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専門家“夢の飛行機 マイナス面も”
1月16日 18時42分

専門家“夢の飛行機 マイナス面も”
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最新鋭旅客機のボーイング787型機でトラブルが相次いでいることについて、専門家は、787型機は夢の飛行機だが、新しい技術には必ずマイナスの面もあり、徹底的に原因を調査すべきだと指摘しています。

ボーイング787型機は、燃料費の高騰に苦しむ航空各社の要望を受け、低燃費を徹底的に追求し開発された最新鋭機で、燃費は従来の飛行機より20%も向上しています。
このため、777型機では主翼部分だけだった「複合材」と呼ばれる炭素繊維を使った特殊な素材を、主翼だけでなく胴体にも使うことで機体を軽くしました。
さらに、低燃費を実現するため、エンジンの動力で動かしていたシステムを電気駆動に切り替えました。
例えば、上空でも機内の圧力を一定に保つため、従来はエンジンから客室に高圧の空気を送っていましたが、787型機では、家庭の冷暖房のように電気で空気を圧縮する方法に変えることで、エンジンの動力をより効率的に飛行に使えるようにしています。
このほか、かじを動かす油圧ポンプや、翼の凍結を防止する装置も電気駆動に切り替えています。
電気を多用した結果、配線にはより強い電流が流れるようになり、バッテリーの容量も大きくなりました。
全日空の元機長で航空評論家の前根明さんは「燃費の面では確かに『夢の飛行機』だが、新しい技術には必ずマイナスの面もある」としたうえで、「787型機は、『電気の化け物』と呼ばれるほど電気を多用しており、システムが複雑・巨大化している。大量の電気が流れるとトラブルが起きる可能性も高くなるので、効率化のつけが今になって出てきているのではないか」と分析しています。
またトラブルについて、前根さんは「もはや初期故障と呼べる段階は過ぎており、航空会社やメーカー、それに航空当局は、今回を最後のチャンスと捉え、徹底的に原因を調査し、問題を取り除かなければ、より大きなトラブルや事故につながりかねない」と指摘しています。
さらに、今回のケースについては「火災の前兆とも言える煙の警報は、パイロットにとって非常に恐ろしいものだ。電気系統が焼け操縦室の計器が表示されなくなれば、飛行の安全に大きく関わるので、今回のようにすぐに高度を下げ最寄りの空港に降りるのが鉄則だ」と話しています。

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