23分

世界有数の産油国で原油を電力の生産に充ててきたＵＡＥ＝アラブ首長国連邦は、高まる電力需要に対応するため、再生可能エネルギーを推進する国際会議を開き、各国に積極的な投資を呼びかけました。

この会議は、ＵＡＥ政府が主催して首都アブダビで１５日から３日間の日程で始まったものです。
世界有数の産油国のＵＡＥでは、これまで原油を電力の生産に充ててきましたが、人口の増加と都市化に加え海水を淡水化するために電力需要が急増しており、再生可能エネルギーの推進が国家的な目標とされています。
また、原油を国内の発電に充てる状況が続けば、将来、輸出に回す原油が減少してしまうとして、各国にも協力を求めています。
会議ではモハンマド皇太子が、「ＵＡＥは半世紀にわたり世界中にエネルギーを供給してきた。今後も安定的に供給したい」と述べ、再生可能エネルギーへの積極的な投資を呼びかけました。
これに対し会議に出席したフランスのオランド大統領は、「さらなる投資を進めていく」と述べ、フランスの技術の売り込みに向けトップ外交を展開しました。
会議に併せて開かれている企業の展示会には、日本を含む各国から６５０以上の企業が出品しており、会場を視察した資源エネルギー庁の高原一郎長官は「各国ともこの分野のビジネスに乗り込んでいきたいという気持ちが強い」と述べ、日本企業の進出を支援していく考えを示しました。