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核融合実験装置の建設本格化へ1月15日 5時35分
次世代のエネルギーといわれる「核融合エネルギー」を研究している茨城県那珂市の研究施設は今月下旬ヨーロッパで開発された大型の機器を運んで新たな実験装置の建設を本格化させることになりました。
那珂市にある日本原子力研究開発機構那珂核融合研究所では原子核どうしが高温で融合したときに膨大なエネルギーを発生する「核融合」の実用化を目指して、研究を進めています。
この研究に向けて日本とEUは新たな実験装置を那珂市に作ることになり、ヨーロッパで開発された大型の機器が今月下旬、日本に運ばれ那珂核融合研究所に設置されることになりました。
建設される実験装置、「JT-60SA」は核融合反応を実現するため、2億度から3億度の高温で原子核と電子がバラバラになるプラズマと呼ばれる状態を作りだすことができ、6年後の実験開始を目指して建設が進められるということです。
原子力機構によりますと、実験の開始時には、那珂市の施設が研究の拠点となり国内やヨーロッパから400人前後の研究者が集まるということで、日本やEUやアメリカなどが共同でフランスで建設している核融合の国際実験炉、「ITER」と連携した研究が行われることになっています。
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