第4回「放射性物質による環境汚染の現状と修復をリスクの視点から考える」
実施日:2012年6月24日(日) 14:00〜16:00
会場:緑が丘文化会館
主催:目黒区教育委員会
講師:(独)産業技術総合研究所 保高徹生氏
土壌中におけるセシウムの話がメインでした。
保育園児と乳児を持つ二児のパパ。放射性物質の汚染について、心配する姿は
我々と重なります。
現在も毎週に様に福島に通い、除染の現状、農地における汚染低減の取り組みを
通して得られた知見をアニメーションスライド等で分かりやすく解説して頂きま
した。
著作権の関係から、当日のスライドは直接公開できませんが、保高先生のウェブ
サイトには、研究成果、セミナーの資料が数多く発表されています。是非ご覧ください。
質疑応答ピックアップ
Q:この近辺の側溝の土壌の汚染は、少ないところで約1000Bq/kg、高いところ
で約5000Bq/kg(いずれもCs134、Cs137合計)あった。両者を比較すると、1000Bq
は砂状、5000Bqは細かい土埃。重量当たりの表面積の違いと思っていたが、今日
の講義では粘土質は特にセシウムを内部に取り込む性質があるとあった。そうい
うことか?
A:確かに表面積が大きいということもあるが、内部に取り込む性質で高くなり
やすい。雲母が含まれていると確実に内部に取り込む。
Q:子どもたちがすごい土埃が舞う中で運動をしている。内部被曝を心配している。
A:アメリカのEPA、日本の環境省によると、呼吸によって取り込む土壌は0.2g/日、
誤って食べてしまう事が10g/回が2回/年となっている。
これにベクレルからシーベルトの換算を行い、被曝寄与率0.5~3%程度と算出した。
僕も初めは心配したが、いろいろ計算して問題ないレベルと考えている。
セシウムは土に強くくっついているので、生物学的半減期より早く、
そのまま排出されると考えている。
[2012/6/30 公開]