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小惑星に「縄文青森」と命名
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県は4日、太陽系にある小惑星の一つが、昨年12月28日に「縄文青森」と命名されたと発表した。本県にちなんだ星の“誕生”は、三戸町出身で元東京都江戸川区議の佐々木驍ウん(70)の尽力で実現し、三内丸山遺跡をはじめとする縄文遺跡群の世界遺産登録を目指す県が名付けた。新年早々飛び込んできたビッグニュースに、三村申吾知事は「幸先がいい。これをきっかけに世界遺産登録へ向け、ますます機運醸成を図りたい」と喜びを語った。
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火星と木星の間にある小惑星「縄文青森」は、アマチュア天文家で小惑星ハンターとして知られる渡辺和郎さん(57)=札幌市在住=ら2人によって1993年に発見された。小惑星としては大きな部類に入る直径8キロ程度と推定され、約4.36年で太陽の周りを一周している。
「故郷に恩返しを」と考えた佐々木さんは昨年5月、知人である渡辺さんに小惑星の命名について打診し、6月に県側へ話を持ち掛けた。県が「縄文青森」と決め、渡辺さんが申請したところ、スミソニアン天体物理観測所の「小惑星センター」(米国マサチューセッツ州)が12月28日付で「Jomonaomori(=縄文青森)」として公表した。
佐々木さんは、2011年にも故郷・三戸町の名物「関根の松」の小惑星への命名を渡辺さんに依頼し、実現させている。
今回の決定について、佐々木さんは取材に対し「簡単に認められるものではないので、本当にうれしい。県民の皆さんに夢を持ってもらえれば」と話していた。
県企画調整課によると、本県にちなんだ名前の小惑星は「青森」「岩木山」など複数あるが、県が名付け親となったのは初めて。
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