南米の日系人社会の内9割が日本敗戦のニュースをデマと信じる勝ち組だった


Bookmark this on Hatena Bookmark
Bookmark this on Yahoo Bookmark
Share on Facebook
Share on FriendFeed

勝ち組(日本は勝った)と負け組(日本は負けた)の対立/第二次大戦後のブラジルの日系人社会
ブラジルなどの日系移民社会において、日本が第二次世界大戦に勝ったと信じていた人々は勝ち組(かちぐみ)と呼ばれ、日本が負けたと認識していた負け組との対立があった。第二次世界大戦直後の時点で、日本人移民の内9割が日本敗戦のニュースをデマと信じる勝ち組であったと伝えられる。

勝ち組-日系移民社会/wikipedia
南米(主にブラジル)及びハワイの日系人社会において、太平洋戦争終結後、情報の不足により日本がアメリカ合衆国に勝ったと信じていた人々の集団を勝ち組と呼んだ。その逆で、日本が負けたと思っていた人たちは負け組と呼ばれた。この対立を利用して、偽ニュース売り、偽土地売り、偽円売りなど、日本人が日本人をだます詐欺犯罪が続発し、DOPS (ブラジルの特高)の手入れを受ける事態にまで発展した。

ブラジルにおいては1970年代初期まで、勝ち組と負け組の対立による後遺症が存在していた。第二次世界大戦直後の時点で、日本人移民30万人の内9割が日本敗戦のニュースをデマと信じる勝ち組であったと伝えられる。また、高度経済成長期末の1973年に日本に帰国した勝ち組の家族3組が「ほら見ろ、日本はこんなに豊かになっている、やっぱり日本は勝ったんだ。」といった趣旨の発言をしたという。ただし、この当時にはすでに日本の敗戦とその後の復興が一般に知られており、このような発言は日系移民社会においても時代錯誤におちいっていた。

ハワイでは、終戦から10年経過した後も勝ち組は存在したと言われている。その後、正しい情報の流入によって日本の敗戦の現実を知り、自然消滅した。

1946年には、ブラジルの勝ち組と負け組の間で大規模な抗争事件が起こり、死者も出た(参照:日系ブラジル人、臣道連盟)。しかし、戦後数年を経て社会的に問題になる事件は次第に下火になっていったが、一部では騒ぎが十年近く続いた。ペルーでも同様に日系ペルー人の間で両者に抗争が起きた。

勝ち組が発生した原因は、日本が短波で日本国外向けに放送していたラジオ・トウキョウが当時のブラジル移民の情報源になっており、報じられた戦争報道が大本営発表による「日本有利」の戦況をそのまま信じた事、そして戦後になって連合国軍最高司令官総司令部(GHQ)が放送を中止させたためにブラジル移民社会への情報の遮断が起こり、日本の情報が不足したことが指摘されている。

勝ち組(安全厨)と負け組(危険厨)の対立/3.11後の日本社会
3.11後、日本社会において、福島原発事故に関し、楽観的な情報を信じる派と事態を深刻,悲観的にとらえる派との対立が起きた。前者は南米日系人社会における勝ち組、後者は負け組のイメージと重なります。
負け組AERA「放射能がくる」vs勝ち組週刊ポスト「日本を信じよう」
勝ち組週刊ポスト「日本を信じよう」vs負け組AERA「放射能がくる」
事故直後に、週刊ポスト(4/1号)が出した「日本を信じよう」「私たちは必ず力強く蘇る」と、AERA(3/28号)が出した「放射能がくる」という対照的な中刷り広告は勝ち組vs負け組の構図であった。

勝ち組のAERA批判↓

オレユニ
2011年3月19日
「いたずらに怖がることなかれ。今こそ身につけよう原子力発電の正しい知識」に改題させましょう

queenbee
2011年3月20日
マスコミの一部が、原発を変な風に取り上げるから、風評被害も拡大するんだよ! アエラのボケッ!!(怒)

岩田健太郎
2011年3月19日
AERAも不要:一年間不買だな。皆がそのくらいしないと、目が覚めないだろう。

小倉悠加
2011年3月19日
雑誌は大いに買って経済を回したいけれど、AERAだけは不買を呼びかけたい気分にさせられる。センセーショナリズムも節度を持って!これこそ不謹慎!編集部は勉強不足なのか?

当時AERAは、勝ち組から「デマ」「風評被害を煽る」「原子力発電の正しい知識をもっていない」「勉強不足」などと猛烈なバッシングを浴び、謝罪を余儀なくされた。

85歳の福島の老農が田んぼで放射能を抑え込んだ
以下は勝ち組福島農家の話。
「耕してこそ農民」(放射能に克つ農の営み:菅野正寿さん)
「放射能はほとんど米に移行しなかった」(放射能に克つ農の営み:伊藤俊彦さん)
「85歳の老農安川昭雄さん。田んぼで放射能を抑え込んだ」(放射能に克つ農の営み:中島紀一さん)
「除染から営農継続による復興をめざす」(放射能に克つ農の営み:野中昌法さん)

[放射能に克つ農の営み]

放射能の被害は出ない、或いはあったとしても誤差の範囲内だという前代未聞の賭け
放射能の被害は出ない、或いはあったとしても誤差の範囲内だという前代未聞の賭け。
[lazarus]
「放射能の被害は出ない、或いはあったとしても誤差の範囲内だという前代未聞の賭け。不本意ながら、私も、そこのあなたもこの勝者不在の賭けの参加者だ」(lazarus)