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アクション俳優目指す少年が一歩
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真剣な表情で殺陣の練習をする柏崎さん(右)と黒島君 |
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アクションスターを夢見る少年たちが、映画やテレビで活躍する日を目指して三沢市で厳しい練習に励んでいる。指導するのは、プロスタントマンで同市在住の柏崎博志さん(48)だ。八戸東高校3年の黒島蓮君は、今月放送されるNHK・BS時代劇の「火怨(かえん)・北の英雄 アテルイ伝」の収録に柏崎さんとともに参加し「撮影の一秒一秒が勉強になった」と、憧れの舞台に一歩近づいた喜びを語った。
「お互いの動きを計算に入れて」「苦しそうに転がっていくんだ」。週末の夜、市武道館の道場に、柏崎さんの声が響く。殴り掛かってきた相手を投げ飛ばすシーンを、3人の中高生が何度も繰り返す。
柏崎さんが三沢市でアクションクラブ「隼風(はやて)」を開設したのは2002年のことだった。特撮シリーズ「ウルトラマンコスモス」の撮影中に大けがを負ったのを機に一時撮影現場から離れ、故郷の同市で後進の育成を始めた。12年5月からは、殺陣の基本技術に特化した講座を週1回開いている。
柏崎さんは12年のNHK大河ドラマ「平清盛」で約10年ぶりに撮影にも復帰し、主演の松山ケンイチさんや中井貴一さんのスタントを務めた。「自分が出演すれば、生徒たちにも役が回ってくるのでは」との考えからだった。
そのチャンスは同年11月に訪れた。柏崎さんと黒島君は岩手県奥州市の撮影現場で、他の俳優たちと一緒に馬上で矢に射られる場面などを演じた。黒島君は「ラスト・サムライなどの映画を見て、アクション俳優になりたいと思った。目標は殺陣師の振り付けを自分でアレンジできるようになること」と目を輝かせる。
殺陣の練習には13〜18歳のメンバー3人が参加しているが、もっと人数が増えれば、複数の役者が襲い掛かるシーンなどさまざまな場面を想定した練習ができるという。柏崎さんは「刀でも乗馬でも誰にも負けない技がなければプロでは通用しない。東京の若手に負けない技術を持った人材を地元から送り出したい」と、意気込みを語った。
アクションクラブの問い合わせは柏崎さん(電話090-3048-6012)へ。
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