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【不妊治療】「卵子バンク」事業 神戸のNPOが開始

1/15 19:15

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第三者から卵子の提供を受け、病気や体質が原因で卵巣の機能が低下した患者に提供する「卵子バンク」の事業に、神戸市の民間団体が乗り出しました。

きょう神戸市内で記者会見した「OD−NET」は、不妊治療に取り組む医師らで作る民間団体です。会見で、「長らく日本では卵子提供は難しい状況だった。アメリカ、韓国など海外に行って出産する人がいる」と現状を紹介しました。「OD−NET」が取り組むのは、卵子を提供してくれる女性を募集し、「卵子バンク」を作ることです。まず、「OD−NET」が第三者の女性から卵子の提供を募ります。その卵子を、病気などで卵子のない女性に提供します。提供を受けられるのは、生まれつき卵巣の機能が低下している「ターナー症候群」や、早発閉経で卵子がない40歳未満の既婚の女性です。また卵子を提供できるのは、35歳未満で子どもがいる女性に限られ、無報酬です。マッチングできれば、国内5ヵ所のクリニックが卵子の採取や体外受精を実施。患者としてすでに20人が登録していて、当面は患者の新たな募集はしないということです。協力医療機関となる「英ウィメンズクリニック」の塩谷雅英院長は、「この方法以外で授かる方法がない人がいる。国内で受けられるのは大きなメリット」と話します。第三者による卵子を募集・提供するのは国内では初めてです。一方で、民間団体が先行することを危惧する声もあります。慶応大学の吉村泰典教授は、「親子関係についての法整備は絶対に必要条件になる。法律が決まっていない状況でこういった医療が行われるのは、いかがなものか」と指摘しています。「OD−NET」には、すでに50件ほど「提供したい」といった問い合わせがあるといいます。今回の取り組みは、日本の不妊治療の新たな突破口となるのでしょうか。

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