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入浴中の急死 推計1万7000人1月10日 4時38分
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入浴中に突然、心肺停止となって亡くなった人は、おととし1年間で、高齢者を中心に全国でおよそ1万7000人に上るという推計がまとまりました。
推計したのは、東京都健康長寿医療センター研究所の高橋龍太郎医師の研究グループです。
研究グループが、東日本の23都道県の362の消防本部の協力を得て初めて調べたところ、おととし1年間で、入浴中に心肺停止状態となり救急搬送された人が、65歳以上で4252人いたことが分かりました。
月別では、1月が18.2%と最も多く、12月が17%、2月が13.5%と、寒さが厳しい時期が多く、年齢別では75歳以上がおよそ8割を占めました。
このデータのほか、浴槽の中などですでに死亡し、搬送されなかったケースも含めて推計したところ、入浴中に亡くなった人は全国で年間およそ1万7000人となりました。
亡くなる原因の多くは、寒い脱衣所と熱いお湯が入った浴槽の中の温度差で、血圧が急激に変化してショック状態になる、いわゆる「ヒートショック」とみられるということです。
高橋医師は、「脱衣所や浴室に暖房器具を置いたり、入る前にシャワーで湯気を出したりして室温を暖かくするとともに、浴槽のお湯はあまり熱くしないなど、体温との温度差を大きくしない環境でお風呂に入ってほしい」と話しています。
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