北九州 がれき受け入れ3月で終了1月10日 20時39分
東日本大震災で出た宮城県石巻市のがれきについて、北九州市での受け入れが当初の予定より早まってことし3月で終わることになり、宮城県の副知事が10日、北九州市の市長を訪ねて感謝のことばを述べました。
東日本大震災で出たがれきの広域処理で、宮城県石巻市のがれきは、去年9月から北九州市が受け入れて焼却し、先月までにおよそ1万2200トンが処理されています。
計画では、来年3月まで受け入れが続く予定でしたが、宮城県内だけで処理できるめどが立ったことから当初の予定より早まってことし3月で終わることになり、感謝の気持ちを伝えるため、宮城県の若生正博副知事などが10日、北九州市役所に北橋健治市長を訪ねました。
宮城県の若生副知事は、「いちばんの課題だったがれきの処理で、北九州市はいち早く支援の手を差し伸べてくれました。心から感謝したいと思います」と述べました。
これに対して、北橋市長は「がれきの処理にめどがついたと聞き、大変うれしく思います」と話しました。
宮城県によりますと、県内だけで処理できるめどが立った理由について、仮置き場のがれきの中に不燃物の土砂が多く混ざっていたことや、津波の被害を受けて解体される家屋の数が想定よりも少なかったことなどが挙げられるということで、「県内だけで目標の来年3月までの処理が可能と判断した」と話しています。
宮城県の村井知事は「およそ1年にわたり北九州市にがれきを受け入れてもらったおかげで、順調に処理が進んでいる。心から感謝したい」と述べました。
そのうえで、「詳細に試算したところ、可燃物は北九州市に来年度以降お願いしなくても対応できる見込みになった。自分たちの力で処理完了の目標としている来年3月までにすべて処理できるよう努力していきたい」と述べました。
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