正月休みが終わり仕事が始まっても、胃がむかつく。スーツがきつい……。年末年始はおいしい誘惑が続き、ついつい暴飲暴食をしがちだ。その結果は胃腸とウエスト周りに現れる。なのに新年会の予定を入れている。こんなとき、疲れた胃腸を回復し、正月太りを解消するには、どうしたらよいのか。この時期にとりたい食材と手軽な運動の例をまとめた。
おせち料理は冷蔵庫がない時代に生まれた保存食なので、糖分や塩分が多い。餅のカロリーも2個でご飯1杯分。帰省中は親族や友人との外食、飲酒の機会も増える。ここに落とし穴がある。
ビタミンU効果
胃腸診療の専門医、江田クリニック(栃木県岩舟町)の江田証院長によると、弱った胃腸にはキャベツがよいという。「市販の胃腸薬にも含まれるビタミンUを多く含み、胃酸の分泌を抑える効果がある」。ビタミンUはレタスやセロリにも含まれている。
傷ついた胃の粘膜を保護するにはムチンがよいとされる。オクラやヤマイモ、サトイモ、納豆などのネバネバに含まれている。たんぱく質の消化吸収を助ける効果や整腸作用もある。
サンマやイワシなどの青魚に含まれるEPA(エイコサペンタエン酸)も胃の粘膜を保護する働きがある。血液中のコレステロールを減らす効果もあり、生活習慣病の予防の点でもとりたい成分だ。Aなどのビタミン群も効果がある。
胃もたれや胸焼けなどが続くときは、足三里と呼ぶツボを押すと改善するという。膝の皿の外側にあるくぼみから指3本下付近にある。人さし指と中指をそろえて5秒かけて10回ほど押す。
弱った胃腸の対策がわかれば、次は正月太りの解消だ。熊本大学の都竹(つづく)茂樹教授が勧めるのは、オフィスや家庭でこまめに運動することだ。朝昼晩と細切れでも1日に10分間やれば効果があり、会社通いが始まっても取り組みやすい。
一例として、いすを使ったチェアスクワットを挙げる。筋力トレーニングでやるスクワットと違い、「1、2、3、4」と数えながらゆっくりと立ち上がり、同じように腰をかがめる。立ち上がったときは膝を伸ばしきらず、腰をかがめた姿勢では椅子に尻をつけないのがポイントだ。
正月太り
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